先日味論と

関西酒場巡りに行ったとき

ふと味論が

 

「大阪の普通の店にもいってみたいっぺよ～」

 

と　呟いた

 

「なるへ　あえて　それもええなぁ」

 

 

ディープな酒場を求め

パンチの効いた人を求めさまよう

僕ら酒場ナビ

 

関西の香ばしい酒場に

行き倒しまくった数日間だったが

それも悪くないと思い

最終日は

僕が昔よく行った

いわゆるベタな店を回ることにした

 

 

 

まずは心斎橋へ

 

 

 

 

 

甲賀流のたこやき

 

アメリカ村にある

僕が高校生の頃から通う

たこ焼き屋さんだ

 

当時　

 

「この粉が味の決めてやねん」

 

と　店主さんが

謎の白い粉

を　入れている甲賀流たこ焼きの作り方が

テレビで放送されて

僕らの周りでは

麻薬のたこ焼きと　

呼んでいたシロモノだ

 

 

 

 

「すいません　たこせん　とビール下さい」

「たこせんってなんだべ？」

 

 

 

 

「たこ焼きをはさんだ　えびせんや」

「そっだたモン　うめえのけ？」

 

 

 

 

「わっ　ソースとマヨネーズ塗って天かすとネギまで入ってるっペよー」

「ちょうどええオヤツやろ」

「なんで　えびせんにはさむんだべ？」

「食べやすいやん」

「大阪って箸ねえのけ？」

「あるわっ！！」

「初めて食ったが　うんめえもんだなぁ」

「コッチの祭りの屋台にはやぁ」

「んだ」

「えびせんに目玉焼きと天かすのっけた　玉子せんべい　ってのもあるで」

「関西は　えびせんと　『知らんけど』　って言葉に頼りすぎだァ」

 

「・・・むう　・・・仰る通り」

 

 

 

三角公園を後にした

 

 

 

 

続いてやってきたのは

同じアメ村にある

味穂

 

店頭でたこ焼きを焼き

持ち帰りもできるが・・・

 

 

 

 

店内でも

呑みながら食べれる

たこ焼き好きには堪らない酒場だ

 

 

 

 

「なんだべ？　ソースがかかってねえべや～」

「せやねん　生地にダシしっかり効いてるから　ソースいらんねん」

「味するのけ？」

「まぁ　食うてみいや　味薄かったら付けダシもあるで」

「なんで関西人はそんなに　ダシと上沼恵美子が好きなんだべ？」

「ダシも上沼さんの笑いも　関西人にシュミまくっとんねん　体の一部や」

 

 

 

 

「そっただもんなね～？　どれどれ」

「旨いやろ！！」

「店員さーん　ケチャップねえがや？？」

「お前！！　シバかれんぞっ！！」

 

 

 

味穂を後にした

 

 

 

 

お次は

ちょっと足を伸ばし難波の外れ

一芳亭

 

華風料理

との看板を掲げているが

要は町中華だ

 

 

 

 

唐揚げ豚天など

名物の多い一芳亭だが

中でもやはりここに来たら

シュウマイ

 

 

 

 

「ここのシュウマイ独特で旨いねん」

「シュウマイなんて　どこもかわんねべ」

「まあ見てみいや」

「なんだべ？？　このシュウマイ　皮が黄色いっぺよ！！」

「せやねん　玉子の皮やで」

「関西のシュウマイって　どこもこんなのなのけ？」

「そんなことないけど　５５１とか明治屋のとかこのタイプやな」

「これ旨えっぺよー！！」

 

 

 

 

「せやろ　持ち帰りもできんで」

「・・・そこまではいいっぺよ～」

「せっかくやし　買って帰ったらええやん」

「・・・荷物増えるし　・・・いいっぺよ～」

「そうかいな」

 

 

一芳亭を後にした

 

 

 

 

続いては電車に乗って

鶴橋

に向かう

 

 

 

 

ご存知

関西を代表するコリアタウンで

立ち寄ったのが・・・

 

 

 

 

空

 

鶴橋で有名すぎる

焼肉屋だ

 

 

 

 

「大阪って焼肉あるんだべなぁ」

「あるわっ！！」

「どて焼きとか鉄板で焼いたホルモンしかねと思ってたズラ」

「まぁ　西成ばっかりいってたからな」

 

 

 

 

「ほら　旨そうやろ」

「んだ　でもこれホントに牛け？　ここら辺では犬食うんだべ？」

「なんでそんなん知ってんねん！！　空は牛や！！」

 

 

 

 

「特にハラミ絶品やから」

「うおーー　この横隔膜旨いっぺよーー」

「せやろ」

「横隔膜だけおかわりするっぺよーーー」

「ご満悦ですなぁ」

「すいませーん　横隔膜追加して下さーい」

「横隔膜横隔膜うるさいねん！！」

 

 

 

 

空を後にした

 

 

 

 

最後は

梅田までやってきた

 

阪急東通り商店街にある・・・

 

 

 

 

老舗の

お好み焼き屋

美舟

 

 

 

 

「どや　ええ雰囲気やろ」

「んだ　震度１で潰れそうな　いい雰囲気だー」

「もっと言い方ないんかい　すいませーん　焼きそばと豚玉下さーい」

 

 

 

 

「この焼きそばうめえっぺよ！！」

「せやろ　太麺で食ってる感最高やろ」

「キャベツたっぷりで　原価率も良さそうだっぺよ」

「・・・」

 

 

 

 

「このお好み焼きもうめえっぺよー」

「せやろ」

「小麦粉とキャベツだけで　こんなに旨いってスゴいっぺよー」

「・・・いや　豚バラも入ってるやん」

「天かすと紅しょうがとか　安い食材でこんなに旨いって」

「いやいや」

「粉モンの原価率って素晴らしいっぺよーー！！」

「原価率原価率うるさいねんっ！！」

 

 

 

 

美舟を後にした

 

 

流石に満腹になり

これで打ち止め

 

東京に帰ることにした

 

 

 

「ほな　バス乗り場いこか」

「ちょっと待つっペよ　寄りたいとこあるっぺよ」

「どこいくねん」

 

 

 

 

「いや　５５１でシュウマイ買ってるやん！！」

「大阪のシュウマイ旨いっぺよー」

「一芳亭で買ってたら良かったやーーん！！」

 

 

 

 

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