品川「一休食堂」これが食肉処理場の食堂のモツ煮込みだっ!!
東京都中央卸売食肉市場
芝浦屠場とも呼ばれ
日本全国から
動物が運ばれ
それをお肉にしている場所である
品川駅の港南口を出てスグのところに
その建物はある
牛の処理頭数は
日本最大の食肉処理場
そんな大規模な
屠さつ場
の敷地内に
施設関係者以外でも入れる食堂があると聞いたら
が抑えられず
平日の朝に
一人でいってみることにした・・・
正門から入り
左に曲がると・・・
出たっ!!
一休食堂
勝手なイメージで
西成の
のような
ブキミ感
を想像していたが
うらはらに外観は綺麗でスッキリしている
それでも
ココは食肉処理場の敷地内
ちょいと おののきながら
扉を開いた
店内も
以外にと言ってはなんだが
清潔感があって落ち着いている
ただ・・・
気になるのは
食事をなさっる方々の出で立ちだ
作業着極まりない!!
おそらく
僕以外全員 ココで働かれてる方々だろう
白衣の方もいれば
建築現場のような格好の方もいる
結構なお年の方々もいらっしゃる
なんとなくだが
力技系
職人系
仕上げ系
とかの人じゃないだろうか
と 思わされる
そんな方々が
「生姜焼き定食ー」
「煮込み定食納豆付けてー」
「唐揚げ定食とポテサラー」
と ガッツリ肉系のご注文をなさってる
もう お肉にしてきたのか
今から お肉にされるのかはわからないが
そこの 切り替え は勇ましいばかりだ
やはり
おののきながら
一番奥の席に座らせて頂いた
メニューを見ると
うわっ!!
壁一面に短冊がギッチリ!!
豊富だ・・・
これも僕の勝手な思い込みで
モツ煮込みとスジ煮込みぐらいしかなく
時々
ゲルググとかゼビウスなんて呼ばれてる
世間には流通していない
牛の謎の部位を若焼きで提供してくれて
「今夜は晴れるかなぁ・・・」
などと 麻雀放浪記的な隠語を
オーダーの時に言うと
しれっとレバ刺しを出してくれる
なんて店を想像をしていたが
どうやら普通の食堂の品揃えのようだ
現在 朝の7時過ぎ
皆様が
どういうタイムスケジュールで
動かれてるかはわからないが
お酒を あおられてる方はいない
というか
お酒は置いているのだろうか・・・
あった!!
むむっ??
カンビール 370円のお隣に
ビール(カン持ち帰り) 280円
持ち帰り・・・?
どういうことだろうか・・・?
はたして
ココで働いてる人が
仕事が終わってから
呑み屋が多い品川で
外に缶ビールを買って帰るという
行為をするだろうか・・・?
わかった!!
おそらく施設の中に
ちょっとした
宴
の出来る場所があり
時折 職員さんたちが
ココでビールを買い込み
レバ刺し祭り
を開催してるのではなかろうか・・・
勿論
全ては僕の想像だが
もし本当だったら
うらやましい限りだ・・・
あくせく働かれてる
店主さんに
「瓶ビールと 煮込み単品で下さい」
と告げる
肉猛者たちに囲まれてるとはいえ
ビールの旨さに違いはない
周りを見ると
注文の品が来てない方々が
たくさんいらっしゃる
これは僕の煮込みも
少々時間がかかるな・・・
となると
せっかく置いてある
漫画に頼らない手はない
食堂で読む漫画といえば
こち亀
ゴルゴ13
代紋TAKE2
とかが嬉しいが・・・
目に入った
美味しんぼ第1巻をチョイス
小学生の頃から
何十回と読んだ一冊だ
山岡さんが
「ワインと豆腐に旅をさせるな」
と 仰ってる
昔はこの言葉の意味がわからなかった・・・
そして
今でもわからない
待つこと数分
ついに来た!!
これが
食肉処理場の食堂の煮込みっ!!
甘い香りを引っさげて
堂々のご登場だ
奇しくも
美味しんぼは
の回にたどり着いていた
わっ!!
内臓
東京三大煮込み
屠さつ
富井副部長の高い声
情報量が多すぎる・・・
頭を一通り整理して
一口・・・
美味しい!!
これで
白飯ガッツリ食べれるようにだろう
濃い目の味噌味が
ビールにもドンピシャ
新鮮で下処理も見事なのだろ
臭みもなく柔らかい
1番気になるところは・・・
このモツ・・・
この市場で
取れた
モツなんだろうか・・・
もう一品いきたいなと思い
気になっていた
牛皿
をお願いしてみた
牛皿
といっても
皿ではなく
トンスイ的な深みのある器で提供された
牛丼屋のそれとは違い
サイコロ状のお肉がコロコロと
白いコンニャクと一緒に
煮込まれた一品
これも旨いっ!!
上品にあまじょっぱく味付けされ
肉とこんにゃくを
同時に噛んでる時の
歯ごたえも楽しい
ビールをもう1本
頼んでしまった・・・
でも気になるのは
この肉たちの仕入れ・・・
ビールを持ってきて下さった
店主さんに
「あの・・・ 肉の仕入れってどこ」
まで言った瞬間
恐怖!!
店内の肉猛者たち全員が
僕の方へ
グルッ!!
っと顔を向けた
やってしまった・・・
聞いてはいけないことやったんや・・・
店内の全員を怒らせてしまった・・・
僕は今からお肉にされるだろう・・・
味論 カリスマジュンヤ あとは頼んだ・・・
僕の棺桶には
551のシュウマイとギャルのパンティを入れといてくれ・・・
時間にして1秒もないぐらいだが
死に向けての準備をさせられた・・・
ぼんやりと
肉猛者たちの声が聞こえてくる
「あー 食中毒は怖いなぁ」
「信用問題だもんな」
「俺たちも気を付けような」
・・・ん?
ん? ん?
どういうこと??
振り返ると・・・
そこには食中毒で
営業停止を余儀なくされた
飲食店のニュースを流す
テレビがあった・・・
なんのことはない
皆 職業柄
食中毒に敏感で
僕越しのテレビに
顔を向けただけだった・・・
ふぅ・・・
九死に一生を得た・・・
振り向きなおすと
店主さんは
また あくせくと
働いてらっしゃった・・・
お会計の時に
もう一度 店主さんに
仕入先を聞こうとしたが
何となくやめといた
旨い煮込みと
お酒があれば
それでいいじゃないか
店主さんと
肉猛者の方々に
乾杯
こちらもどうぞ
一休食堂(いっきゅうしょくどう)
住所: | 東京都港区港南2-7-19 東京都中央卸売市場食肉市場 |
---|---|
TEL: | 03-3471-4656 |
営業時間: | 6:00~15:00 |
定休日: | 日曜定休・不定休(東京都中央卸売市場食肉市場に準ずる) |