川崎「道飛館」ディープすぎる街の不気味な焼肉屋さんにいってみた
もう
7年も前になるのだが
川崎のコリアタウンを目指し
出かけたことがある
大体の場所は
わかっているつもりだったので
さほど下調べもせず
乗り込んだのだところ
それみたことかというか
案の定というか
迷子
になってしまった
産業道路沿いに
人の姿が全く無い
当時僕は
スマホも持ってなかったので
嗅覚だけで
戦うことを余儀なくされた
未知の土地を
さまよっていると
なんだかブキミな一角に
入り込んでしまった・・・
んっ?
警告・・・
この殴り書かれた感じ・・・
思いが伝わってくるようだ・・・
大変ですよ・・・
なんだか・・・
怖い・・・
んっ? んっ?
車両荒らし・・・
空き巣・・・
ひったくり・・・
お願ひ・・・
相当ご年配の方が
書かれたのだろうか・・・?
んっ? んっ? んっ?
住民パワー・・・
何かしでかしたら
人がたくさん出てきて
ボコボコにされるんじゃなかろうか・・・
んっ? んっ? んっ? んっ?
いや
鉄グズてなんやねんっ!!
なんだこの街は・・・
この文字でメッセージを伝える感じ・・・
京都の
に似ている・・・
民家が
密集しているのにもかかわらず
誰も歩いていない・・・
早々にこの場を離れようと
歩みをはやめようとした
その時
気になるものが目に入ってきた
これは・・・
飲食店なのか・・・?
昼間でも薄暗い
細い道に
ポツンと看板
が一つ置いてある
営業しているのか・・・?
確かめる勇気が出ず
店名だけメモし
立ち去ってしまった・・・
7年経っても
気になっているあの店・・・
うん・・・
時は来た
いってみよう・・・
あの場所は
川崎といっても
陸の孤島
川崎駅から
バスで揺られること20分・・・
桜橋
という停留所で下車し
7年ぶりに
あの一角へ潜入した
相変わらずの
薄暗い雰囲気
かつては無かったスマホを頼りに
恐る恐る
歩みを進める
ふと見ると
猫ちゃんが
「ここは おみゃあが来る場所じゃニャアだよ」
と訴えるかのように
僕をニラんでいる
恐る恐る
歩みを進める・・・
あった!!
道飛館
この環境にある
焼肉屋さん
怖気ずくなというほうが
難しい
暖簾も出ておらず
空手道場のような三文字が
赤く書かれているだけ・・・
入った瞬間に
「住民パワーーー!!」
と叫ばれながら
ボコボコにされるんじゃ
なかろうか
たじろいでしまう・・・
ええいっ!!
ままよっ!!
逆に
新喜劇のうどん屋への
入店シーンのような
ご陽気なテンションで
扉を開いた
店内は
コンクリの床の
いわゆる街焼肉
入ってしまうと
不気味感など微塵も無い
ただ・・・
お客さんはおろか
店員さんもいないのが
気にかかる・・・
「すいませ~~ん」
むむっ!!
奥から人の気配が
来るか住民パワー?
「いらっしゃいませ~~」
キレイなお姉サマが
優しい声で迎えて下さった
「・・・いけますか?」
「はーい 座敷どうぞー」
笑顔があたたかい・・・
入って右側は
座敷があり
4人がけのテーブルが5つ
外からは想像し難い
オオバコだ
すがれた雰囲気はあるが
清潔感がしっかりしてる
むむっ!!
メニューが置いてある
これを見ないことには
安心できない
ジビエなんて言葉を
通り越したシロモノが
書かれている可能性もある・・・
むう・・・
しっかりとした
焼肉屋さんのメニューだ・・・
これは・・・
怖がることなく
焼き肉を楽しめそうだ
お姉サマ・・・
色々
変な想像してしまって
申し訳ありません・・・
まずは
ビールを貰い一息
ふぅ
落ち着いた
安心感を得てからのビールが
旨いこと旨いこと
さあ肉肉
桜肉のユッケか・・・
ハチノスもいいな・・・
ドジョウスープなんかもあるのか・・・
いやっ!!
