竹ノ塚「もつ焼大松」マスター・・・カタギじゃないですよね・・・?
以前
綾瀬の名店
で 呑んでいた時
仲良くなった常連の先輩に
興味深い話を聞いた
「大松は 実はもう一店舗あるんだよ」
「えっ? 支店みたいな・・・」
「まぁ 暖簾分けだね」
「どこにあるんですか?」
「竹ノ塚だよ」
「竹ノ塚・・・」
「20年ぐらい前かなぁ」
「はい」
「ちょっとだけココで働いていた兄ちゃんが やってるらしいよ」
「ってことは 行かれたことないんですか・・・?」
「そうなんだよ」
「・・・どんな人だったんですか?」
「・・・それがさ ちょいと強面の兄ちゃんでさぁ」
「・・・」
東武伊勢崎線
竹の塚
言わずと知れた
足立区のパラダイス
駅の階段を上がると
ベロベロの先輩を
ピーくん
が見つめている
先輩は
ピーくんを睨んではいないか・・・?
いきなり
竹の塚っぽい画を
見ることができた・・・
線路沿いを
西新井方面に歩いていく・・・
怪しげなお店を通り過ぎ
ココだなと思われる
角を曲がると・・・
むむっ!!
あれなのか・・・
出たっ!!
竹ノ塚の大松
赤い看板に
白文字の屋号
色合いは
綾瀬と同じくだ
むむっ!!
焼台がにいらっしゃる方・・・
コワモテだ・・・
あの人か・・・?
目を合わさないように
暖簾をくぐった・・・
店内は
綾瀬より小箱
テーブルが2つと
L字カウンターだけ
そのカウンターには・・・
強そうな
黒帯先輩が並んでらっしゃる
威圧感バキバキだ
そして・・・
コワモテのマスターが
お酒片手にウロウロされている・・・
怖い・・・
心臓が
YOSHIKIのドラムソロぐらいのペースで
脈打ってしまう
恐ろしい店に
来てしまったのではなかろうか・・・
出たっ!!
岩下志麻!!
違った・・・
女将さんか・・・
「あっ あのっ ぼっ ボールくらっしゃひー」
ビビリながらなので
口がまともに回らない・・・
ボールを啜りながら
一息つく
ふぅ
お酒って凄い
少し足の震えが収まってきた・・・
メニューを眺める
余裕が出てきた
もつ焼きは
綾瀬と同じラインナップ
バクダン焼きとは
綾瀬の鳥ばくだんのことだろう
本日のおすすめ的な
ホワイトボードもある
むむっ!!
赤ウインナーとなっ!!
怒られそうだし・・・
大人しくしとくか・・・
「すいませんお姉サマ 注文いいですか・・・?」
「はいー」
「レバーとシロを味噌焼きっていけますか?」
「はいー」
「あと・・・」
「何?」
「赤ウインナーを・・・」
「何?」
「・・・あの」
「だから何?」
「タコさんにして作ってもらうこと出来ますかっ!?」
言ってしまった・・・
やってしまった・・・
志麻姉さんに
「アンタ 覚悟しいやぁ」
と 割れたビール瓶を
頚動脈に近づけられるのだろうか・・・?
こ・殺され・・・
「アーハッハッハーー!!」
「へっ?」
「アーハッハ 大人なのにっ!!」
「へっ?」
「大人なのにタコさんって!!」
「アーハッハッハ マスター ウインナータコさんにしてあげてー」
「ありがとうございます!!」
「あと お姉さんなんて呼んでくれてアリガトねー」
「いえっ!!」
「アーハッハッハーー!!」
どうやら
生き延びれたみたいだ・・・
もつ焼き登場
やはり
綾瀬同様の味噌ダレで
旨さを脳が覚えている味
シロもモチロン旨いが
若焼きのレーバーに
この味噌ダレがドンピシャで堪らない
マスター・・・
しっかりと
味を受け継ぎ守ってらっしゃる・・・
コワモテだけど・・・
「アハハー こんなんでいいかしらぁ」
志麻姉が
まだ笑いながらタコさんを
持って来て下さった
「ありがとうございます!! 橋本環奈よりカワイイです!!」
「へっ?」
「あっ!! 吉瀬美智子よりカワイイです!!」
「ん?」
「あっ!! 美空ひばりぐらいカワイイです!!」
「・・・」
「・・・」
「アーハッハッハーー!! バカじゃないのー!!」
ふぅ
また生き延びれた・・・
タコ5匹
足4本で・・・
お股おっぴろげタイプ
素揚げにすると
恥ずかしいぐらいに
オマタが広がる
志麻姉の
笑顔も引き出してくれて
なんていい仕事をしてくれたんだ
愛おしすぎる・・・
残り67軒
せっかくなんで
もう一品何か貰おう
むむむっ!!
どんな料理か
意味不明のメニューを発見
気になるな・・・
どっちにしようか・・・?
そうだ!!
酒場ナビ酒訓第94条
二択で迷ったらスケベそうな方をチョイスしろ
「すいませーん 高清水とあさだち下さいっ!!」
ちべたいお酒をもらって
あさだち
を待つ
因みに
コイツをグラスに注いで下さったのは・・・
志麻姉だ
僕が
勝手に極妻キャラにしてただけだが
なんて優しいんだ
「はーいー お待たせー」
志麻姉が持ってきて下さった
コイツがあさだち
納豆山芋オクラうずらの卵
と ネバネバ系を一緒にしたヤツ
なるへ・・・
そういうことか・・・
黄身をエロくさせて
醤油をかけ
全体をかき混ぜる
こんなのは
混ぜれば混ぜれるほど
旨くなるだろ
グルグルグルグルやっていると
志麻姉が
「あらー これは今夜は眠れないわよぉ」
なんて言ってこられる
「あはは」
「アタシがもうちょっと若かったら お相手できたのにねぇ」
「いえ 今のお姉サマとお願いしたいです!!」
「アーハッハッハーー!!」
「あーはっはっはーー!!」
志麻姉・・・
ムラムラしてきました・・・
と・・・
そこに・・・
コワモテの方が
僕に向かって歩いてこられた・・・
しまった!!
調子に乗って
マスターの存在を忘れていたっ!!
「俺のオンナに チョッカイかけてんじゃねえよ」
と 胸ぐらを掴まれるんじゃなかろうか?
マスターは
僕の目の前で立ち止まると
エプロンのポケットに手を入れた
うわ・・・
ドスか・・・?
チャカか・・・?
チョコだった・・・
「お客さん ココらへんの人じゃないでしょ」
「はい・・・」
「見ない顔ですもんね」
「はい・・・」
「わざわざ 来てくれてありがとうございます」
「いえっ!! こちらこそですっ!!」
「ご迷惑でなければ チョコレートどうぞ」
「頂きますっ!! ありがとうございますっ!!」
マスターも優しっ!!
因みに
マスターと志麻姉は
ご夫婦ではないとのことです
もつ焼 大松(もつやき だいまつ)
住所: | 東京都足立区竹の塚1-27-8 |
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TEL: | 03-3858-5404 |