「なんか米山ってセルフサービスになったらしいですよ」

 

 

 

 

先日　酒友から聞かされたセリフだ

 

 

 

 

赤羽　米山

 

 

言わずと知れた

旨い　安い　遅い

で　有名な

赤羽のもつ焼きの聖地と

呼び声の高い店だ

 

 

セルフってどういうかとかしら？？

 

 

思い立ったら即行動がモットーの

我々酒場ナビ

 

早速　訪れてみることにした

 

 

 

 

が・・・

 

スマホの写真を見返してみると

１年ぐらい前にいった

米山の写真があったので

まずは　その時の様子から

書いてみます

 

 

 

 

 

 

 

１８時２０分ぐらいが開店時間の

米山なのだが

 

その日　僕達が

赤羽駅に到着したのは

１７時ぐらいと

早めの行動だ

 

 

なぜなら米山は

開店前に行列ができるのが

当たり前だからだ

 

 

 

 

 

 

駅から歩くこと５分

この雰囲気バキバキの路地の奥に

米山はある

 

 

並んでるかなぁ・・・

 

 

 

 

 

 

 

わっ！！　待ち人ゼロ人！！

 

 

夕方に

スコールのような豪雨だったせいもあるだろうが

 

「酒場の神様に愛されてんなぁ」

 

と　思わず呟いた・・・

 

 

 

 

 

「ヨッシャー！！　１番乗りやー！！　米山の肉全部食い尽くしたるでー！！」

 

 

と　興奮する

この日一緒してくれた

役者の

野瀬正人

 

 

僕達の

チャーハンフレンドとして

チョクチョク酒場ナビに登場する

例のヤツだ

 

 

 

 

 

 

ちょっと時間あるし

いこいとかまるます家で

１杯だけ・・・

 

とも思ったが

その間に行列が出来て

１回転目で入れなかったらと思うと

怖くて　その場から動けなくなり

 

野瀬と

歴代のお世話になった

AV女優の言い合いをして

時間を潰した・・・

 

 

 

 

 

 

待つこと数十分

やっとこさ暖簾が掲げられた

 

 

なんと口開けの客は

僕ら含め４人

 

 

 

ゆったり出来そうだ・・・

 

 

 

 

 

 

相変わらず

渋すぎる店内

 

文化遺産酒場

というジャンルを作るなら

必ずエントリーしてもらいたい

雰囲気だ

 

 

 

 

 

 

因みにココが

焼き場を担当なさる

お母サマの仕事場

 

カウンターの中ではなく

客席側にある

 

僕らが座ったすぐ後ろで

今からお母サマが陣取られると思うと

楽しみで仕方がない

 

 

 

 

 

 

 

呑み物のメニューを眺めて

 

酎ハイをお願いする

 

 

 

 

 

 

 

歌手のCOCCOさんバリに

ステージでは裸足を貫き通す

マスターが持ってきて下さった

 

 

 

 

 

 

焼酎が凍らせてあるタイプだ

 

 

それにしても

大衆酒場の炭酸の瓶って

可愛いヤツばっかりやなぁ・・・

 

 

コレクションしている方

いらっしゃいましたら

遊びに行かせて下さいませ

 

 

 

 

 

 

そして

再びメニューを眺め・・・

 

 

 

 

 

紙に書いて

カウンターの上に置く

 

いつだったか

カリスマジュンヤが

 

「チレの置いてある店は間違いないデッセー」

 

と　豪語しているのを聞いてから

なんとなくチレは頼みがちである・・・

 

 

 

 

 

 

ここで

ゆっくりとお母サマが入場され

焼き台へ向かわれる

 

往年の

ジャイアント馬場のような

オーラを放たれている

 

 

 

 

 

 

僕らの後ろで

焼いてらっしゃる

 

 

若干

晩年のジャイアント馬場のような

ゆったり感だが

これも米山名物だ

 

 

 

 

 

 

お母サマに

スリーカウントを決められた

モツ達が運ばれてきた

 

レバとカシラ

 

旨すぎる・・・

 

 

 

 

 

シロとチレ

 

「ワイ　チレって食うの初めてでんねん！！」

 

と　永源遥のごたる

ツバを垂れ流す

野瀬

 

 

チレを頬張り

 

 

「イカはん　ワイ娘が出来たらチレって名前にしますわ！！」

「は？」

「ほんでヤンチャに育てますわ！！」

「は？」

「ほんなら　じゃりん子チレちゃん　でっせーー！！」

「はぁ」

「カーカッカッカッカーーーー！！」

 

 

 

 

おそらく

旨い

と　言っているのであろう・・・

 

 

 

 

 

 

ハラミ肉に

卵黄を添えた

玉子合え

 

 

 

 

 

黄身を潰して

もう！！

 

 

 

野瀬は

 

「たんぽぽ　っていう映画ありましたやろ！！」

「伊丹十三の？」

「あれで生卵口移しするシーンありましたやろ！！」

「あったねぇ」

「僕が今までお世話になった女優さん　あの人ですわー！！」

「AVの人やないんちゃう？？」

「カーカッカッカッカーーーー！！」

 

 

 

 

おそらく

旨そう

と　言ってるのだろう・・・

 

 

 

 

 

 

呑みモノを

トマトハイにチェンジ

 

 

焼酎が凍ってるので

２層になって

美しい・・・

 

 

 

 

マスターが

シチューの支度を

初めて下さっている・・・

 

 

 

 

 

これが

豚のタンを

柔らかく煮込んだ

米山のシチュー

 

 

 

めちゃめちゃ旨いっ！！

 

 

まさかの

山椒がいい感じの刺激をくれる

 

 

野瀬は

 

「ワイの上のクチビルが　このシチューの味やなくて良かったですわ！！」

「なんで？」

「上のクチビルがこの味したら」

「うん」

「常にペロペロしてもうて　ペコちゃんいうアダ名付いてまいますやん！！」

「はぁ」

「カーカッカッカッカーーーー！！」

 

 

 

 

 

どうやら

凄くご満悦のようだ・・・

 

 

 

パンで皿を

シチューが一滴も残らないぐらい

 

いや

新品の時の皿より

ツヤが出るぐらい拭き取り

 

 

笑顔で米山を後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

この米山が

セルフになった・・・？？

 

 

 

どういうことかしら・・・？？

 

 

 

 

長くなっちゃったんで

つづきます