神楽坂「龍朋のチャーハン」これが最高のシメ飯なのかっ??
お茶漬けをサラサラーー
ラーメンをズルズルーー
卵かけご飯をジュルジュルーー
いやぁ
呑みのシメの炭水化物って旨いっスよねぇ
呑みながらそれなりに食べてるのに・・・
ツマミといいながら
焼きうどん 鉄火巻き パン付きの煮込みとか食べてるのに・・・
さぁ
そろそろお開きか
なんて時に襲ってくる食欲・・・
なんなら呑みの7合目ぐらいから
この後何食べようかな・・・
なんて考えてる時もしばしばだ
ベロベロの状態でとんこつラーメン屋に飛び込み
「ラーメンねぎトッピング粉おとしで下さい」
酔いからの勢いで
卓上のにんにくなんかもガバガバ入れて
ズルズルズルーー
満腹中枢がおかしくなってるので
「替え玉粉落としで下さい」
ズルズルズルーー
翌朝
寝起きで胸焼け
「あー またやってもうたー」
後悔の繰り返し・・・
後悔するならやめればいいのだが
そんな訳にはいかない
なぜなら旨いから
あの瞬間は明日のことなど考えることもなく
目の前の幸せに没頭している
この瞬間の為に生きているといえば
言いすぎかもだが
とにかく幸せだ
・・・ということで
今回は最高のシメを求めて
ハシゴ酒をやってみることにしました
降り立った駅は飯田橋
ここから2軒いって
シメの店に行くという寸法だ
1軒目は杉山商店
酒屋さんで飲めるいわゆる
角打ちだ
店の前で写真を撮っていると
中から店主らしきオヤジさんがで出てきて
「何やってんだーー!!」
怒られたっ!!
僕は咄嗟に
「いや 店構えが素晴らしすぎて絵葉書にしようかと思いまして・・」
など馬鹿な事を言ってしまった
するとオヤジさんは
「え~ ウチを絵葉書に~ 嬉しいこと言ってくれるね~」
オヤジさん 簡単なお人だ
「飲んでっていいですか」
「どうぞどうぞ いらっしゃいませ~」
お酒売り場に
隣接してテーブルがあり
先輩方がご満悦中
奥にはちょっとした調理スペースが有り
簡単なおつまみなら
作ってくれるみたいだ
生ビールもあるのか・・
「すいません スーパードライとソーセージ下さい」
グラスビールとサービスの柿の種
今日の1杯目なので
ほぼ一息で飲み干した
少ししてソーセージ到着
しっかりボイルされていて旨いッ!!
先輩方はやはり角打ち
スナック菓子をつまんでらっしゃる方が多い
僕もと
焼酎ハイボール500缶と
カールを追加
これでまぁまぁ酔っぱらえた
後もあることだし これでお暇しようとしたら
オヤジさんが
「お兄ちゃん もう帰んの もっと飲んでいきなよー」
「えー そうですかー」
実は陳列されてる
ミニどん兵衛きつねうどんが気になっていた
「じゃあこれにお湯入れてもらってもいいですか?」
「ウチはお湯はないよー」
「そうですか・・・ 今日は帰ります・・・」
オヤジさん また来ます
杉山商店を後にし
歩くこと20分
2軒目は神楽坂の
カド
だ
古民家で割烹料理を出す
いかにも神楽坂っぽく
敷居の高そうな店だが
実はこの店は土間で
立ち飲み
をやっているのだ
土間は
お洒落な雰囲気が漂っている
先客はゼロ
きちゃない店ばっかり行ってる
サカバーにはちと落ち着かない
入って右側を見ると・・・
あっ! 椅子やっ!
