先日

一人で大阪をハシゴ酒していた時のこと

カリスマジュンヤからの

電話が鳴った

 

 

「イカはん　今ドコいはりまんの？」

「今　天王寺駅やわー」

「今から　ドコいくか決まってまんの？」

「うん　弁天町いこか思てて」

「おっ　ほな　ちょうど良かったですわ」

「ん？」

「ちょいと　大正に寄ってもらえまへんか」

「大正・・・？」

「やまき　の原点かもっていう店が　あるらしいんですわ」

「やまきの原点となっ！！？？」

「無理やったら　しゃーないんでっけど・・・」

 

 

 

 

 

「たとえ今が　自分の結婚式の最中やったとしてもなぁ・・・」　

「はぁ・・・」

「抜け出して　いくっちゅーねん！！！！」

 

 

 

 

 

ちょうどよく

とはジュンヤの言うとおり

弁天町と大正は

大阪環状線で

お隣の駅

 

僕が立てている

本日のスケジュールも

ほぼほぼ狂うことはない

 

それどころか

あの

やまき

の　原点と聞かされては

血沸き肉踊って仕方がない

↓

西成「やまき」これが西成の立ち呑みだっ！！

 

 

 

余談だが

上の写真の

京セラドームの広告にキリリとすましている

金子と西は

オリックスバファローズには

もういない・・・

 

 

 

 

 

駅から歩くこと

１０分

 

泉尾商店街

に　たどり着いた

 

 

 

知らなかった・・・

 

こんな商店街があったんや・・・

 

 

 

 

大正「マルトミ食堂」　これが大阪のおばぁやねん！！

の記事でも書いたが

大正で有名なのは沖縄タウン

 

サンクス平尾

は知っていたが

ココは始めて来た・・・

 

 

弁天町に

住んでいた時期があるというのに

恥ずかしい・・・

 

 

 

 

ジュンヤ曰く

その店は１５時が開店時間とのこと

 

 

現在

１４時３０分

 

 

おそらくアレだなという

店を見つけれたので

前までいってみる・・・

 

 

 

 

出たっ！！

 

ホルモンちから

 

 

シートがかかっているので

まだ準備中なのだろう

 

中が見えないので全貌がわからないが

十二分に

バッキバキの雰囲気が漂っている

 

 

開店が待ち遠しく

ゾクゾクするが

せっかくなんで

街をプラプラしてみて・・・

 

 

 

 

ご近所に見つけた

きよしや

で・・・

 

 

 

 

どて

を　シバきながら

時間を潰す

 

 

そして時刻は

１５時

 

 

ちからに戻ってみると・・・

 

 

 

 

おっ！！

 

 

開いてる・・・

 

のか・・・？

 

開いてるだろう・・・

 

さっきまでの

完全にシートで覆い隠された状態より

若干のウェルカム感がある

 

 

 

中を覗き込むと・・・

 

 

 

 

うわっ！！

 

 

 

 

うわわっ！！

 

 

 

 

うわわわっ！！

 

 

 

大きな鉄板に

串に刺さった

ホルモンとキモ・・・

 

 

 

完全にやまきスタイルやーーーん！！

 

 

 

 

魔法のタレの

おどろおどろしい色も全く同じだ・・・

 

 

 

うん・・・

 

やまきの原点っぽい・・・

 

ジュンヤありがとう・・・

 

 

 

 

「いらっしゃい　食うてく？」

 

シブいマスターが話しかけてくれた

 

 

「あっ　はい」

「じゃあ焼くなぁ」

 

 

マスターは

コテで肉達を焼き始める

 

 

 

 

まぁ

肉達と言っても

やまき同様メニューはこれだけ

 

値段も１本７０円と

こちらも一緒

 

 

まぁ

まずはと・・・

 

「すいません　ビール下さい」

「あいー」

 

 

 

 

実は

ホルモンちからで

今日は５軒目なのだが

一口目のビールは何軒目だとしても

格別に旨い

 

 

 

 

しかも

焼かれた肉達が

目を刺激し

こいつらの香りが

鼻や皮膚までをも攻撃してくる・・・

 

 

我慢ならんっ！！

 

 

 

 

ホルモンから手に掴んだ

 

 

下味をシュませてある

ホルモンに・・・

 

 

 

 

なおかつ

タレにジャブジャブと泳がせ

食らいつく

 

旨いっ！！

 

豚の腸の臭みを

感じさすまでもない

圧倒的なインパクトのある

この魔法のタレ・・・

 

 

香りも強烈だ・・・

 

 

ホルモンちからのタレ風の

消臭力を

エステーさん発売してくれへんかなぁ・・・

 

 

 

 

 

お次はキモ

 

キモ

なんてギョっとするネーミングだが

要は豚レバーだ

 

 

 

 

旨いし

デカいっ！！

 

やまきの倍はあろうかという

デッカさだ

 

口の中が

タレまみれのレバーでいっぱいのところに

ビールを流し込む

 

旨すぎて

２本続けて

キモをいってしまった・・・

 

 

うん・・・

 

 

気持ちいい・・・

 

 

 

 

「ういー」

 

僕の隣に

先輩がいらっしゃった

 

先輩は

立て続けに３本平らげると

カウンターに

２１０円を置いて

 

「いってきまーす」

 

と言って

滞在わずか２分で

ちからを後にされた

 

先輩の

毎日のルーティーンなのかしら・・・

 

朝

スタバでコーヒーを買って

職場に向かうかのような

その一連の流れが

なんだか美しかった・・・

 

 

 

 

マスターに

聞いてみた・・・

 

「ココって　やまきの原点って聞いたんですけど・・・」

「原点っていうかやなぁ」

「はい」

「ワシと　やまきんトコのは　兄弟弟子やねん」

「兄弟弟子・・・？」

「昔　西成にホルモン屋があってな」

「はい」

「ワシも　やまきんトコも　そこで修行しとったんや」

「はいっ」

「ほんで　お互い独立して今や」

「そうやったんすね」

「せやせや　桂きん枝と桂文珍みたいなもんや」

「あはは　じゃあ　その西成のお店が　お二人の原点ってことなんですね」

「せやせや」

「その店って　まだあるんですか？」

「もう・・・　ないなぁ・・・」

 

 

 

 

 

その店・・・

 

 

いってみたかったなぁ・・・

 

 

 

 

お母サマが

店頭に立たれた

 

 

「そろそろ学校終わるなぁ」

 

ボソッと

呟かれた

 

おそらくだが

中畑商店

や

ふくや串かつ店

みたいに

今からチビッ子達が

ジャリ銭握りしめて

ココに来るんだろう・・・

 

 

 

場所

空けとくか・・・

 

 

 

５１０円をカウンターに置き

ちからを後にした