
本番当日 お嬢さんと結婚させて下さいとお願いしに彼女の実家に行った呑み 大館「飯友」
のCMじゃないけど
僕も通常時は
こんな身なりをしている
ただ本日は
ユナちゃんのご両親に
結婚させて下さい
とお願いしに行く一世一代の日
似合う似合わないなど
言ってる場合じゃない
気合い入れていくぞ
宿を取っていた八戸から
3時間半
やってまいりました
大館市
50年の人生で
初秋田県上陸
を輩出した秋田県
駅を出れば
美人がうじゃうじゃ・・・
美人どころか
誰も歩いてへんやんっ!
うん・・・
横手とか大曲とかは
聞いたことあるが
大館って初耳だったもんな・・・
世間一般じゃ
こういう街のことを・・・
「ようこそ田舎へ」
「ユナちゃん・・・」
「なに」
「気持ちくみ取ってくれて ありがとう」
「うん」
「空気が美味しい 以外の・・・」
「うん」
「誉め言葉が 見つけれへんくて」
「高い建物が無いんで・・・」
「ん」
「見晴らしがいい ってのもあるよ」
「勉強になります」
「秋田犬アピールしますな」
「秋田犬は江戸時代前から・・・」
「おん」
「大館地方でマタギ猟に使われてきた・・・」
「おんおん」
「大館犬が起源・・・なんですか?」
「聞くんかいっ!」
「アレは大文字焼きっ!」
「そう 2009年と2017年にね・・・」
「おん」
「忠犬ハチ公の故郷なのを 記念してね・・・」
「おんおん」
「大 じゃなく 犬 の文字で・・・」
「おんおんおん」
「焚き上げられたんですか?」
「聞くんかいっ!」
「お姉ちゃんがね」
「ユナちゃんのお姉サマ・・・」
「車で迎えに来てくれるって」
「ユナちゃん・・・」
「ん」
「僕 攻めてみるな」
「攻める・・・?」
「空回りしたっていいじゃない」
「ん」
「ウケるの反対はスベるではなく・・・」
「ん?ん?」
「ボケ無い ということ」
「なっ なんか かかってないっ!」
「あっ お姉ちゃん」
「時は来た・・・」
「初めまして ユナの姉です~」
「あっ いつもテレビで拝見させて頂いてます」
「へっ?」
「あの宝くじのCM 大好きです」
「へっ?へっ?」
「・・・アレッ 間違えたっ!」
「・・・」
「吉岡里穂かと思ったら」
「・・・」
「お姉サマで らっしゃいましたかっ!」
「・・・」
「もう 美しすぎますって」
「・・・」
「・・・」
「キャハハハハッ!」
よっしゃっ!
ボケる勇気っ!
「お姉サマ ご両親にも・・・」
「何ですか?」
「この感じで接してもいいでしょうか?」
「いいと思いますよ」
「ユナちゃん 攻めてみるな」
「挨拶後のお酒が・・・」
「ん」
「打ち上げになるか 反省会になるか」
「・・・」
「・・・」
「お姉サマ スベったら責任取ってもら」
「やめなさいっ!」
「アソコだよ」
「手のひらに・・・」
「ん」
「忠犬ハチ公の遺体の胃袋には・・・」
「・・・」
「焼き鳥の串が数本刺さっていた・・・」
「・・・」
「と書いて飲み込んで落ち着くわ」
「・・・飲みにくそうだね」
「この扉を開ければ・・・」
「出てくるね二人とも」
「口から 肝臓 飛び出でそうや」
「心臓じゃないんだね」
「口から飛び出た 肝臓を」
「・・・」
「ゴマ油と塩で ペロッといったろかいっ!」
「・・・開けるよ」
「・・・望むところです」
「ただいまー」
ドックン
ドックン
ドックン
「おかえりー」
「あー よぐ来だじゃ」
「初めまして イカダツと申します」
「遠ぇどごろ わざわざどうも」
「お時間いただき ありがとうございます」
「まぁ 立ぢ話もアレなんで」
「あっ 失礼します」
「あっ!お父様すいませんっ!」
「どうすた?」
「緊張しすぎて 靴下まで脱いじゃいました」
「・・・」
「・・・」
「ワハハハハッ!」
よっしゃっ!
ボケる勇気っ!