1軒目も立ちで坂を上がってきたこともあり
若干の疲労感
遠慮なく座らせてもらう
また喉も乾いたし
ビールを注文
ハムカツも一緒に頼む
ビールをすすりながら
目の前の本の並びを見てみる
酒や食にまつわる本ばっかりだ
店主さん
分かってらっしゃる・・・
ビールがなくなったが
ハムカツが残っているのでおかわりを
ここで我々サカバーの
口癖を出してみる
「ウーロンハイ下さい すいません 焼酎濃い目でお願いします」
ここで嫌な返しは
「ウチ濃い目とかできないんですよ」
「濃いめは200円増しになりますけど」
などだがカドはどうだろう・・・
「濃い目ですか かしこまりましたー」
カド・・
いい店だ・・
また来ます
カドを後にし歩くこと5分
今回の目的の店
神楽坂の中華料理屋
龍朋
にたどり着いた
神楽坂といっても龍朋は
ただのアットホームな街中華だ
値段も高くない
何故この店をチョイスしたかというと
僕は世界中のチャーハンの中で
ここのチャーハンが一番好きだからだ
昼に何回か来て虜になっているが
呑みのシメに食べるのは初めてだ
酒で満腹中枢がおかしくなっている僕に
未体験の幸せを
プレゼントしてやろうという魂胆だ
ワクワクしながら扉を開いた・・・
店内はすべてテーブル席
2人掛け4人掛け6人掛けがいくつかあり
キャパ30人ぐらいだ
22時ぐらいだがほぼ満席状態
店員のお姉サマ方の
元気のいい声が飛び交う
それなりに酔っ払っているが
もうちょい呑めそうだ
仕上げをしとくか・・・
「すいません チャーシューとかまぼこの辛子和えとお酒下さい」
お姉サマは明るい声で
「はーいー お酒は純米?大吟醸?」
「じゃあ 大吟醸下さい」
「えっ ホントに?」
「はいっ それでお願いします」
・・・実はこれが失敗だった
「はーい お酒どうぞー」
お姉サマがテーブルで
一升瓶から注いで下さる
ちょっと舐めてみると
旨いっ!!
パンチの強い力強い味
味の濃いチャーシューを頬張り
それを流し込むと
もう口の中で
天竜源一郎と長州力が
ケンカしているかのようだ(いい意味で)
これはいいフィナーレが迎えれそうだ
と
上機嫌で仕上げにかかっている僕の目に
なかなか
の情報が飛び込んできた
えーーーーーーー!!
だっ だっ 大吟醸1600えーーーん!!
高っーーーーーー!!
コップ1杯1600円なんて飲み物
僕の人生でぶっちぎりの最高額だ
街中華のコップ酒なんて
高くても700円ぐらいやろと決め付けていた
やってしまった・・・
正直そこからは
味もあんまりわからなくなった・・・
財布の中身を確認し
足りるかなっ!!
チャーハンが770円でっ えっとビールで流し込みたいし
あっ ギリギリ足りるっ!!
明らかに動揺している
店員のお姉サマには
おやまぁ ヒヨっ子が大吟醸なんかたのんでいるよ
大丈夫なのかねぇ
あらあら 値段確認して震えちゃってるよ
ざまあないねぇ
アンタなんか風呂の残り湯でも飲んでんのがお似合いさぁ
ぐらい思われてるような気がしてならない
無味無臭の液体をアタフタしながら飲み干し
震える唇で
「ビールとチャーハンくらさいっ!!」
金は足りる 落ち着こう
本日の主役到着
気持ちを落ち着かせシメに入る
具は卵とネギとチャーシューと
シンプル極まりない
だがこれが凄い!!
海原雄山に作らせたら
こうなるのではないだろうかと思うほどの逸品だ!!
龍朋のチャーハンの好きなところは
まず食感
固めに炊かれた米の一粒一粒が
主役のように主張している
パラパラとシットリのちょうど中間
そしてチャーシューが
デカイっ多いっ!!
7・8ミリ角のチャーシューが
持ち上げたどのレンゲにもひしめきあっている
チャーシューの通勤ラッシュやーである
チャーシューを作るときの煮汁と
コショーで整えた味がちょうどいい
こいつを一気に掻き込み
ビールで流し込んだ
旨いっ!!
ただ・・・
大吟醸騒ぎで
すっかり酔いがさめた状態
あのベロベロで食べる幸せとは
全く別の結末
ってことは・・・
今回は失敗かな・・・
お姉サマ方
次来た時も大吟醸頼みますんで
その時は
ちょっとでいいんです・・・
ホストクラブのドンペリコール的なモノ
頂けませんかねぇ
龍朋(りゅうほう)
住所: | 東京都新宿区矢来町123 第一矢来ビル B1 |
---|---|
TEL: | 03-3267-6917 |
営業時間: | [月~金] 11:00~23:00 [土] 11:00~22:00 |
定休日: | 日曜・祝日の月曜 |