ここは
THE焼き肉ってメニューに絞ろう!!
「すいません タン レバー ホルモン カルビ・・・
あと特上ハラミも下さいっ!!」
ハラミ1400円・・・
うんっ!!
今日はいいでしょう!!
何も成し遂げてないが
自分へのご褒美だっ!!
まずはタン
スケベな色してやがるぜ・・・
ロースターで焼いて
頬張る
うわっ!!
タンのあの味が濃いっ!!
そして
なんというか旨さ一辺倒ではなく
深みがある
新鮮なのに熟成されている
この感じ・・・
広瀬すずを
炙って食べたら
こんな味なんじゃないかという
錯覚に陥る
次はレバー
こいつも
色っぺえ艶を出してやがる・・・
生の状態で
角がしっかりしてる
レバーって見ただけで旨いとわかる
焼いたコイツを口に運ぶ
うおっ!!
レバーの旨味のパンチが凄い!!
クセのないレバー
とかではない
レバー好きなら堪らない
あのレバー感を
バチコンッ!!
っとぶつけてきやがる
素材が素晴らしいのだろう
クセを含めて
包み隠さずストレートに出して
この魅力・・・
あいみょんを
炙って食べたら
こんな味なんじゃないかという
錯覚に陥る
続いてホルモン
おおっ!!
この挑発してくるかのような
ぬめりはどうだっ!!
火を通すと
いやらしい脂の香りを放ちやがる
肉のフェロモン
と表現しようか
箸でつかみ
3秒見つめてから口に運ぶ
おふぅ
上品な甘みが口いっぱいに広がる
かと思うと
噛んだ瞬間
ヤンチャな脂が踊りやがる
麗しくてお転婆・・・
永野芽郁を
炙って食べたら
こんな味なんじゃないかという
錯覚に陥る
酒池肉林だ・・・
コイツは
ビールだけでは戦えない
ハイボールを貰い
戦闘態勢を整え
真打ちを待つ・・・
出たっ!!
カルビとハラミ
ビ・ビ・ビ・・・
ビニ本やーーん!!
カルビが
霜降っいるのは
当たり前だが・・・
こんなに
サシの入ったハラミは
見たことない
ム・・・
ムラムラしてきた・・・
めちゃくちゃ旨いっ!!
カルビは勿論
ハラミがとてつもない
これぐらいの硬さかな?
と想像しながら噛みしめると
それを裏切ってくる柔らかさ
間髪入れず
肉の旨味が口いっぱい
いや 体中に
いや 髪の毛の先まで伝わってくる
噛みしめるごとに
肉汁が溢れすぎて
溺死しそうになる
飲み込んだとて
旨さが
厄介な居候のように
ずっと住み着いてやがる
これは・・・
旨さの向こう側だ・・・
食欲だけでない
他の欲望も
満たされてる錯覚に陥る
道飛館の
ハラミを食うという行為は・・・
もはや
深田恭子との性行為だ
大満足で
道飛館を後にした
帰り際
おそらく
お姉サマの旦那さまであろう
ご主人に
やはり笑顔で
「ありがとうございました」
を頂けた
多少ビクついていたが・・・
案ずるより産むが易しだ・・・
道飛館
勇気を出して来てよかった
優しい人柄の店員さんと
安くて旨すぎる焼き肉・・・
書いててなんだが・・・
教えたくない店が一つ増えた
こちらの焼肉もどうぞ
↓
西新井「長興屋」陸の孤島の不気味な焼肉屋さんにいってみた
道飛館焼肉店()
住所: | 神奈川県川崎市川崎区池上町10-5 |
---|---|
TEL: | 044-277-9195 |