立花「釜谷」絶対にめくってはいけないモノをめくってみた
先日実家に帰った
となると
まぁ自然な流れで
地元のツレと連絡をとり
ちょっと呑もうや
と なるもんだ
悪友の
脇坂と小川に
どっかエエ店教えてやー
と LINEすると
立花で待ってるわーー
と返信があった
立花・・・??
尼の・・・??
僕の実家は
兵庫県の西宮
立花は電車ですぐのなのだが
正直
あまり降り立ったことのない駅だ
よく知らない街
それも尼崎の
悪友が勧めてくれる店・・・
さぞかしディープなんだろう・・・
ワクワクしてきた・・・
立花商店街の
ちょいとはずれにその店はあった
釜谷!!
あれっ・・・?
キレイな店や・・・
脇坂と小川とは
かつて
みたいな酒場でよく呑んでいた
そんな二人が招いてくれる酒場なので
なんとなく
特殊先輩の方々でひしめき合ってる
小汚いホルモン屋なんかではなかろうかと
勝手に想像していたので
ちょいと拍子抜けしてしまった
だからといって
小奇麗な店が嫌いなわけでは
当然ない
そして
あの二人がのことだから
違う何か
が あるのだろう・・・
望むところです!!
と 心で囁き扉を開いた
店に入ると
すぐさま驚かされたっ!!
魚が並んでる!!
ホウボウ
キンメダイ
カレイ
イトヨリ
サワラ・・・
えっ!!
魚屋やん・・・
よく見ると
お刺身も並んでる・・・
ん?
エビ(天ぷら フライ)
生タコ天ぷら
そっか!!
ここは
生の魚をその場で
調理してくれる店と見た!!
まぁ 奥で待っている
二人に聞いてみれば
全てがわかるか・・・
店先のショーケースを過ぎ
奥に行くと
学校にある机が
いくつか置いてあり
そこに
脇坂と小川がいた
「おおー 20年ぐらい前にお笑いの養成所入ったのに 全然テレビで見いひんイカやんけー!!」
「久々やのう お前の高校の頃の彼女 なんやかんやあって 今 熟女キャバクラで働いてんで!!」
・・・うん
なかなかの歓迎ムードだ・・・
まぁまぁまぁ
と 赤星で酒ゴング
店のシステムを聞いてみたところ
やはりショーケースの魚を
お好みの感じに調理してくれて
出してくれるみたいだ
早速
魚を物色しに行こうとしたのだが
ある
違和感
が 僕の足を止めた・・・
元気と現金が出るチューハイ??
親孝行丼(親子丼)??
魚屋の裏闇メニュー??
780万円??
イチビってるなーーーー!!
ただ
こんなイチビリ大好きや!!
イチビリ貼り紙が
気になって仕方がない
中でも・・・
いたるところに目のつく
この
めくるな
が 挑発してきやがる
男として
スカートとこの貼り紙を
めくらない選択肢はない!!
おもむろに手を伸ばすと
脇坂と小川に
「やめとけっ!!」
「大将にシバカれんぞっ!!」
「お前だけがシバカれるんちゃうぞ!!」
「70超えた お前のオトンもシバカれるぞ!!」
「ヒザ悪い お前のオカンのヒザ蹴られるぞ!!」
「吹奏楽部の お前の姪っ子のクラリネット折られるぞ!!」
「将来 お前に子供が出来たら その子もシバカれるぞ!!」
「いや 孫の代までシバカれるぞ!!」
と
すごい勢いで
止めてきた
「いや そんなわけな」
と 言いかけた僕のセリフを食い気味に
「うしろ見てみい!!」
と 脇坂が
見ると大将が
全盛期の
上田馬之助のような表情で
こっちをニラんでいる・・・
「あはっ おサカナさん見にいこーっと」
と 言って
大将から視線を外した・・・
流石新鮮!!
お刺身がめちゃめちゃ旨い!!
烏賊やアサリも
絶品!!
特に
このカレイは旨すぎた!!
カレイに生まれてきたら
銀座の久兵衛で握られるより
立花の釜谷で煮付けられたい
と
思いながら
身がなくなっても
煮汁を舐め続けた・・・
闇中華
にも惹かれて頼んだが
これも旨い!!
足して
120歳を超える3人で
長い時間
まぁ 呑んだ呑んだ・・・
僕がスマートフォンをいじっていると
小川にビール瓶やテレビのリモコンで
ボコボコに殴られたので
そろそろお開きにすることにした
ただ・・・
気になる・・・
気になりすぎる・・・
会計をすまし
店を出ようとしたが
振り返り
めくるな
を めがけ走り出した!!
後ろからは二人の
「やめとけー!!」
「死ぬ気かー!!」
という声が聞こえる
僕は
「殺せーーー!!」
と 叫びながら
めくるなをめくった・・・
しょーもなっ!!
釜谷(かまたに)
住所: | 兵庫県尼崎市立花町4丁目2-4 |
---|---|
TEL: | 06-6438-7267 |
営業時間: | 13:00~22:30 |
定休日: | 日曜日・月曜日 |