東に呑めそな八百屋あれば

行って餃子で一杯やって

 

西に呑めそな肉屋あれば

行ってタタキで一杯やって

 

南に呑めそなスーパーあれば

いって出汁巻きで一杯やって

 

北に呑めそな魚屋あれば

いってタチウオフライで一杯やって

 

 

まぁ

僕ら酒場ナビは

呑める○○が大好きでして

 

 

 

 

横浜からJRで5つ目の駅

根岸にやってきた

 

今回の○○は魚屋

 

しかも

お酒の持ち込み自由

ときたもんだから

心が

登美丘高校ダンス部バリに

踊ってるぜ

 

 

 

 

お目当ての魚屋さんは

本牧ほんもくの陸の孤島

 

最寄りの駅はお隣の山手だが

根岸からはドンピシャのバスがあるらしい

 

そっちのルートでいってみよう

 

 

 

 

二の谷という停留所で下車

 

バス停の目の前が・・・

 

 

 

 

あれだな・・・

 

魚仁

 

 

綺麗なマンションが並ぶこの通りに

不釣り合いな朽ちた建物

 

この違和感にゾクゾクだ

 

駆け寄って

おじゃましまんにゃわ

と　いきたいところだが

あわてないあわてない

 

 

 

 

魚仁の為にあるんじゃないか

と　思わされる

お近くのカクヤスに立ち寄り・・・

 

 

 

 

お酒をしこたま買い込む

 

 

足りるかな・・・？

 

 

近いし

足りなきゃまた買いにくりゃいいか

 

 

 

 

駆け寄って

おじゃましまんにゃわ

魚仁

 

1935年創業の

味

が出まくってる

 

 

 

 

刺身惣菜の並びを見て

ゴクリ

 

今から

これらで呑れると思うと

ヨダレダラダラリーン

 

 

 

 

「いらっしゃ～い　予約くれた方かしら～？」

「あっ　予約した亀山です」

「魚は好きかい？」

「はい」

「今日は貸し切りだよ」

「やった！」

「2階あがって待っててね」

「2階ですね」

「冷蔵庫あるから使ってね」

「ありがとうございます！」

 

 

可愛らしい女将さんがお出迎え

 

魚は好きかい？

なんて

小学生の頃に

給食のおばちゃんに言われて以来だ

 

因みに亀山とは

僕の酒場予約ネームです

 

 

 

 

魚仁の2階は完全予約制

 

あらかじめ

幾ら幾らでと料理をお願いしとくスタイル

 

今日は1人3000円でと

お伝えしている

 

 

 

 

やはり

味わい深い階段をヨイショコラ

 

89年の歴史・・・

 

転げ落ちた酔っ払い

100人は超えてるだろうな

 

 

 

 

2階の手前には

流しが

 

おっ

これな

 

 

 

 

冷蔵庫を使えるのは

ビール好きには嬉しい限り

 

 

 

 

皆には一旦

ココで寝てもらおう

 

 

スグ

起こしに来るけどなっ！！

 

 

 

 

流しの反対側は

長い廊下があり

 

部屋を覗くと・・・

 

 

 

 

うおっ！！

 

 

 

 

ぬほっ！！

 

 

 

 

雰囲気

旅館のソレやーーん！！

 

 

女将さん

今日は貸し切りだって言ってたよな・・・

 

この広い部屋を僕らだけで・・・

 

 

よっしゃ・・・

 

 

この時点でもう

優勝やぁぁぁぁぁ

 

 

ビールかけ

やったろかいぃぃぃぃ

 

 

広いしぃぃぃぃぃ

 

 

 

 

グラスは用意してくれてて

希望とあらば

氷も出してくれるとのことで

至れり尽くせり

 

 

 

 

ポットもあるので

お湯割りもどんとこい

 

お茶もあるなら

甲類焼酎で割るのもアリだな

 

 

お花も活けてある

 

 

 

 

