亀戸水神「伊勢元酒場」この際各店舗をハッキリさせよう 伊勢元マラソン その1
「明日 呑みいこうや」
「オッケイ どこいこか」
「伊勢元いこか」
「伊勢元ってどこの?」
「亀戸んとこにしよか」
「亀戸って明治通りのとこの?」
「そこ前いったから カドにあるほうの・・・」
「カド・・・ はなみづずき通りにある あっちの・・・?」
「いや それは小村井のほうやん 亀戸水神から旧中川のほうに・・・」
「えっ 平井の伊勢元ってこと?」
「ちゃうやんっ!! それやったら平井のって言うやん!!」
「何・・・ 怒ってんの・・・?」
「怒ってへんよ・・・ わかってくれへんから・・・」
「説明下手なの 人のせいにしないでよ・・・」
「なんやとーーー!!」
「なんだよーーー!!」
「お前なんかと呑みいくかっ!!」
「お前は馬のションベンでも呑んでろっ!!」
伊勢元
かつては
250もの支店があった
酒屋さんのフランチャイズ
そこから形態を
酒屋から酒場に変えて
営業している店が沢山あるのだが
屋号が同じなので
まぁ正直
ややこしい
となると自ずと
上記のような
言い争い罵り合いを
繰り広げてしまう
これは・・・
このままでは・・・
いつか戦争に発展してしまう・・・
というわけで
伊勢元酒場を全店舗回り
〇〇の伊勢元
と 通称を付けていながら
世界平和に貢献する
伊勢元マラソン
を 始動致します
まずは
亀戸水神駅を軸に
南へ北へ
2店舗命名すると致しまして・・・
1軒目は
駅から江東区スポーツセンター方面に歩いていき
亀七通りを過ぎ
京葉道路沿いに構える
大衆酒場伊勢元
軽く引きで眺めると
三角な建物だな~
という印象
二つの道に面して
入り口が2つある
おっ
定食なんかもやってるのか・・・
伊勢元
と書かれたほうの暖簾を
押した
中に入ると
外観の形そのままの
三角だなぁ~
という印象のカウンター
V字カウンター
とでも申しましょうか・・・
お品書きは
いかにも大衆的なラインナップ
キョロキョロ迷っていると
店員のお姉サマに話しかけて頂けた
「今日は~ くじら刺しがオススメです~」
ワァオ
笑顔1000パーセント!!
全てをこの愛しさに
ゆだねても
傷つくことはないだろう
「他にもオススメってありますか・・・?」
「おろしハンバークとかどうですか~」
「ハンバーグっ!! お願いします!!」
「はい~ くじら~ ハンバーグ~」
お姉サマが
相撲の行司の呼び出しのような
しらべ
にのせて
オーダーを厨房に通して下さった
出たっ!!
海の王者鯨
ちょいとシャリシャリしてるのも
ご愛嬌
そのほうが
長持ち
させる理由ができるってなもんだ
お次は
おろしハンバーグ
ほう・・・
焦げ目も控えめで
すっぴん
でいらっしゃった
一見
マルシンハンバーグのような
形状のコイツが
しっかり手作りで美味しく
酎ハイがススムススム
うーん・・・
ココはなんと名付けようか・・・?
入り口が2つある・・・?
定食の・・・?
V字カウンターの・・・?
笑顔1000パーセントの・・・?
整いました
亀戸の
京葉道路沿いの伊勢元は・・・
ハンバーグの伊勢元
と命名させて頂きます
2軒目は
水神駅から
亀戸水神宮のほうへ歩いていき
明治通りを
越えたところにある・・・
伊勢元酒場
伊勢元は
暖簾の字の形を
継承していくと聞いたことがある
おそらく
ココとハンバーグのほうは
同じ店で暖簾を分けてもらったのだろう
入ってみると・・・
寿司詰めだっ!!
先輩方でっ!!
厳しいか・・・?
「お兄ちゃん ココ詰めるから」
「あっ ありがたき幸せであります!!」
先輩の優しさで
居場所を頂戴できた
店内は
L字カウンターだけ
っと思いきや
入り口右側奥に
ちょっとした小上がりもある
この込み方から鑑みるに
あの席を確保できる確率は
嵐のコンサートのチケットを
手に入れるのと
同率ぐらいだろう
皆様
ボールを呑られてるご様子
ならばと
僕も所望する
店員のお母サマが
エキスをグラスに注いで下さり
出たっ!!
氷なしで野中の強炭酸
下町ハイボールの理想形であり
最終形態だ
美人だ・・・
上品なカナリア色にお転婆な強炭酸・・・
女優で例えると
高岡早紀みたいな感じか・・・
コイツには
火遊び系のツマミと合わせたい
そんなジャンルのおツマミが
あるとは思えないが
お品書きを凝視
すると
隣の先輩にこう言われた
「お兄ちゃん この店初めてかい?」
「あっ はい」
「じゃあ ニラ玉にしときな」
「ニラ玉ですか・・・」
「俺が言うんだ 間違いねえよ」
先輩は
全てをゆだねたら
変な壺
を買わされるんじゃないか
という怪しげな表情で仰る
でも
せっかくだし・・・
「お姉サマ ニラ玉下さい」
ワァオ
想定外の
棒JYOでご登JYO♪
初めて見る
ニラ玉の形だ
わぁ
これ美味しい
甘じょっぱい味付けと
丁度いい玉子の硬さが絶妙だ
先輩のほうに目をやると
「言った通りだろ」
とのお言葉
「先輩 他はなんかないですかね?」
「うーん そうだなぁ・・・」
「・・・」
「のりチーズだよ」
「のり・・・ チーズですか・・・?」
文字通りの
のりチーズ
モチロン
悪いはずがない
「先輩 有り難うございます 美味しいです」
「だろ 俺の言うことに間違いはねえんだよ」
「俺は北砂から バスでわざわざ通ってんだよ」
「すごいですね」
「ココは20時半ぐらいになるとな」
「はい」
「客が帰りだして ガラガラになるんだよ」
「そうなんですね」
「だから そこに合わせて来ればいいんだけどよ」
「はい」
「あえて 混んでる時間帯に来ちまうんだよな」
「なぜですか?」
「何ていうか この雑踏がさ」
「はい」
「俺には いいツマミになるんだよなぁ」
「先輩 なんかカッコいいですね」
「バカいってんじゃねぇよ なんにも出ねえぜ」
「先輩 この店通われてもう長いんですか?」
「えっ?」
「あっ ココ昔から来てらしゃるんですか?」
「うーん・・・」
「・・・」
「まぁ・・・」
「・・・」
「今日で2回目だけどね・・・」
「・・・そうですか」
ココはなんと名付けようか・・・
L字カウンターの・・・
ボールの・・・
独特な先輩の・・・
整いました
亀戸明治通り沿いの
伊勢元は
ニラ玉の伊勢元
と命名させて頂きます
皆様
ほとんどバレてない伊勢元酒場がある
角打ちのできる伊勢元酒店がある
など
伊勢元の情報ご存知でしたら
教えて下さいませ