静岡「大石商店」ここが最強の呑める魚屋だっ!!
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酒場巡りの
テレビ番組って好きだ
いったことのない酒場が出ていて
魅力的なお店だと
メモにとっておいて
今度いくぞ
と 自分の中で
温めて
おく
先日
新居酒屋百選を観ていたとき
「うわっ!! 今すぐにでもいきたい!!」
と
酒場衝動を突き動かされてしまい
温めるどころか
たちどころに
その酒場へ足を運んでしまった・・・
こだまに乗って
やってきたのは
静岡
静岡に来るのは
以前味論と来て以来
1年ぶりぐらいだ
↓
南口からバスに乗る・・・
平日の午前中に
ガラガラのバスに乗って呑みにいく・・・
なんて非日常的なんでしょう・・・
王様になった気分だ・・・
揺られること
15分
宮竹という停留所でバスを下車し・・・
そこから歩くこと
1分
あ・・・
見えてきたのか・・・?
出たっ!!
大石商店
住宅街に馴染みすぎていて
一瞬通り過ぎそうになってしまいそうな
この
建物
に 来たくて仕方がなかった
ストライプのシートをくぐると
お魚さんが並ぶショーケースがある
そう
なぜならココは魚屋だからだ
ショーケースの中に
マグロやカンパチやサバやエビ
ちょいと手を加えられた
お惣菜なんかがひしめき合っている
ショーケースの奥は
作業台になっている
覗いていると
「いらっしゃい」
還暦ちょいぐらいの大将が
話しかけてくれた
「あの~ 呑めますか?」
そう尋ねると
奥から女性が2人出てこられて
「はい 好きなのお刺身でもフライでもしますよ」
テレビで見たとおりの美人姉妹だ・・・
「じゃあ カツオを」
「ごめんなさい 今日カツオないんですよー」
「そうですか じゃあお刺身盛り合わせにして下さい」
「はい」
「あと アジフライできますか?」
「できるけど フライだったらタチウオが美味しいですよ」
「じゃあ タチウオで」
「隣からから入って お酒選んでくださいね」
「ありがとうございます」
そう
なぜならココは
呑める
魚屋なのだから
横の扉を開くと
お酒が並んでいる
静岡の日本酒も多いが
まずはと
冷蔵庫から
ビールを物色
缶でもいいが
せっかくなんで
エビスの大瓶を所望する
そして
扉をもう一つ開けると
コンクリの床に
すがれた褐色のテーブル
ビールケースに座布団の椅子
このゾクゾクする空間で
ゆっくり呑めるという寸法だ
殿様になった気分だ・・・
グラスに注いだコイツで
喉を掃除する
グラスを一息で空にして
「ぷしゅー」
と言ってみたりする
体中にシュンでいく感じが堪らない
さあ もう一口と
手酌をしようとするが・・・
気になる・・・
奥・・・
家やん・・・
住んでるやん・・・
丸見えやん・・・
誰かいるやん・・・
見るとはなしに見ていると
お母サマと目が合い
こちらへ来て下さった
出たっ!!
いちと君
生後4ヶ月でテレビデビューをしていた
大将とお母サマのお孫さん
すなわち
美人姉妹の妹さん
陽子さんのご長男
ちょいとややこしいが
いちと君を抱っこしているのは
お姉サマの和香子さん
皆様の笑顔が素敵だ
いちと君も自分の可愛さを
わかっているかのように
僕の目を見て笑顔をくれる
まだ何も食べてないが
癒し
というツマミで
お腹いっぱいになりそうだ
「おまたせしちゃってー」
お母サマが
お刺身を持ってきて下さった
「ごめんなさいね ウチは切るとこからやるんで 時間かかっちゃって」
いえいえ
お母サマ
僕は じらされるほうが興奮するのであります
それにしても・・・
お刺身・・・
美しい・・・
エロさすら感じる・・・
真木よう子の
セミヌード写真集のごたるだ・・・
箸で掴み
5秒眺めてから口に運ぶ
唇に触れただけで
喉チンコがヒクヒクと波打ってしまう
マグロが旨すぎる
甘エビが甘すぎる
赤貝がスケベすぎる
うん
これはエビスでもいいのが
是非とも日本酒と合わせたい・・・
地酒を
とも思ったが
手っ取り早そうなワンカップを
温めてもらい頂戴する
旨いお刺身とあったかいカップ酒
幸せだ・・・
外はしんしんとした真冬
正直寒いのは好きではない
僕と冬との関係は
熱燗
のおかげで保たれている
そこに
タチウオのフライ登場
旨そう・・・
こいつは・・・
やはり
揚げ物にはビールだと
缶エビスを冷蔵庫から持ってくる
モチロン嬉しい悲鳴だが
なんだか
バタバタと忙しい
「美味しいわよ~」
そうおっしゃる陽子さんの口調は
コイツ今からハフハフと
しながら
メッヒャオイヒー
って言うだろうな
と思ってるだろう
確信めいたトーンだ
「実はね マヨぽん で食べるのが一番よ」
「マヨぽん・・・? マヨネーズとポン酢ですか・・・?」
「太田さんにも進めようとしたんだけどね」
「はい」
「すぐソースかけられたんで 教える暇なかったの」
太田さんでも
試せなかった食べ方・・・
いざっ!!
うわっ!!
淡白すぎずこってりしすぎず
ちょうどいい塩梅の白身が
さっくりと揚がり
めちゃめちゃ旨いっ!!
そして
驚愕のやわらかさ
冗談ではなく
歯がなくても堪能できる
タチウオの濃ゆい味に
マヨぽんの酸味が相まって
もうっ!!
僕は
ハフハフしながら言ってしまった
「メッヒャオイヒーーーーー」
陽子さんは
そんな僕を
にこやかに見て下さっている
嗚呼・・・
大石商店・・・
住みたいなぁ・・・
お会計をお願いしてる間
再びお父様に話しかけて頂けた
「あれっ お兄ちゃん近鉄の帽子じゃない」
「はい 大ファンなんです」
「知ってて来たの?」
「はいっ!!」
感のいい野球好きの方は
もうお気づきだとは思いますが・・・
大石商店は
元近鉄バファローズの
大石大二郎さんのご実家なんです
福本豊から盗塁王を奪った大石・・・
10.19川崎球場で10回裏に守備につく大石・・・
オリックスの監督時代に
清原をあまり出場させなかった大石・・・
大石の実家が呑める魚屋・・・
近鉄ファンの僕が
いてもたってもいられなくなったのも
ご理解頂けるだろう
因みに
大将の優治さんも
静岡商業のキャプテンで
甲子園2回出場なさっている
「ダイは今 名古屋でノンプロの監督やってんだよ」
「社会人野球のですよね」
「だから よく帰ってくるんだよ」
「そうなんですね」
「今度来るとき電話しようか?」
「マジすかっ!!」
「あっ じゃあちょっと失礼」
大将は
席に座り
賄いを食べ始められた・・・
この飾らない感じ・・・
最高やなぁ・・・
太田和彦さんは仰っていた
酒場は家族で働いているのを見る喜びがありますね
もしかしたら
その家族の一員になったような気になるのかもしれない
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大石商店(おおいししょうてん)
住所: | 静岡県静岡市駿河区高松2277 |
---|---|
TEL: | 054-237-2525 |
営業時間: | 営業時間 9:00~21:00 小売り 9:00~19:00 宴会 21:00まで可 |
定休日: | 月曜日・火曜日(祝日は翌日) |