日暮里「ニューマルヤ」ブキミな洋食屋さんで呑んでみた
文豪 池波正太郎の
食べ物エッセイに表現される
思わず
ヨダレが出そうになる
言い回し
が好きだ
特に
洋食の下りに多いのだが
ウスターソースをたっぷりかけて
キャベツも別に一皿注文しておいて食べる
ウイスキーソーダ二杯で このカツレツを食べ
米飯をちょいと食べるのが いつもの私のやりかたである
夕飯どきの少し前の空いてる時間に二階へあがり
先ず帆立貝のコキールか何かで日本酒をのんでいると
亡くなった先代が調理場からあらわれて
「や いらっしゃい 後で薄いカツレツめしあがりますか?」
と 声をかけてくるような気がする
今度 松栄亭へ来たとき
私はポテトサラダをみやげに買って帰ろうと思っている
そして夜ふけの腹ごしらえをするとき
やや厚めに切った食パンの中へ これをたっぷりとはさみこんで食べながら
ビールの小びんを一本のむつもりだ
うう・・・
生唾モンだ・・・
ただでさえ美味しそうなのに
そこに
お酒を散りばめてこられては
辛抱たまらない
そういや
最近
洋食屋さんにいってないな・・・
そうだ・・・
洋食屋さんといえば・・・
日暮里へやってきた
洋食屋
となると
一度は拝んでおきたい
お店を思い出したからだ
以前味論が記事にした
を通り過ぎ・・・
服飾服飾
した通りを
三ノ輪方面に歩くこと5分・・・
あっ・・・
見えてきたのか・・・?
バス停越しに
モジャモジャとした違和感・・・
ゾクっ
と しながら
駆け寄ってみると・・・
出たっ!!
ニューマルヤ
漫画
孤独のグルメ2
で存在を知ってから
気になりすぎていた外観の店だ
都会のバス通りに
突如現る
うっそうとした葉っぱたち
見とれてしまう・・・
反対側に回って
こっちサイドから眺めてみる・・・
この角度も
圧巻・・・
アフロの頃の
昔の鶴瓶師匠に見えてくる・・・
道路のトイメンにいって
引き
で眺めてみる・・・
圧倒的だ・・・
大きめの指笛でも
ピーー
っと鳴らせば
千羽ぐらいの大量のカラスが
この茂みから
飛び立っていくのではなかろうか
なんて思わされる・・・
ココ・・・
ホンマに店なんか・・・?
再び店前に戻り
看板と食品サンプルを
確認することで
やっと
洋食屋さん
と 受け入れることが出来た
食品サンプルも
よくありがちな
おどろおどろしい
ヤツではなく
しっかりとしている
チキンライスだけ
ナウシカだったら
「森にお帰り」
と 言いそうな感じだが
これはこれで可愛くていい
おっ!!
安心
ビールも置いてある
それでは・・・
いざっ!!
ニューマルヤの
扉を開いた
店内は
レトロ感あふれるいい感じだ
古びたテーブルの白と
椅子の赤のバランスが
昔の洋食屋に来たぞっ
という ノスタルジー感を与えてくれる
外観のからは想像し難い
暖かさが心地いい
「いらっしゃい」
物静な雰囲気のお父サマが
お水をもって来て下さる
「すいません ビール大瓶下さい」
「はい」
開店直後で
お客は僕だけ
お父様は
お一人で切り盛りなされてるのだろうか
無音の店内に
二人っきりで
若干の緊張感が漂う・・・
ビールと
ミックスナッツを
テーブルに置いて下さった
このちょっとした
お通し
が嬉しい
塩っけしっかりの
コイツを3粒口に放り込み
ビールで喉を掃除しながら・・・
さあ
洋食洋食
今日は
ガッツリと洋食を食べると決めている
王道のカツレツか・・・
ポークソテーもいいな・・・
洋食屋のビーフシチューって そそられるなぁ・・・
うわっ ハヤシライスって何年食うてへんねん・・・
いや ライス系は後に残しておくとして・・・
むむっ
まずはこれやっ!!
「すいませーん カツサンド下さいっ!!」
普段僕は
パンをあまり食べない
しかし
池波正太郎先生が
イノダのサンドイッチを弁当にして列車に乗り込み
冷えた缶ビールと共に味わう楽しみは
何ともいえない
と 書かれたいたことが頭に浮かんだのだろう
サンドイッチに惹かれてしまった
となるとやはり
パン界の王様と呼ばれる
カツサンドだ
うわっ
カツ揚げたてや・・・
まぁ お店だから当たり前なのだが
揚げたてのカツサンドなんて食べるの
いつぶりだ
食べやすく
一口大にカットされてるコイツを
一気に口中へ放り込む
パンのシットリとした歯触りを感じ
間髪おかずに
サクッとした衣の感触
ずっしりとした肉感を受け止めたところに
ソースの酸味が口いっぱい
いや もう顔いっぱいに広がる
ハフハフとカツの熱さと戦う口に
ビールを流し込み
半ば強引に呑み込み
喉を下っていく感触を楽しむ
ふう
気持いい
カツサンドだけで
結構な満足感だが
せっかくなんでもう一品・・・
カレーライスか・・・
やはりハヤシか・・・
ポークライス(焼飯)なんてのもありやがる・・・
ここで再び
文豪のセリフが頭をよぎる・・・
プリプリと歯ごたえのある鶏肉がたっぷりと入り
トマトケチャップで熱く香ばしく炒めた飯を
あたたかく燃えているストーブの傍で食べるたのしさ
うまさ うれしさというものは たとえようもなかった
「すいませーん チキンライス下さいっ!!」
わぁ
可愛い
型にはめて
メロンパンみたいな形でご登場だ
ケチャの香りが
やはり顔いっぱいに広がる
スプーンですくって一口・・・
わぁ
懐かしい味
そういや
チキンライスも何年ぶりに食べるだろう
まさに
トマトケチャップで香ばしく炒めた飯
を 口いっぱいに入れて
咀嚼するこの感じ久しぶりだ
詰まりそうになった喉を
ビールで広げる気持ちよさ
何だか
勢いが出てきて
が 細巻きを喰らうがごとくの豪快さで
平らげてしまった
嗚呼・・・
ニューマルヤ・・・
たのしさ うまさ うれしさ
を 味わえることができた・・・
あまり来ることのない
洋食屋さん
来て良かった
どうだろう
次は喫茶店とかで呑むのもいいな
皆様
呑める喫茶店ご存知でしたら
教えて下さいませ
テーブルが
インベーダーゲームとかやったら
血沸き肉踊ります
会計を済まし
お店を後にしようとした時
気になるモノが
視界に入ってきた
表の植物たち
店内にまで繁殖してるやんっ!!
皆様
草ぼうぼうの
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