広島観音町「みやさん」孤狼と血とナイフとホルモンと
「今度 広島行くんですよ」
「そうなんじゃ じゃあええこと教えちゃるよ」
「ありがとうございます」
「広島で シャーベット フローズン ジェラートって言うたらな」
「はい」
「アイスじゃのうて 気持ちいところなんじゃ」
「・・・はぁ」
「ロイヤル女子寮ってなぁな」
「・・・」
「本当の寮じゃのうて 気持ちのええところなんじゃ」
「・・・」
「及川奈央と天海つばさ は広島出身」
「あのっ!!ピンさんっ!!」
「なんじゃなんじゃ」
「もうちょうぃ 酒場絡みの情報無いですか・・・?」
「そうじゃのぉ・・・」
「・・・」
「広島では ホルモンを天ぷらで食うんじゃ」
「天ぷらでっ!!」
「せんじがら っていう揚げたホルモンもあるんじゃ」
「揚げホルッ!!」
広島出身の
先輩黒帯サカバーの
ピンさん
が教えてくれた
ホル天・・・
せんじがら・・・
勉強させて頂きますっ!!
みやさん
にやってきた
駅でいえば
チンチン電車の福島町か観音町が最寄り
広島にたどり着き
1軒目に選んだ酒場がここ・・・
興奮してきたっ!!
表に流しがあり寸胴が置かれている
蓋を開けたら
中にホルモンが入ってたりするのだろうか
横の洗濯機も不気味だぞ
洗濯機でホルモン洗ったりとか・・・
どれどれ・・・
まさかな・・・
中にホルモン入ってるやんっ!!
ほぼ間違いなく
ホルモン洗い用の洗濯機だぞ
これ・・・
持ち込み禁止
酒やツマミを持ち込んだ輩が
かつていたのだろうか・・・?
場所柄
チャカやドスを持ち込んではダメよ
的な意味合いもあるのか・・・?
そんな訳あるかい
店内はカウンターと長テーブルが二つ
お姉サマお二人で
切り盛りなさってる模様
ん?
ん?
んん?
いや ドスあるやんっ!!
「女将さんっ!! 包丁がテーブルにっ!!」
「なんじゃ」
「仕込みした時の 片付け忘れですかっ?」
「忘れとらん」
「へっ??」
「お客さんが それで天ぷら切るんじゃ」
「へっ? へっ?」
「天ぷらのタレ 出しすぎてしもうたらね」
「あわわわ・・・」
「その包丁で 小指ケジメとりんさい」
「ギャー マイルドフラッシュッ!!」
あまりの恐怖に
江田島出身の三浦マイルドの
放ってしまった
ホルモンの天ぷらと
一口に言っても
どういう部位があるのだろうか?
お品書きには
天ぷら 肉 野菜
との表記だけ
「女将さん ホルモンの種類なんですが・・・」
「オオビャクやら ビチやら ヤサキやら」
「わっ チンプンカンプンっ!!」
「どうするんじゃ」
「わっ お任せで5種類お願いしますっ!!」
「野菜は?」
「じゃあ アスパラとナスビをっ!!」
「でんがくは?」
「でんがく って味噌ぬったコンニャクとかですか?」
「ホルモンのスープじゃ」
「あっ 頂きますっ!!」
「おでんは?」
「おでんは一旦眺めます・・・ お酒は・・・?」
「あそこにあるけぇ 勝手にとっちゃればええよ」
「かしこまりましたっ!!」
瓶ビールに缶ビール
缶チューハイに缶ハイボール
芋麦日本酒と
しっかり揃っている
先ずは633で
広島酒場童貞卒業の
祝杯と洒落込もう
栓を抜くや否や
でんがく
が手渡された
むっ
西成の
いわたや食堂のホルモン汁より
具だくさんだぞ
様々なモツと
キャベツが煮込まれてるのか・・・
熱いうちに
汁を一啜り・・・
ぬほっ!!
獣感がゼロで
上品な旨味
こんな旨い牛の肺は初めてだ
鮮度がめちゃめちゃいいのか
他の部位にしても一切
誤魔化してない
聞くと
20数年前まで近くに屠場があり
移転はしたが
今でもそこから仕入れてるとの事
間違いなく
この地域でしか出せない旨さだ
さぁ
出ました待望の天ぷら
皿で提供されたコイツを・・・
まな板の上に置いて・・・
ケジメをつけるがごとく
ドスで一気に
ザクッ!!
「女将さん これはミノですか?」
「そうじゃ ポン酢と七味のタレで食うたららええよ」
「これは センマイですよね?」
「そうじゃ」
「サクッ シャクッと食感最高ですね」
「ぶち うまいじゃろ」
「はいっ!!」
当然
633で足りるはずもなく
350を追加
ホルモン天ぷらの旨さに
びっくりどっきりクリトリ〇
天ぷらもいいけど・・・
刺しでも食ってみてえな
このモツ
「お兄ちゃんたち どっから来たんじゃい?」
いきなり
座っている男性に話しかけられた
「あっ 東京です」
「遠いくから よう来たね」
「あの・・・ 失礼ですけど・・・」
「ワシは この店の主人じゃ」
「そうなんですねっ!!」
「裏 見しちゃろうか」
「裏・・・?」
「ついてきんさい」
む・・・
オモシロくなってきたぞ
「こっちじゃ」
「何があるんですか・・・?」
「うおっ!! デッカイ客席スペースがっ!!」
「ここで 常連さんは宴会やるんじゃ」
「30人は 呑める広さですねっ!!」
「そうじゃろそうじゃろ」
「わっ マスターなんすかこのTシャツッ!!」
「ええじゃろ 作ってくれる人がおるんじゃ」
「買えますかっ!!」
「売り物じゃないんじゃよ」
「残念っ!!」
「ぬほっ!! センス抜群ですねっ!!」
「カッコええじゃろ」
「ビチ チギモ オオビャク ヤオギモってどこの部位ですか?」
「フォッフォッフォ」
「えっ 不倫食堂に描かれてるやないですかっ!!」
「凄いじゃろ」
「ビチとか オオビャクとかの謎が解けましたっ!!」
「フォッフォッフォ」
「えっ えっ 孤狼の血 LEVEL2にも出てるんですかっ!!」
「ロケで 使われたんじゃ」
「残虐上林と新聞記者のシーンでっ!!」
「ええ人達じゃったよ」
「目ん玉 くり抜かれなくて何よりですっ!!」
「マスター この方は・・・?」
「先代の女将じゃ」
「先代の・・・」
「みやさん いうなぁこの人の名前なんじゃ」
「そうだったんですねっ!!」
「あんたたち せんじがら味見するかい?」
「ここで出ました せんじがらっ!!」
「今日は 牛も豚も馬もあるんじゃよ」
「うわっ ビーフジャーキーをジャンクにした感じですねっ!!」
「ぶち うまいじゃろ」
「買って帰りますっ!!」
カリスマジュンヤは豚を
僕は馬のせんじがらを購入して
みやさんを後にした
外に出た僕たちに
福島町界隈のホルモン天ぷら屋さんを
教えてくれるマスターの姿が
印象的だった
ありがとうございます
勉強になりました
みやさんの雰囲気
天ぷらの旨さ
宴会場のディープ感
動画で観ていただいた方が伝わると思います
こちらもどうぞ
↓
みやさん(みやさん)
住所: | 広島県広島市西区小河内町1-8-13 |
---|---|
TEL: | 082-296-6826 |
営業時間: | 11:00~19:00 |
定休日: | 月休・第1火曜(月曜が祝日の場合営業 翌 火曜 休み) |