君津「九州ラーメン日吉」君津とんこつってなんぞやっ!!
北九州戸畑にある
の先輩に聞いたお話
それはもう
50年前のこと
随分と昔だな・・・
千葉の君津に
北九州から2万人が移住した
2万人とな・・・?
同じくして
戸畑にあったラーメン屋さんが君津に移転して
まだ現存する
現存する・・・?
訪れなければ・・・
バチが当たる・・・
総武線快速に乗り
その君津にやってきた
贅沢に
グリーン席に座ってきたので
ストレスはゼロ
動く景色を見ながら呑む
ビールの旨さよ
聞くところによると
そのラーメン屋は君津に
2軒
あるという
せっかく来たんだ・・・
両店攻めるぞ・・・
両店とも遠いとのこと
まずは
より駅から離れている
八重原店
を目指しバスに乗った
マジか・・・?
ラーメン屋どころか
自動販売機すら見当たらない風景
不安になってくる・・・
Googleマップをみながら
おそらくココが近そうだ
と思われる停留所で下車
ウオッ!!
帰りのバス少ないぞ・・・
気をつけろ・・・
バス停からもスグではない
ちょいと
坂道荒れ道けもの道と戦うこと10分
アソコではなかろうか
という建物を視界にいれることができた
出たっ!!
九州ラーメン日吉 八重原店
山奥に
ポツンと一軒のラーメン家
家からかかった時間は
3時間弱
僕の酒場人生の中でも
まあまあ
陸の孤島だ
暖簾に年輪を感じる・・・
元祖
の文字がなくても
誰もソコを疑わないだろう
いざっ!!
おそらく改装したのかな
綺麗な店内だ
日曜日の昼下がり
確実にご近所の方々だろう
案外
と言っては失礼だが
賑わっている
えっ!?
お品書きを見て驚いた・・・
ラーメン320円・・・
安い・・・
2杯食うたろかしら・・・
おやっ!!
おでん
があるのか・・・
となると・・・
ゆっくり
呑らせて頂こう
電車で潤わせ済の喉だが
バスと歩きでゼロに戻った
ンゴッンゴッンゴッ
山ビールが心地い
おでんの玉子好きやけど・・・
黄身が出汁に崩れてまうの嫌やな・・・
「玉子だけ別の器にして下さい」
って頼む勇気はないな・・・
と
おでんの玉子永遠のテーマ
を考えていると
そろそろ
いいころ合い
元祖のヤツをお願いした
紅ショウガラーメン370円
美しい・・・
白濁した
いわゆるコッテリ豚骨スープの色だが
あっさりとした味わい
麺は
長浜ラーメンの細麺とは違い
コシの弱い優しい口当たり
これが
北九州の味なのか・・・?
お姉サマにお伺いしてみようか・・・
お忙しそうだな・・・
ご迷惑か・・・
うん
次の店舗で聞けたら聞こう
八重原店を後にし
大和田店
を目指す
君津駅に戻り
バスを乗り換え
迷子になりタクシーに頼ったりして
なんとかたどり着けた
外観
ただの家やん・・・
住宅街にこの建物・・・
暖簾がなければ
誰がラーメン屋と気付けるだろうか
八重原店と
全く同じの暖簾だ
元祖
の文字がなくても
誰もソコを疑わないだろう
うわぁ・・・
瓶コーラの自販機・・・
家に置きたいな・・・
いざっ!!
店内は
田舎の食堂日本代表
といわんばかりの
いかにもな雰囲気
テーブルの赤の
色褪せ具合がいい
優しい顔日本代表
のマスターがお出迎え
「あっ・・・ ビールと・・・」
と 僕が呟くと
「おでんあるよ」
と マスター
お心遣い世界代表
だ
カウンターに埋め込んである
おでん鍋がシブい
他にお客さんはいない
ちょっとマスターと
お話しさせて頂こう
「マスター 戸畑のご出身なんですか?」
「そうなんですよ どうしてですか?」
「先日 北九州に呑みに行きまして」
「うん」
「戸畑で この店のコト聞きまして」
「そうなんですか 両親がむこうでやってまして 移転してきたんです」
「なぜ君津に?」
「新日鉄ですよ」
「八幡製鉄所って向こうにありますよね」
「50年前 こっちに工場が出来ましてね」
「はい」
「大勢の北九州人が こっちへ移住してきたんですよ」
「2万人・・・?」
「はい 皆が北九州の味を求めたんですよね」
「そりゃそうだ」
「当時は ものすごく忙しかったみたいです」
「でしょうね」
「八重原にも店がありましてね」
「さっき行ってきました」
「あっちは 弟がやってるんですけど」
「弟さんが・・・」
「40年前 あっちもこっちも両親がやってたんですが」
「両店ともですか」
「忙しすぎるっていうんで」
「はい」
「北九州に住んでいた ワタシも弟も 手伝いにこっちへ来たんですよ」
「そうなんですね」
「そのまま今ですよ」
「ちょいと手伝いのつもりが ってことですよね」
「随分と時が経ちました・・・」
「マスター・・・ 素敵です・・・」
「マスター チャーシューメンと熱燗下さい」
「はい」
「マスター この味が昔からの味なんですか?」
「北九州の人間は この味で育ってるんですよ」
「思ったより あっさりなんですね」
「子供が おやつにも食べれるようにね」
「たこ焼きとか もんじゃの感覚ですか?」
「そうですね」
「最近は むこうでも濃い味が増えてるみたいで」
「コッテリな」
「この味出してる店は 北九州にも少ないらしくて」
「そうなんですね・・・」
「父の味・・・ 守っていきますよ・・・」
北九州の元祖の味が
君津でしか食べれないなんて
なんか・・・
不思議だ・・・
「日吉(ひよし) っていう屋号はご苗字ですか?」
「いえ 父がですね」
「はい」
「豊臣秀吉が好きでしてね」
「はい・・・?」
「子供の頃の秀吉の呼び名 日吉丸からつけたんです」
「丁寧説明ありがとうございます」
「あっ お客さん」
「はい」
「東京の 小川ってところご存じですか?」
「おがわ ですか・・・?」
「ソコには 元祖久留米ラーメン があるみたいですよ」
「詳しく教えて下さいっ!! いきますっ!!」
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九州ラーメン 日吉(ひよし)
住所: | 千葉県君津市大和田1-4-7 |
---|---|
TEL: | 0439-52-6028 |
営業時間: | 11:30〜20:00 |
定休日: | 水曜日 |