「さぁ 中へどうぞ」
「失礼します」
「楽にして下さい」
「お母サマ じゃあ僕お先に・・・」
「へっ」
「お風呂頂いても いいでしょうか」
「キャハハハハッ!」
「お茶どうぞ」
「頂きます お茶美味しっ! えっ?」
「どうかしました?」
「ホントに このお茶 お母様が入れられたんですか?」
「はい~」
「美味しすぎる・・・ ホンマですかー?」
「はい~~」
「キッチンの奥に 千利休いるんちゃいます?」
「キャハハハハッ!」
「お父様 僕は新潟県三条市で生まれ」
「新潟・・・?」
「ピッチャーとして 巨人軍に入団するのですが」
「・・・」
「風呂場で石鹸で滑って怪我をして 野球を断念し」
「・・・」
「レスラーになり 全日本プロレスを設立」
「・・・」
「間違えたっ! これジャイアント馬場の生い立ちでしたっ!」
「ワハハハハハッ!」
空気はいい・・・
この流れのまま・・・
突っ切ってしまえっ!
「ご報告が遅くなって 申し訳ありません」
「はい?」
「ユナさんとは 実は3年前から」
「・・・」
「一緒に 生活させて頂いてまして」
「・・・」
「お互い このままいければいいと」
「・・・」
「話しておりまして」
「・・・」
「50歳の 穴だらけの男ですが」
「・・・」
「ユナさんへの思いは真剣です」
「・・・」
「お父様 お母様 お姉様」
「・・・」
「ユナさんと 結婚させて下さいっ!」
「イカダツさん・・・」
「はい」
「聞いた感じだと・・・」
「はい」
「アナタもユナも・・・」
「はい」
「自分のしたいことをしながら・・・」
「はい」
「生きてるみたいだけど・・・」
「はい」
「どうですか?」
「・・・」
「生活はできていますか?」
「あっ はい 細々とではありますが」
「・・・」
「二人でなんとか 力を合わせて」
「それは良かったです」
「イカダツさん」
「はい」
「ユナは多感な時期もあって」
「・・・」
「家族に反発し」
「・・・」
「感情むぎ出すの時期もあったんだよ」
「・・・」
「でも今は」
「・・・」
「とても穏やがな表情すてら」
「・・・」
「そこには・・・」
「・・・」
「あなだのおかげも あるのでしょう」
「・・・」
「こぢらがらも お願いを ひとづだげ」
「・・・」
「この娘をずっと」
「・・・」
「笑顔さ しといであげて下さい」
「・・・はいっ!」
「末永ぐ 宜すくお願いすます」
「ありがとうございますっ!」
「打ち上げでいいよなっ!」
「いいんじゃない」
「よっしゃっ!」
「よく頑張りました」
「あー ビール旨っ!」
「ドラマ地面士たちで」
「ん」
「銀行の人間を欺いて」
「・・・」
「巨額の金を騙し取った時の」
「・・・」
「達成感って こんなんなんかな」
「なんかもっと 他の例えないの」
「分かりにくい 例えで言えば」
「・・・」
「2005年9月5日ナゴヤドームの」
「・・・」
「中日対阪神戦の」
「・・・」
「岡田監督が猛抗議した試合を」
「・・・」
「中村豊のホームランで勝った時の」
「・・・」
「達成感ってこんな感じかなぁ」
「分かりにくいなっ!」
「まぁ なんにしても」
「ん」
「お父さんお母さんが 優しくて良かった」
「怖がり過ぎだったんだよ」
「笑ってくれてたよな」
「秋田には あまりいないタイプだからね」
「ほう」
「新鮮で楽しかったんでしょう」
「達成感と・・・」
「うん」
「心地いい疲労感や」
「ご苦労様でした」
「となると・・・」
「・・・」
「次の展開は・・・」
「・・・」
「ユナちゃんが・・・」
「・・・」
「ウチの実家に来るってことか」
「うわぁぁぁぁぁぁ」
「ウチの母親は・・・」
「・・・」
「ドラマダブルキッチンの」
「・・・」
「野際陽子みたいな性格やわ」
「分かりにくいっ!」
「因みにユナちゃん・・・」
「なに」
「おおだて焼きそば って有名なん?」
「大館の人は・・・」
「・・・」
「おおだて焼きそばのこと・・・」
「・・・」
「誰も知らないよ」
「えっ?」
後日
ユナちゃんと僕の実家に行くのだが
それはまた別の話
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飯友(いいとも)
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