僕のライフワークになっている

コーラの看板の写真撮り

 

 

その日は

都営大江戸線の住吉で活動し

その成果を噛みしめていた

 

 

ゴキゲンで

スキップ交じりに歩いていると

 

 

おんや・・・

 

 

なかなか

いい眺め

の酒場が目に入った

 

 

 

 

めっちゃガードレールに

座布団干してるやんっ！！

 

 

 

いいですねぇ

この下町風味

 

 

近所の小学生は学校の帰りに

靴脱いでこの座布団の上を

どれだけ歩けるか

なんて遊びをやっているのではないか・・・？

 

 

おそらく

癒し系の酒場だろう

 

 

真っ昼間だが暖簾は出てるな・・・

 

 

入りたい・・・

 

 

後に予定があり

このタイミングでは

泣く泣く断念したのだが・・・

 

 

 

 

気になり過ぎて

後日来ちゃったっ！！

 

 

 

今日は太陽も出ていない

すなわち座布団も出ない日だろう

 

 

 

 

栃木屋

 

 

三ノ輪や恵比寿に

同じ屋号の酒場があるが

関係はあるのだろうか

 

 

なんか

なさそうだな・・

 

 

どちらにしても

初めてくぐる暖簾には

心躍らされる

 

 

 

 

店内は

カウンターだけ・・・

いや

奥に小上がりがある模様

 

 

 

雰囲気的にも

物理的にも

歴史を感じる香りがする・・・

 

 

 

 

「いらっしゃ～い」

 

 

人当たりの良さ江東区代表

じゃないかと思わせるマスターがお出迎え

 

 

良かった・・・

 

 

入店３秒で癒された・・・

 

 

 

 

「何呑みますかぁ～」

 

 

可愛らしさ東京代表

じゃないかと思わせるお母サマに

お酒を聞かれる

 

 

あれ・・・

 

 

実家より居心地がいいぞ・・・

 

 

 

 

ロクサンサンを頂き

キューっと喉掃除

 

 

ツマミはどうしよう

 

 

お魚が充実してそうな空気を

ビンビンに感じるが

どうだろうか？

 

 

メニューを眺めると・・・

 

 

 

 

やはりっ！！

 

 

この白版は全て魚介類

 

 

お刺身に惹かれるが

今年の僕のマイブームが煮魚

 

 

「すいません　銀ダラ煮下さいっ」

 

 

興奮してきたぞ・・・

 

 

 

 

あらあら

瓶ビールも興奮気味だ

 

 

鼻提灯ならぬ

瓶提灯

が割れない割れない

 

 

 

 

煮付けの中でも

銀ダラって特に好きだ

 

サバや赤魚にはない

独特の魅力がある

 

 

 

 

おほっ！！

 

このコッテリ感最高

 

 

聞くと

マスターは毎日バイクで

豊洲に仕入れに行かれてるとのこと

 

 

そりゃ旨いわ

 

 

 

 

せっかくなんで

もう一品

 

生姜焼きや

純レバなんかもあるのか・・・

 

 

でもやっぱり海の幸を・・・

 

 

あっ！！　

これやっ！！

 

 

 

 

エビフライをチョイスッ！！

 

 

普段あまり

お世話にならないエビフライ

 

 

いやはや

エビフライとオムライスとタコさんウインナーって

童心にかえれるな

 

 

 

 

辛いモノを食べると

甘いモノが欲しくなる

 

それと同様に

煮付けという渋めを頂いたので

エビフライなんてガキっぽさを

欲したのだろうか・・・？

 

 

もう下品に

ソースをジャブジャブつけて・・・

 

 

あはっ！！

 

旨楽うまだのしいっ！！

 

 

 

 

テンション上がって

シッポまで食っちゃう

 

ガリガリと歯と脳に伝わる

食感のよさよ

 

うん

 

エビフライのシッポ２０個を

卵でとじてご飯にかける

超他人丼

を食ってみてえな

 

 

 

 

マスターの使ってる

包丁が気になり聞いてみた

 

 

「その包丁　研いで研いでそんな小さくなったんですか？」

「そうだよ　これは３０年以上使ってるかな」

「スゴイッ！！　栃木屋さん自体は何年ですか？」

「もう４３年になるね」

「ワァオ！！　マスターが栃木出身とか？」

「うん　宇都宮だよ」

「ギョウザッ！！　お若く見えますけど・・・」

「８３になっちゃったね」

「ギャフンッ！！」

 

 

 

 

「めちゃくちゃ　お元気ですよね」

「・・・でもさ」

「・・・はい」

「来年で店閉めようかなとは思ってるんだ」

「えっ！！」

「来年で運転免許も切れるしさ」

「更新しましょう」

「何より　こんなご時世だからね」

「・・・跡継ぎの方とか」

「昔は息子と一緒にやってたんだけどね」

「はいっ！！」

「息子は包丁をハサミに持ち替えたんだ」

「ハサミ・・・？」

「今は美容師やっててね」

「そうなんですね・・・」

 

 

 

 

「・・・それよりお兄ちゃん」

「はいっ！！」

「銀ダラちょっと残ってるね」

「はいっ！！」

「ご飯とみそ汁出そうか？」

「そのつもりでしたっ！！　ありがとうございます！！」

 

 

 

 

うん

 

まぁ

 

色んな事情があるが

 

今は

栃木屋を楽しもう

 

 

少し残った煮付けと

ご飯ときたら・・・

 

 

 

 

煮汁をご飯にかけるのではなく

ご飯を煮汁の皿にドボンッ！！

 

 

井之頭五郎直伝

煮汁絡め飯

でございっ！！

 

 

 

 

五郎さんがやってた時も

銀ダラだったよな

 

行儀は悪いが

死ぬほど旨いっ！！

 

 

こりゃぁ

 

 

 

 

ご馳走だっ！！

 

 

 

 

みそ汁の具が

玉子ってのがまた嬉しい

 

これも

ガキの頃よく食べた気がする

 

 

 

暖かくて

 

 

 

癒されるな

 

 

 

 

「お父さんまた来ちゃった～～」

「いらっしゃ～い」

「座敷いいですかぁ？」

「いいよいいよ」

「お母さん一昨日ぶり～」

「いつもありがとうねぇ～」

 

 

 

 

常連さんだろうお客様たちが

入ってこられた

 

 

多分だが

 

 

ご夫婦の笑顔を見てると

 

 

来年の閉店はなさそうだな

 

 

 

 

こちらの住吉もどうぞ

↓

住吉「美好」謎に迫る！！ ホッピーハウスってなんぞや？ その１