西成「マルフク」これが西成の朝呑みだっ!!
大阪の西成という場所をご存知だろうか
二万人とも言われる
日雇い労働者 路上生活者
酒場ナビ的に言う
いわゆる
特殊先輩
が
うようよ
いらっしゃる街だ
野宿から脱出する方法を考える集まりがあったり
すぐ鍵を壊す人がいたり
20円からの自販機があったり
物乞いを断ってたり
首だけ星人がいたり
パンクスがいたり
とにかく
ユニーク
な街だ
そんな西成に朝8時からやってる立ち飲みがある
地下鉄動物園前の駅から
歩いてすぐのところにあるそれが
ホルモンマルフク
だ
その日僕が訪れたのは
朝8時半ぐらい
このぐらいの時間ならほとんどお客さんいないだろうと
覗いてみると・・・
うわっ!!
めっちゃ人いるっ!!
この時間に皆様出来上がってらっしゃる
どういう方々なのだろうか・・・
西成・・・
流石です・・・
店内は7.8人ぐらいでいっぱいのL字カウンターと
テーブルが3つぐらいか
所狭しと先輩方がご満悦中だ
店頭の鉄板で焼いているホルモンと
奥で煮込んでいる豚足らしきモノが食欲をそそる
まずはと
レモンハイをお願いすると
関西弁でいうところの
プラッチック
のコップで提供された
この感じ・・・
嫌いじゃない・・・
サワーで喉を掃除していると
店員のお姉サマが
「モーニングでーす」
と
卵焼きをくれた
「えっ!! これなんですか?」
と お姉サマに尋ねると
隣の先輩が
「ここ早い時間モーニングサービスあんねん」
と 仰った
「えっ!! モーニングサービスあるんですかっ!!」
「8時から10時まではな」
「すごいですね!!」
「せやから兄ちゃん 一杯飲んだら会計してみ」
「どういうことですか?」
「ほんで 店出てまたすぐ入るねん」
「はぁ」
「ほんなら またモーニングもらえるやろ」
「はぁ」
「それ繰り返したら時間内つまみ代かからへんでええねん」
人の会話に当たり前のように入ってくるこの感じ
関西らしくて好きやー
しかもマルフクの裏技まで教えて頂けた
まぁ本当に出来るかどうかは疑わしいモンだが・・・
やおらメニューを眺めてみて・・・
せっかくなんでおそらく1番高い
牛ハラミをお願いしてみた
やはりプラッチックの容器で提供された
値段がマジックで書かれてるのも魅力的だ
一口食べてみると・・・
これが絶品!!
薄く切られたハラミ肉に
甘辛いタレが絡んで絶妙の味を出している
ホルモンの美味しさにほくそ笑んでいると
また隣の先輩が
「お兄ちゃん 豪勢やなー 誕生日か?」
ユニークな事を仰った
・・・が
その真剣な目つきと
つまみを取らずサービスの卵焼きだけで
カップ酒をすすってらっしゃる姿を見て
あながち冗談とも思えず
「あはは」
としか返せなかった・・・
豪勢ついでにお酒も貰い
スジ煮込みも貰ってみた
先輩に
「ちょっと食べますか?」
と聞いたところ
「あー!! ワシは物乞いやないねんぞ!!」
「あっ!! すいません!!」
「だから貰うのは一口だけにしとくわ」
あっ!!
僕・・・
確実に遊ばれている・・・
ちょっと酔もまわり
勢いで先輩方に聞いてみた
「皆さん なんでこの時間から呑まれてるんですか?」
「ワシは生活保護で生きてんねん 時々働くだけで まぁずっと呑んどるなぁ」
もう一人の先輩は
「俺 今日仕事アブれてもうたんや」
「アブれるってなんですか?」
「日雇いの仕事もらわれへんかったんや そん時はここで呑むしかないやろ」
皆様それぞれにこの時間から呑む理由はあるみたいだ・・・
「じゃあ 仕事ほしかったですね」
と 聞くと
「せやなー まぁ別にかめへんけどな」
そう言って ちょっと上を見上げながら・・・
「仕事なんて 死ぬまでの暇つぶしやからなぁ」
このスケールがデカいというか
次元がちがうというか
なんとなく
名言になりきれてない
言葉を放った先輩が
僕にはカッコ良く見えた・・・
「楽しい時間有難う御座いました またご一緒できれば」
そう言って千円ちょい払い
マルフクを後にした・・・
時刻はまだ9時半だ
そういやもう一件早くからやってる店あったな・・・
行ってみるか 難波屋
動画もあるんでご覧下さいませ
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マルフク(まるふく)
住所: | 大阪府大阪市西成区太子1-6-16 |
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TEL: | 06-6641-8848 |
営業時間: | 8:00~22:30 |
定休日: | 定休日なし |