「そろそろ沖縄帰るんやけど　その前に呑もうや」

 

 

 

そう僕に電話をかけてきたのは

大将

と　みんなに呼ばれている

僕の戦友・・・

というか　

まぁ腐れ縁の男だ

 

 

「ええな　大将　今　宿はどこなん？」

「門仲やわ」

「門前仲町か・・・」

「あっ　ほんで　もう一人ツレが来るわ」

「３人ってことやね・・・」

「店　決めれたらよろしゅうにぃ」

「へいー」

 

 

 

門仲・・・

 

３人・・・

 

どこいこうか・・・

 

 

 

あっ！！

 

 

いきたくていきたくて震えていた

あの酒場はどうだっ！！

 

 

 

 

門仲の一つお隣

木場

にやってきた

 

 

お目当ての店は

駅から近くない

 

 

 

 

駅から

海方向へ歩みを進める

 

それにしても

誘惑

の多い街だ

 

 

 

 

うおっ！！

 

もんじゃグラタンとなっ！？

 

 

都市開発でなくなってしまったが

かつて曳舟の駅前に

これと同じ文字の看板を見たことがある

 

 

あの店と

何か関係があるのか・・・

 

 

 

 

汐浜運河

を越えると住宅街

 

深川車両基地

にたどり着く少し手前を

右に曲がると・・・

 

 

 

 

出たっ！！

 

ほるもん道場

 

 

 

駅から歩いて３０分弱

 

陸の孤島酒場だ

 

 

 

 

綺麗な外観だが

創業は昭和３７年

 

５８年営業していることになるので

改装はされているだろう

 

 

ほるもん

を屋号にしているので

モチロン焼き肉

 

 

ただ

炭火やロースターで焼くのではない

 

 

ある

特徴的

なモノがあるらしい・・・

 

 

期待に胸弾ませながら

中に入った

 

 

 

 

圧巻

とはこのことだ・・・

 

さほど広くない店内に

幅２メートル

長さ４メートルぐらいの

鉄板テーブルが２つドッシリと鎮座

 

 

美しい・・・

 

 

「うわぁぁ」

 

などと声が漏れてしまう

 

 

 

 

この大きな鉄板を

３人で

独占

できるという贅沢

 

 

心が躍り

 

「ティッ！！」

 

などと声が漏れてしまう

 

 

 

 

一旦冷静になり

酒ゴング

 

 

はやる気持ちを

少し落ち着かせなければ

 

 

 

 

この男が

大将

 

 

大将と初めて会ったのは

あれ・・・小学校の時・・・

なんか・・・

なんて言うのかな

えらいパーマでラッパズボンで登場して

なんやコイツはと思って

こんなヤツ　絶対に友達になるかい

こない思ってたみたいなんやけど・・・

どうしてか仲良うなってね

もう４０年たったわけなんですけど・・・

 

 

という

ムーブメントが時には起こりそうな

間柄だ

 

冒頭

沖縄に帰る

と言っていたのは

鳩間島

で酒場を経営しているからだ

 

 

 

 

そして

大将の昔の同僚だという

ハマやん

 

 

身長が１メートル弱なので

最初は薬局の前にいる

サトちゃん

が喋っているのかと動揺させられたが

話してみると

酒場好きのナイスガイ

 

今後

１００万回呑みにいくだろう

間柄になるはずだ

 

 

 

 

壁に貼ってあるメニューが

僕らを

せかす

 

 

 

 

単品のモツ類から

豚足やシーフードもある

 

道場破り

や

ほるもん軍団

なるネーミングのセットもある

 

 

 

 

なぎらスペシャル

ですとっ！？

 

これには

チンカチンカのルービー

を合わせなければ・・・

 

 

むぅ・・・

 

 

 

などと

ファーストオーダーを

決めかねていると

 

 

「ウチのおススメは　先ずレバーだよ」

 

と

マスターから

天の声を頂けた

 

 

「レバーお願いしますっ！！」

 

 

 

 

ワァオ・・・

 

美人だ・・・

 

 

 

「マスターやっぱり以前は　レバ刺しで出してたんですか？」

「そうだよ」

 

 

 

ジュジュッ！！

 

 

 

僕のヨダレが

鉄板に落ちて

蒸発する音が聞こえた

 

 

 

 

オーダーは

マスターが一品一品

焼いて下さる

 

 

肉の

食べごろ

を知り尽くしてる

マスターに全てあずけて

だだ眺めて待つだけという

神々の遊び

 

 

 

 

それにしても

刺しで食べれるレバーに

火が通っていく

悔しさやと憤りよ

 

 

素っ裸の広瀬すずが

服を着ていく様を見ている時の

感情と似てるだろう

 

 

知らんけど・・・

 

 

 

 

とは言え

生で旨いものは焼いても旨い

 

特性のタレに浸して

口中へ

 

 

 

甘っ！！

 

そして

 

旨っ！！

 

 

ベロから脳に伝わるスピードが速いっ！！

 

噛むほどに

旨味が口の中で踊るっ！！

 

飲み込む道中の

喉から食道にかけてが

喜んでいるのが分かる

 

 

コレ・・・

 

 

まるい

より旨いんちゃうやろか・・・

 

 

足して１２０を超える三人が

奪い合うように

絶品レバーを頬張った

 

 

 

 

となると

他の部位も旨いに決まっている

 

 

後は

一心不乱に

答え合わせ

を楽しむだけ

 

 

 

 

しろころ

がバカほど旨い

 

 

同時に口に入れ

同時に目を見開き

 

「うんーーーーー」

 

などとバカ声を出しながら

見つめあい頷きあったりしている

３バカが居る

 

 

 

 

ハラミの

サシの入り具合が見事だ

 

 

 

 

その脂が

鉄板の上で溶け出すと

その匂いは

香り

という名前に変わる

 

 

 

 

アホほど旨いハラミだ

 

 

旨いハラミと言われて

思い出すのが

川崎の道飛館だが

匹敵するぐらいのシロモノだ

 

 

 

 

テッチャン　

ミノ　

ハチノス

を

 

 

 

 

野菜と一緒に

焼いてもらう

 

 

 

 

肉の旨味をシュマせた野菜が・・・

 

なんてことを

言わなければならないのだろうが

野菜に興味が全くわかない

 

この

テッチャンの脂具合を見れば

ご理解頂けるであろう

 

 

 

 

ハチノスとミノも

絶品

 

牛の胃袋の４つあることに

改めて感謝をする

 

これらを

バクバクいってると

いや　いき過ぎたのかもしれません

２人に

久々の怒られ方をされた

 

 

 

「野菜も食べなさいっ！！」

 

 

 

 

 

ハイボールを

カッパカパお代わりし

酔いもだいぶ回ってきた

 

 

３人の会話は

この後

どういうハシゴ酒をするかという内容

 

 

お会計して下さい

とマスターに告げようとしたのだが

言い間違えてしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「追加でレバー下さいっ！！」

 

 

 

 

 

もう一回

言い間違えようとしたが

それは殴って止められたとさ

 

 

 

 

因みに

大将の店はコチラ

↓

くしけぇーや食堂

 

 

いかれる方いらっしゃいましたら

酒場ナビ見た

って大将に言ってみて下さいませ

 

 

何かいいコトあると思います