京都「へんこつ」一見さんが会員制の店に入店する方法。
この日筆者(カリスマジュンヤ)は京都CITYへ舞い降りた。
筆者が大学生の時、3年間この京都駅前近辺で一人暮らしをしてて
この京都駅は毎日通学で使わせてもらってたので、非常に思い入れのある場所なのだ。
この京都タワーに見守られて過ごした日々は、一生忘れる事ないだろう。
京都の地を離れても、毎年何かと足を運ぶので、大好きな街の一つである。
この日も昔からの友人と飲む約束があったので、どうせなら京都酒場ナビも敢行してやろうではないかと思い、ネットでリサーチしてると
一つの酒場がヒットした。
『へんこつ』。
京都駅前にある煮込みとおでんで有名な人気の酒場である。
しかもびっくりな事に筆者が学生時代、自宅から京都駅までの道のりでいつも通ってた道にあるのだ。
こんな良さげな酒場があるなんて、知らなかったし
あの頃の未熟な自分はまだまだこう言った酒場にセンサーが反応しなかったのであろうか。
というわけで、勿論即決で
京都酒場ナビはここ『へんこつ』さんに決定した。
しかしここでいきなり緊急事態発生。
いつものようにドアを開けようとすると、扉にはこんな貼り紙が貼ってあるではないか。
「会員制の店」。
この文字に一瞬怯んでしまったが、ここはとりあえず奥義「暖簾引き」で
店内の様子を伺う事にした。
運良く、カウンターが3席ほど空いてるではないか。
こうなったら、こんな所で怯んでる場合ではないと判断し
如何にも「何度も来た事ありますが?」みたいな顔で入店する事にした。
追い出される覚悟で入ったのだが、結果的に言うと
案外何も確認される事なく、すんなり入店出来たのだ。
店員さんも頑固そうなおやっさんかと思えば、普通に愛想の良いおやっさんであった。
しかしまだ気は抜けない。
店員さんに飲み物を聞かれたので
常連客らしくすぐに飲み物をコールしたかったのだが、メニューをチラ見して
「いつものビール(小)で」みたいな慣れた感じで女将さんにコールした。
勿論この女将さんも初対面で、本当に女将さんかも分からない。
女将さんなのか、はたまたパートのおばちゃんなのか分からないが
店員さんがビールを運んできてくれる間も
おやっさんに
「ここほんまに何も変わってないっすねぇ〜」っていう一言も入れたり、やたら落ち着いてる感を出したりして、何とか”過去の常連客”を装う小細工を試みた。
そして運ばれてきた瓶ビールで、まずは喉を掃除し
初めての酒場で何を注文するか考える。
「ティル」、「筋肉(すじにく)」、「おでん」から
どれをチョイスするかである。
どれにするか迷ったが、今宵の筆者のキャラ設定は”過去の常連客“である。
店員さんや隣のお客さんにオススメは何ですか?なんて事は聞けるはずもない。
筆者はスジ煮込みが好きなので、とりあえず「筋肉(すじにく)」を注文する事にした。
おやっさんが愛想良く「はいよ〜!」と返事し
手際良く大鍋から「筋肉」をすくい、盛り付けてくれた。
味の濃そうな見た目である。
一口頂くと、やはり濃い味付けで思わず白飯が欲しくなったくらいだ。
卓上には自分で好きなだけ盛り付けれるネギと七味が置いてあったので、自分好みに「筋肉」をお化粧した。
このオリジナルの卓上七味の入れ物がカワイイ。
濃いめに味付けされた筋肉は想像以上の旨さでビールとの相性も抜群で
あっという間にビールと共に完食&完飲。
「ティル」でもう一杯イキたいところだったが、次の予定もあったのでこれだけで我慢しといた。
それはそうと結局の所、この『へんこつ』は本当に会員制の酒場なのであろうか。
たしかに呑んでる時から何人か追い出されてるのは目にした。
明らかに初めてであろう4人以上のグループは
「ごめん、うち会員制なんだ!」とおやっさんが拒んでた。
席が空いてるのに
2人組の外人さんも拒まれていた。
かと言って、隣の隣に座ってた1人の青年なんかは
筆者の勝手な偏見であるが、初めてきたような感じもしている。
ていうか
会員制の店ってそもそもどういうルールなんだ!?
今まで会員制の店に行った事が無かったので、イメージでは
知人の紹介とかで入れるものだと思ってた。
でも会員証なんてものは、ほとんどの店で取り扱ってないと思う。
気になったので、Yahoo!知恵袋先生に問い合わせてみた所・・・
『会員制』と書いてあっても、実際に会員制のお店はほとんどありません。
ヤクザを入れない為や泥酔している見知らぬ客や、店側が望んでいない客の入店をを断る為。
との事であった。
そういえば、4人組のお客さんを断ったあとにおやっさんが
カウンターの常連客であろう方たちに
「団体グループは長居するだけして、注文しないからな~」と嘆いていた。
なるほど、だから長居するだけして注文しなさそうと判断したから
拒んだのであろうか。
しかし『へんこつ』には奥にテーブル席もある。
一体どんなお客さんが呑んでるのであろうかと確認した所・・・
如何にも飲みそうなお客さんであった。
これならおやっさんも安心して入店させるのであろう。
先ほどの拒まれた2人組の外人さんは明らかに日本語も通じなさそうだったし・・・
そもそもぷらっと来た観光客は即座にお断りなのだと考える。
なので筆者なりに
この会員制の酒場(長居NG)の入店ルールをまとめてみると
・常連さん、もしくは常連さんの紹介であったら入店出来る。
・グループ客でも長居せずに、沢山注文するなら入店出来る(一見さんの場合は完全におやっさんの独断になるのだが)。
・筆者のように、酒場人の風格が漂ってる方なら一見でも入店出来る。
・筆者のように、うまく過去の常連客を装えば一見でも入店出来る。
・店が空いてて、売り上げが悪そうだったらもしかしたら一見さんでも入店出来る。
・正直に「初めてなんですけどいけますか?」と低姿勢で店員さんの心を掴んだら入店出来る(かも)。
という感じであろうか。
間違ってたら、酒場ナビHP上のお問い合わせより指摘のほうをよろしくお願いします。
一風変わった「会員制の酒場」であったが、これは良い勉強の機会になり、またサカバーとして磨きがかかったのではないでしょうか。
「ティル」の宿題もしっかりと『へんこつ』に残しておいたので
次京都に来る際も必ず訪れたいと思う。
次からはもう何のためらいもなく正真正銘の常連客(1回訪れただけだが)として入店する事が出来るので
行った事のない方は筆者についてくれば良いだろう。
思いっきり”怒られる&追い出される”くらいのハプニングを期待してたのだが、ちゃんと吞めたし勉強にもなったので良しとしよう。
店を出て、京都タワー下でこんなものがあったので
せっかくなので自分の思いを巨大祈願絵馬に書かせて頂いた。
「人生と焼酎はいつまでも濃い目でありますように」
酒場ナビ~すいません焼酎濃い目でお願いします~ ライター カリスマジュンヤ
へんこつ(へんこつ)
住所: | 京都府京都市下京区木津屋橋通烏丸西入ル東塩小路町579 |
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TEL: | 075-343-5257 |
営業時間: | 17:00~23:00 |
定休日: | 日曜・祝日 |