「は～い　お料理～」

「待ってましたっ！」

「この三皿から～」

「わっ　豪華なっ！」

「ゆっくり　ゆ～っくりね」

「ビール起こしてきまっ！」

「ごゆっくりどうぞ～」

 

 

 

 

お刺身二皿と

魚の煮つけ

 

料理越しの赤星越しのタタミ

 

眺め

めっちゃええやーん

 

 

 

 

魚の種類はなんだろうか・・・？

 

チダイとかかな

 

いい面構えしてやがる

 

 

 

 

安定の

イカ刺しとエビ刺し

 

ワサビの乗っけ方が

ワイルドだぜぇ

 

 

 

 

ホッキ貝

 

貝の刺身って

ありがてぇ

 

 

 

 

煮付けは濃い味で

赤星がススム君

 

量もあって

これだけで

ロング缶2本はいけてしまいそう

 

 

 

 

生のエビを

トゥルッと口に入れる幸せよ

 

エビって

生でも茹でても揚げても

最高だよな

 

そりゃ

安藤百福もカップヌードルの中に

エビを入れることにこだわるわけだぜ

 

 

 

 

クキュクキュと

 

ホッキの歯ごたえが心地いい

 

グニュグニュの部分も旨くて

あしゅら男爵バリの2面性がニクいぜ

 

 

 

 

「は～い　こんなのも～」

「魚介以外もあるんすね」

「ゆっくり　ゆ～っくりね」

「あっ　氷を頂いてもいいですか」

「は～い～」

 

 

 

 

「大きい氷お好みなら　持ってくるからね」

「これ無くなったら　お願いします」

「ゆっくり　ゆ～っくりね」

 

 

 

 

「はい～　お刺身追加ねぇ～」

「わっ！　量エグいですねっ！」

「ゆっくり　ゆ～っくりね」

 

 

 

女将さん

ゆ～っくりね

が　口癖なんだな

 

 

 

 

それにしても

大漁だ

 

サーモンは5切れ

イワシは6切れ

マグロに至っては

12切れもあるぞ

 

 

 

 

刺身を口に放り込んで

キンミヤチューハイをすするルーティーンが止まらない

 

だって

お刺身無くならないんだもん

 

煮付けと野菜の煮ものも

まだ残っている

 

こりゃ

ホントに

ゆっくり　ゆ～っくり

いかねばダナ

 

 

 

 

だいぶ酔ってきたぞ・・・

 

女将さんがフスマを開けた

 

奥にも部屋あるやん・・・

 

広いなぁ・・・

 

いつか酒場ナビのイベント

ココでやりたいなぁ・・・

 

窓から通る風が頬を撫でる

 

 

 

 

「は～い～　ご飯どうぞ～」

「ここに来ての　ご飯ヒャッホイ！」

 

 

 

 

おかずは

漬物と明太子と天ぷら

 

食べ応えありすぎやん

 

 

 

 

うわぁ

揚げたエビで食う飯

うめぇ

 

そりゃ

安藤百福もカップヌードルの中に・・・

 

もうええわ

 

 

 

 

キンミヤ1本空けちゃって

ご飯かっこみ満腹ベロベロ

 

 

トロ～ンとしてきた・・・

 

女将さんは下だし・・・

 

ゆっくりねが口癖だし・・・

 

3分だけ・・・

 

いや2分だけ・・・

 

 

 

 

バリ気持ちいい・・・

 

気持ち・・・

 

いい・・・

 

・・・

 

 

 

 

イカんっ！！

熟睡してまうっ！！

 

 

 

「すいません　お会計して下さいっ！」

 

 

 

 

こんな

天国魚屋があるなんて・・・

 

女将さん感謝です

 

 

 

 

えっ

 

近くに銭湯あるんですか・・・

 

次回は

マイ浴衣なんぞ持って来て・・・

 

セント酒からの熟睡を・・・

 

 

 

 

 

熟睡イカんっ！！

 

 

 

 

 

こちらの

呑める魚屋もどうぞ

↓

静岡「大石商店」