谷塚「木星食堂」陸の孤島!! 東京最北端にコスパ最強の定食があった
陸の孤島酒場
それは
呑兵衛のロマン
ルパンでいうところの財宝
ルフィでいうところのワンピース
糸井重里でいうところの徳川埋蔵金
ほとんど情報のない
その店に
あえていってみる
そこには
長年地元の方々に愛されている
何か
が あるはずだから・・・
東武スカイツリーライン
でやってきたのは
谷塚
あっ
もう埼玉県になるのか
竹ノ塚の一つお隣なもんで
まだ東京かと思っていた・・・
駅前で
花畑桑袋団地行きの
バスに乗り
瀬崎氷川公園という
停留所で下車
ここから
まだまだ歩くのが
陸の孤島酒場の醍醐味
毛長川を超えると
住所的には
東京都足立区花畑
松原だの花畑だの
団地王国
の このあたり
飲食店など
あるはずもない雰囲気の
住宅街の片隅に・・・
出たっ!!
木星食堂
うわぁぁぁ・・・
情報量が多すぎる・・・
和食 洋食 中華 甘味
となんでもござれ
しかも・・・
カラオケまで
できるみたいだ
ご近所の皆様の
欲望を
全て承っているのだろう
入る前から
酒場包容力
を感じる・・・
むむっ!!
この入り口の
足拭きの柄懐かしいな
少し靴の裏を綺麗にし
小宇宙
の扉を開いた
店内は
まあまあなオオバコ
日曜日の昼下がりに
先輩方がご満悦中で
なかなかの盛り上がり
法事帰りかしら・・・?
横のテーブルには
おしぼりが並んでる
もう少ししたら
こっちも盛り上がるんだろな
おっ!!
小上がり
なんかもあったりする
熊っぽいマスターに
あそこいいですか?
という視線を送ると
「どうぞどうぞーー」
中尾彬ばりの美声で
お許しを頂けた
瓶ビールをもらい
一息
もはや
親子グラスなんて
存在しないんじゃないかと思わされる
当たり前のような
家から2時間・・・
長旅で
汚れきった喉を掃除しながら
おツマミを吟味・・・
うわぁぁぁぁぁ・・・
情報量が多すぎる・・・
和洋中甘味の
看板に偽り無く
お刺身からステーキからエビチリから
ピザからアンキモからビーフシチューから
クリームあんみつまで
100以上の品が
壁にギッチリ書かれている
いや・・・
200はありそうだ・・・
タピオカまであるんかいっ!!
探せば流動食みたいなモノも
あるだろう
この店・・・
ゆりかごから墓場まで
承ってくれっる店だ
うう・・・
決められない・・・
何か
この店ならではのメニューはないか・・・
決められない・・・
マスターは
ツマミのオーダーはまだかい?
みたいな表情でチラ見してくる・・・
「あっ すいません!! ・・・」
ハムエッグ
にしてしまった
数多ある中からハムエッグ・・・
焦ったか・・・?
マスターの注文プレッシャーに負けたか・・・?
いや
好きだからいいじゃないか
これは 次につながる伏線だ
などと
自問自答し
コイツでビールを流し込みながら
また壁と
にらめっこ
を始めた
おっ
見つけた
これはいいかもしれない
木星定
白身フライ シューマイ フランク 肉だんご
おさしみ 煮魚 煮物 おしんこ 温玉
に
ごはんと
it
it・・・?
汁かな・・・
ちょっとずつ
何品もある定食のことだろう
200円高くなると
白身フライとかが
うなぎになる・・・
いい値段するな・・・
でも せっかくはるばる来たし・・・
いかにもってなメニューだし・・・
「すいませんマスター もくせいてい 下さいっ!!」
「どっちにする?」
「あっ じゃあウナギのほうで」
「はいー きぼしてい ウナギでー」
恥ずっ!!
ココ
きぼし食堂
だったんだ・・・
待ってる間
本棚の漫画本をチェック
キャプ翼 寄生獣 ミスター味っ子
ブラック・エンジェルズ 三国志
と こちらも種類が多いが・・・
やはり
さいとうたかをが中央に
どっしりと構えておられた
これだけあって
こち亀がないの珍しいなぁ
なんて思っていると
「おまちどうさまー」
マスターが
きぼし定を持ってきて下さった
うわっ うわっ うわーー!!
