小倉「平尾酒店」TENGA最高・・・
折尾の宮原酒店でもらった
タウン誌
北九州文化 角打ちのすすめ
を みてみると
酒屋の店先で飲むことを 角打ち という
北九州には この角打ちができる酒屋がたくさんある
市内で角打ちできる酒店は
潜在的に120軒程度あるものと推測される
と書いてある
120軒・・・
なんて素晴らしい環境なんだ北九州市・・・
小倉
にやってきた
北九州に来たなら
ここを無視することはできない
酒場巡りを始めてから
来たくて来たくて
ゾクゾクしていた街
やってきた
というより
吸い込まれた
という表現のほうが
あっているかもしれない・・・
駅のホームで
かしわうどん
が おいでおいでしてくる
飛びつきたいが
一旦我慢しよう
駅を出て
北側に歩くと工場地帯
夜見たら素敵だろうな
南側には
テンガ
いや 旦過市場
この昭和過ぎる風情たるや・・・
川崎の小向マーケットの趣に似てるか・・・?
いや
あそこはほぼシャッターが下りたままだ
旦過市場はほとんど開いていて
この色合い
鳥肌が立つ・・・
むむっ!!?
丼飯
を持った人が
店舗ごとでちょっとずつ
お刺身や煮付けなんかを購入し
ご飯の上にのせ
オリジナルの丼を作っている・・・
そんな
王様の遊びみたいなことが
できるのか・・・?
マネしたい・・・
が
一旦我慢しよう
あかかべ
と書かれた暖簾を押すのを
これも我慢し
旦過市場を離れ
お目当ての場所を目指した
出たっ!!
平尾酒店
宮原酒店
の先輩に教えて頂いた
角打ち
看板の文字のフォルムが
可愛らしい
園山俊二デザインだろう
看板も可愛すぎる
かくうちコーナー
の 扉を開くと
うおっ!! 満席っ!!
カウンターには隙間がない・・・
これは出直すか・・・
と 肩を下ろしていると
お一人の先輩が
「表に回ったら空いとーばい」
とのお言葉
先輩
ありがとうございます
外に出て角を曲がると
酒屋さんの入り口があり
中へ入ると
テーブルが設置されていた
綺麗なお花も飾られてある
花のある
角打ちなんて
かつて来たことあるだろうか・・・?
「いらっしゃ~い」
女将さんが迎え入れてくれた
凛となさっていて
上品さが伝わってくる
テーブルに花がある理由がわかった・・・
冷蔵庫から
グリーンラベルを取り出し
小倉に乾杯
物見遊山からの角打ちで発泡酒・・・
至福の時間だ
テーブルの上にメニューを発見
乾き物でもいいのだが
濡れ物
も嬉しい
一際
ハイグレードな値段の
サラダが気になる
それをお願いすると
女将さんは
奥から
ツナと魚肉ソーセージの上に
オニオンスライスがのった皿を
持ってこられると
僕の目の前で・・・
マヨネを
ニュルニュルーー
醤油を
グルグルグーー
お酢を
シャババババーー
一味唐辛子を
モコミチチーー
っと
大胆かつ華麗に
仕上げて
下さった
美しい・・・
平尾酒店に
お花がもう一輪・・・
綺羅びやかなサラダ越しのお花・・・
芸術的だ・・・
女将さんに
小倉の假屋崎省吾
という
異名を付けよう
うわっ!!
味も絶品!!
ただ
調味料を目分量でかけただけとは
思えない絶妙さ
玉ねぎと
ツナやギョニソとのバランスが
堪らない
フラワーだけでなく
フードアレンジメントまで秀逸とは・・・
流石假屋崎・・・
350の発泡酒では
当然足らず
チューハイの500缶を貰う
トロンと
ほろ酔いになっていると
「お兄ちゃん これ食べんかい」
奥で呑まれている
先輩方に話しかけて頂けた
「ありがとうございます これは・・・?」
「焼あごばい」
「焼きあご・・・?」
「ばり旨かよ」
アゴということはトビウオ・・・
それを乾燥させたヤツ・・・
「うわっ!! これ めちゃめちゃ美味しいっスね!!」
「そうやろ お兄ちゃん 旅行でたんかい?」
「はいっ!! 角打ち巡りたくて」
「おおっ!! 一緒に飲もうや」
「いいんですかっ!!」
宮原酒店でもそうだったが・・・
今日はツイてる・・・
地元の方との会話が
旅酒場の一番のツマミだ・・・
「ここ来る前 どっか寄ってきたと?」
「折尾です」
「じゃあ 東筑軒食うてきたんかい?」
「あっ 食べてないんですよ」
「なんしよーっちゃん 何しに行ったんばい」
「後悔しております」
「折尾で東筑軒食わんなんてな」
「はい」
「ヤフオクドームで 城所エグイラーメン 食わんようなもんだっちゃん」
「例えが ご当地過ぎませんか!! キドコロ引退したし!!」
「先輩 北九州が角打ち発祥の地なんですか?」
「そう言われとーよね」
「八幡製鉄所で働いてる人たちが 通い出したとか・・・?」
「そうやね 三交代で働いとったけんね」
「24時間稼働してたってことですか?」
「朝でも昼でも夜でも」
「はい」
「仕事終わりに 呑めるごとしてくれとったんやと」
「嬉しいですね」
「今でも 工場の退勤時間に 合わしぇた営業しよーとことあるばい」
「文化ですね」
「あと炭鉱ばい」
「炭鉱・・・」
「海側じゃなくて」
「はい」
「筑豊んほうにいったら まだまだ角打ちあるばい」
「筑豊・・・ 明日いってみようかな・・・」
「身ぐるみ剥がしゃれたっちゃよかなら いってみればよかばい」
「そんな怖いとこなんですかっ!?」
「ギャハハハ ケツの毛一本残らんぐらいばい」
「・・・明日は ・・・門司港にしときます」
「あっ ママ このお兄ちゃん 角打ち巡っとーったいって」
「あら そうなの」
「なんか よか本なかったっけ? 角打ちの」
「あ~ アレね ちょっとまってね」
「お兄ちゃんに 差し上げんしゃい」
「はいはい お兄ちゃん これ持っていなさい」
平尾酒店でも頂けた・・・
「ママさん 有り難うございます!!」
「いえいえ よか旅ば」
「先輩 ありがとうついでになんですが」
「なんね」
「小倉来て これ食べなければ っていうのあれば・・・」
「力ラーメンばいっ!!」
平尾酒店を後にした・・・
僕のポケットには
角打ちのすすめ
が
2冊入っていた・・・
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平尾酒店(ひらおさけてん)
住所: | 福岡県北九州市小倉北区紺屋町6-14 |
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TEL: | 093-521-3268 |
営業時間: | 12:00~21:00 |
定休日: | 日曜・祝日 |