加古川「炭火焼鳥ロクハン」10年前、京都木屋町で食べた思い出の焼き鳥が食べたくて・・・
ボクが大学生時代を京都の「木屋町」という飲み屋街で過ごしてたというのを
酒場ナビでは何度か書いている。
京都という街はそれだけ思い入れがあるのだ。
そんな青春時代を(今でも青春真っ盛りだが)木屋町で共に過ごした先輩が
何年か前に地元で自分の焼き鳥屋をオープンしたと言う事でようやく足を運ぶことが出来た。
「JR東海道山陽本線新快速」に乗り込み
大阪駅から三ノ宮を超えて、更に西へ・・・
須磨海岸の綺麗な夕焼けを横目にひたすら西へ・・・
恐らく人生で初めてきたであろう「加古川駅」。
駅を降りてもどんな街なのか、全く予想がつかない加古川の街を
Googlemapさんに身を任せて、目的の酒場へ向かうと・・・
スナックビル・・・
この中に焼き鳥屋さん・・・?
「炭火焼鳥ロクハン」
この扉を開けると、久しぶりに会う先輩がいる。
7、8年ぶりに会う先輩に
ボクはドキドキしながらライドオン。
「おぇ~~!!!久しぶりやんけ~!ジュンヤ~!!」
関西弁が心地酔い。
早速ボクが飲み物を注文しようとすると
「ジュンヤはこれやろ?」
と店内のメニュー短冊に指さす。
「近未来ソーダ」と書かれたドリンクメニューは
いわゆるボクの大好物”キンミヤのソーダ割り”だ。
ボクがキンミヤを愛してる事を知ってくれてるだけで嬉しいのに
加古川でもコイツで吞れる事が嬉しい。
かつて京都木屋町でよく吞んでたメンバーと一緒に加古川で〔酒ゴング〕!
ちなみにこの楽天の浅村選手に似てる方がマスターの「りゅうじ」くんである。
当時よりも相当太ったみたいでより浅村感が否めない。
余談ではあるが、りゅうじマスターは関西加古川出身なのに巨人ファンという曲者だ。
「お通し」
せせりを柚子胡椒で和えたヤツ。
柚子胡椒やったかな?忘れたけど
普段焼きとんばっかり食べてるから、久しぶりに食べる鶏のせせりがとても美味しい。
こちらはこの日のオススメメニュー。
メニューって写真があればお客さんを”釣り”やすいけど、メニュー名でも充分に釣られてしまいそうなラインナップ。
メニュー名にセンスをビンビン感じるのは、ボク的には名店の証。
一通りテキトーに注文して、焼き鳥の部位を復習しながら料理を待つ。
コースターが非常に可愛い。
というか、料理がなくても
『昔の思い出話』という最高に濃いツマミがあるから
それだけで「近未来ソーダ」が進むに進む。
「親鳥ももたたき」
「ひゃっほ~~~いっ!!!」
いきなり優勝候補の一品登場に思わず、声が出てしまう。
新鮮さをビンビンに感じる「親鶏ももたたき」を
まずは眺めながら、改めてキンミヤソーダで喉をリセットする。
刺し身醤油と塩ゴマ油で食べてみると・・・
それはもうほぼほぼ百点満点の味。
豚も美味しいけど
やっぱり鶏も最高だよなぁ~って早速ボクの舌を納得させた。
「フォアグラみたいな親肝」
担当直入に言うと
「フォアグラみたいな」と書かれてるが
フォアグラより美味しいんじゃね?と思った。
フォアグラを出すお店さんは
ちゃんと敬意を表して「親肝みたいなフォアグラ」というメニューの書き方をして欲しいなと思うくらいである。
「低温調理豚バラ焼」
低温調理は最近では本当によく聞くが「豚バラ」を低温調理とは・・・
気になるメニューがあったら、絶対に注文するのは〔酒場ナビ酒訓〕の掟だ。
味はもうわかってると思うが最高に美味しい。
食レポはあえてしない。
酒場ナビ読者の方なら感じ取ってくれるはずだ。
普段ならツマミはこの程度だが
せっかく加古川まで焼き鳥を食べに来たのだ。
「まだまだ喰うぞぉぉお!!」
という事で、ようやく串に刺された焼き鳥たちがやってきた。
き、綺麗だ・・・
丁寧に串打ちされた鶏肉が、タレに付けられて炭火で焼かれてる。
美味い焼き鳥、焼きとんってのは大体ビジュアルで分かるものだ。
ボクは砂糖が強めの甘いタレが苦手なのだが
ここはボク好みの旨いタレ。
となると、今宵は珍しくタレ味で攻めるだけだ。
元々木屋町の「てるの屋」という焼き鳥屋さんで修行されたりゅうじくんなのだが
その「てるの屋」のタレの味を伝承されてるのであろう。
美味しいので、是非ロクハンではタレ中心に注文して欲しい。
まぁ勿論、タレ以外も美味しいんですけどね。
「せせり焼き(タレ)」
こちらもマストで注文して欲しいロクハンの名物料理。
酒どころか飯までも欲しくなってしまう
〔酒泥棒〕、そして〔飯泥棒〕な一品。
『孤独のグルメ』の五郎さんなら
「すみません、ライス大盛りで。」
と注文してしまうであろう。
大丈夫です
安心してください。
ちゃんとこんなメニューもありますんで。
「せせり丼(タレ)」
おっと、紹介が遅れてしまいました。
このせせり丼を持つ彼もまた青春時代を共に木屋町で過ごした戦友なのである。
貴重な同年代の「アキラ」とは当時何度も喧嘩し
喧嘩の仲直りに「てるの屋」へ行き、一緒にこの「せせり丼」を頬張った。
「仲直りせえよ!」とせせり丼を作ってくれたのは当時のりゅうじ君。
このせせり丼はまさに『思い出の味』だ。
ちなみにこの日も酔いが回った我々は久しぶりに会ったにも関わらず、喧嘩しそうになったのだが
なんとかせせり丼を前に持ちこたえる事が出来た・・・
人間ってのは7,8年くらいじゃ根本から”性格”を変える事は出来ないんだなぁと実感。
アキラは〆のあとに
オロナミンC割りを何杯も呑んでいた。
〆たいのか、それともまだ元気出したいのか
全く分からない組み合わせだ。
当時からアキラは変な奴だったが・・・
やはり人間ってのは7,8年くらいじゃ根本から”食生活”を変える事は出来ないんだなぁと実感。
そもそもボクだって根本的なところは、何も変わってない・・・
ほぼ毎日のように遊んでた10年前のオレたちはこんなんだった・・・。
あれから10年たった今
上の写真
左上:りゅうじくんは焼き鳥のマスター
左下:ゆうたくん(この日は仕事で来れず)はゴリゴリの会社経営者
真ん中:アキラはこう見えてなんとお坊さん・・・
みんな確実に大人になっている。
結婚だってしている。
ボクだけだ、何も変わってないのは・・・
ボクもそろそろ安定した人生を送る為に
落ち着いた・・・
お、落ち着いてられるかぁぁぁあああ!!!!!
『迷わず生けよ、生けばわかるさ』
改めてそう覚悟を決めた楽しい楽しい加古川の夜・・・
炭火焼鳥ロクハン(すみびやき ろくはん)
住所: | 兵庫県加古川市加古川町寺家町362-1 ビアンテじけまちビル 1F |
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TEL: | 079-455-8848 |
営業時間: | 18:00~翌1:00(LO24:00) |
定休日: | 木曜日 |