門司港「魚住酒店」酒場で映画を撮るとしたら 舞台はこの店しかないっ!!
小倉から
電車に乗り込み驚かされた
何だ・・・
このテーブル・・・
酒とツマミを置くのに
お誂え向き
じゃないか・・・
場所は
奇しくも
角打ち天国北九州
まさか
在来線に車内販売のお姉サマがっ!!
っと
辺りを見回すが
そんな雰囲気は感じられない
まぁ
荷物置きなのだろうが
勘違い
させてくれる
北九州角打ち文化に敬意を表したい
降り立った駅は
門司港
ちょいと海を超えれば下関
九州の
一番本州に近い街だ
味わい深い街並みを眺めながら
歩みを進める
おやっ
つぶつぶが入ってる缶ジュース
久々に見たな
えっ・・・?
こんな細い道・・・?
上り坂・・・?
こんなところに
角打ちなど
あるのどろうか・・・?
あった!!
魚住酒店
なるへ・・・
ネットで見てた外観の写真に
なぜ正面の引きの画がないのだろう・・・?
と 思っていたが
これだけ道幅が狭ければ
納得が出来る
時刻はまだ
午前中の11時
呑めるだろうか・・・?
祈るように扉を開いた
うわぁ・・・
味しかない・・・
僕が映画監督だったら
この店を舞台にして
一本撮るだろう
うんっ!!
映画の内容は
実家の角打ちを手伝ってる娘さんが
お酒を配達してくれる男性に恋に落ちる
ラブストーリーにしよう
「まいどですー」
「・・・いつもありがとう」
「赤星の大瓶1ケースと無法松の純米酒1本」
「・・・」
「注文の品 以上でよろしかったですよネ」
「・・・」
「・・・あってますよね?」
「・・・一つ多いわよ」
「えっ? 無法松なかったでしたっけ??」
「・・・それはお願いしました」
「えっ? 赤星が・・・?」
「・・・それもお願いしました」
「えっ? じゃあ何が?」
「・・・」
「・・・」
「・・・恋心」
「えっ?」
「アナタ お酒だけじゃなく 恋心まで配達してるじゃないのよっ!!」
「えっ・・・ お・・・ お嬢様・・・」
「どうしてくれるのよっ!!」
「・・・持って帰ったほうが ・・・いいでしょうか?」
「・・・」
「・・・」
「・・・引き取ります」
「・・・」
「・・・」
「・・・お嬢様」
「・・・配達員さん」
「・・・」
「・・・」
「あーーん カクカクカクカクーーーー!!」
出来た・・・
この映画は・・・
スベるだろうな・・・
店の奥は
お家の食卓のようだ
お母サマに
「呑めますか?」
と お伺いを立てると
「そん冷蔵庫から好きなん取ってー」
とのこと
家庭用の冷蔵庫を開けると
ビールやらチューハイが
ギッチリと
卵割って飲んだら
怒られるかしら
瓶ビールを頂戴する
凍った小さなジョッキに注ぎ
喉を掃除した
枝豆も頂けて嬉しい限り
でも
せっかくなんで何かおツマミを・・・
目と鼻の先には食卓が・・・
お母サマに
「朝ごはんのオカズ なんか残ってないですか?」
なんて聞いてみようと思ったが
勇気が出ず
缶詰にしておこう
ホテイのやきとりも気になるが
オイルサーデン
を お願いした
お皿に移して頂ける
ひと手間が嬉しい
葉っぱも敷かれて
タダの缶詰だったあの娘が
オシャレに様変わり
ベッピンさんだ
そういや
オイルサーディンって
食べるの久々だ
こんなに旨かったっけ・・・?
晩酌のツマミに
この娘の出番が増えそうだな
ふと振り返り
古いビールのポスターが
沢山貼ってあるのに気付いた
もう・・・
いい意味で
落ち着かせてくれへんなぁ
魚住酒店
女性の絵の
お酒のポスターも素敵だが
ここまで古いと
タレントさんのも魅力的
蓮舫さん・・・
若いなぁ・・・
クラリオンガールに
選ばれた直後ぐらいだろうか
仕分けのしの字も感じられない
若々しい
イチロー
所さん
山崎努
もカッコいいが
何といっても・・・
この
とんねるずさんの
カッコ良さはどうだっ!!
大人になったら黒ラベル
このキャッチコピーを調べると
1992年ぐらいとのこと
みなさんのおかげです
が始まって
4年ぐらいの時代
パンツ履く暇なかったんじゃないでしょうか・・・
冷蔵庫から
缶チューハイを拝借し
少し湿気たサラダせんべいをかじりながら
店内をもう少し拝観
この写真は・・・?
お母サマに尋ねると
120年前の
魚住酒店とのこと
今の場所ではなく
坂を下りたところに
以前はあったのだそうだ
大八車で
お酒を運ぶのが当たり前の時代
この写真が・・・
一番カッコいいかな・・・
お母サマは
2代目だとのこと
120年の歴史の2代目ということは
なかなかの年輪だろう
帰り際
お母サマに聞いてみた
「因みに・・・ 後を継がれる方っていらっしゃるんですか・・・?」
お母サマは
今日一番の笑顔で仰った
「息子が継いでくるーっちゃん」
外に出ると
アスファルトにアゲハチョウが休憩していた
これも
画になるな
折尾「宮原酒店」北九州初上陸!! この酒場も後世に残したい
小倉「平尾酒店」TENGA最高・・・
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魚住酒店(うおずみさけてん)
住所: | 福岡県北九州市門司区清滝4-2-35 |
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TEL: | 093-332-1122 |
営業時間: | 9:00~21:00 |
定休日: | 無休 |