ホンマか・・・?
ちょっとずつ
なんて思っていたがとんでもない
お刺身がデカイっ!!
しかも脂ののった
中トロが5切れも
ブリの煮付けも
これだけで十分メインになれるボリューム
この
刺し身煮魚タッグで
そこに
のような小技が見事な三品が
脇を固め
極めつけは・・・
うなぎがドーンと一尾っ!!
中村剛也の
打球の放物線を見ているようだ
埋蔵金・・・
掘り当てた・・・
角ハイをもらって
戦闘態勢に
これは
長期戦になりそうだ・・・
マグロが こってりしていて旨いっ
ブリも こってりしていて旨いっ
もちろんウナギも こってりしていて旨いっ
その口中を
ハイボールやキュウリや味噌汁で
中和させるルーティーン
ごはんにまでは手が回らいので
後回しにすることを決めた
だとしても
一向にコイツらは減っていかないという
嬉しい悲鳴
ハイボール1杯だけでは戦えない・・・
なんですとっ??
にんにくサワーですって?
表現があっているか
わからないが
毒を食らわば皿まで
だ
「マスター にんにくサワー下さいっ!!」
くさっっ!!!
そこにあるだけでも
凄いニンニク臭
呑んだら更に臭さが広がる
しまったっ!!
キュウリも味噌汁もなくなってしまい
このテーブルに
こってりを中和させるアイテムが皆無に
ウナギをつまんで
にんにくサワーで流しこ・・・
くさぁぁぁぁ
ブリを一口
にんにくサワーで追っか・・・
くさぁぁぁぁ
地区の孤島で
満腹と臭さと戦い続ける・・・
お前は何をやっとるんだ
と
もう一人の自分に話しかけれれる
ほっといてくれよ お前の顔に party in the hell♪
と 頭の中で曲が流れる・・・
苦しい・・・
朦朧としてきた・・・
温玉を
ごはんにぶっかけ
無我夢中でかっこみ
なんとか戦いを終えることが出来た・・・
気になることが沢山ある・・・
マスターに話しかけてみた
「マスター この定食めっちゃ豪華ですね」
「だろー 観光地の高級料亭の昼ご飯をイメージして これにしたんだよ」
「これで1200円は安いですね」
「喜んでくれるのが一番だからね」
「因みにココは きぼし食堂なんですか?」
「うん まぁ もくせい食堂でもいいけどね」
「なんで 木星 って文字を屋号に・・・?」
「九星気学でね」
「きゅうせいきがく・・・?」
「それで僕の星が四緑木星なんで」
「しろくもくせい・・・?」
「まぁ 木星食堂でいいかっ てね」
「ここらへんって 飲食店ほとんどないですよね」
「昔はウチの並びに 6店舗ぐらい商店があったんだけどね」
「はい」
「今は ウチだけになっちまったな」
「ずっと食堂なんですか?」
「40年前に乾物屋として 店開いたんだけどね」
「乾物屋ですか」
「20年ぐらい前に今の形になったよ」
「それにしても メニュー多いですよね」
「そのほうが お客さん喜ぶからね」
「何種類ぐらいあるんですか?」
「200・・・ 250ぐらいあるんじゃねえかな」
「凄いですね カラオケもあるんですよね」
「喜んでもらえるからね」
「マスター ありがとうございました」
「うん また来てよ」
「はい!! メニュー全部制覇しますっ!!」
木星食堂を後にした
250品・・・
週1で通って
その都度2品頼むとして・・・
2年半かかるやんっ!!
南砂町??「もつ焼としちゃん」陸の孤島にある歴史ありそうな酒場ほぼ名店説 その4
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木星食堂(きぼししょくどう)
住所: | 東京都足立区花畑7-8-5 |
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TEL: | 03-3850-6019 |
営業時間: | 午前11:30~午後10:30 |
定休日: | 無休 |