外呑み酒場

 

なんつったら

店の軒先で

もつ焼き　おでん　煮込みなんぞを

ちょいとツマンで

 

のイメージだが

まぁ長年彷徨ってますと

 

おっ

このジャンルでも外でいいんですか？

 

なんて店に出会えることもある

 

 

 

新御徒町と八広で

1軒ずつ

 

 

 

 

その店にいくのには

新御徒町でもいいが

浅草橋か蔵前からでも遠くない

 

 

あの商店街を

ぶらぶらしてから向かおう

 

 

喉も乾いてちょうどいい

 

 

 

 

おかず横丁

 

心躍るネーミングだぜ

 

 

 

 

佃煮や煮豆なんぞが並ぶ姿が

ダンディだ

 

こんな渋いの見せられたら

この商店街に

おかずがあまり無いのも気にならない

 

 

 

 

自転車に魚干してるやんっ！！

 

 

下町の写真を撮られてる方々

 

この景色いかがでしょうか

 

 

 

 

あっ　

 

そういやココは・・・

 

 

 

 

かつて

やはりダンディな酒場が

あったな

 

 

 

 

あの国宝級のレトロ冷蔵庫が

もう見れないのは

残念だ

 

 

 

 

佐竹商店街も楽しい

この界隈

 

鳥越神社は僕にはまだ早いか・・・

 

 

おんや

 

 

あれは・・・

 

 

 

 

出たっ！！

 

味の幸楽っ！！

 

 

ノスタルジックの中に

可愛さがにじみ出てるのは

ペプシの看板とメニューの赤黄青の

なせる業

 

 

 

 

店内のメニューも

赤黄青

 

ゆるやかなアーチのカウンターに

腰かけてもいいのだが

せっかくココに来たんだ・・・

 

 

 

 

表のテラス席に

ドッシリと

 

日よけのパラソルの青緑に

キュンキュンさせられる

 

 

 

 

時刻は14時

 

 

街を眺めながら

スーツの方を横目に

ビールをンゴッ！！

 

 

昼呑み　外呑み　町中華・・・

 

 

世界はそれを幸せと呼ぶんだぜ・・・

 

 

人生は2種類

 

幸楽のテラスで呑める人生か

呑めない人生かだ

 

 

 

 

お通しも2種類

 

メンマは

ごくごく普通だが・・・

 

 

 

 

味付玉子の黒さときたらっ！！

 

 

ピータンと見まごう褐色たるや・・・

 

 

キッチンABCのカレーにトッピングしたら

逆に存在感を

見失ってしまうぐらいの

 

 

 

 

わんぱくなモノをツマミたいなと

肉丼のアタマを

所望してみると・・・

 

 

 

 

東京チカラめし

みたいなのが出てくると思いきや

意外や意外の

餡掛けタイプ

 

味は

ピリっとした辛味噌風味

 

 

 

これはこれで美味しいのだが・・・

 

失敗したかもしれない・・・

 

なぜなら・・・

 

 

 

 

幸楽名物

ナシゴレン

も注文していたから

 

 

 

 

店主さんが

インドネシア人のお客さんから教わり

メニューに加えたとのこと

 

 

肉丼のアタマと色が似てる・・・

 

 

すなわち

味も似てるんじゃないか・・・？

 

 

 

 

似て非なるっ！！

 

 

ケチャップを少し感じ

ちょいとスパイシー

 

それでいて町中華の焼き飯テイストも残り

和印中折衷わいんちゅうせっちゅう

 

 

 

ココでしか食べれない

唯一無二の旨さ・・・

 

次来た時も

頼んじまうだろうな

 

 

 

 

お店から出てきたお客さんが

優雅にテラスでグラスを傾ける僕を

羨ましそうに見てる

 

 

 

 

 

気がする

 

 

 

 

もう一つの店は

あら

こんなところに町洋食があるなんて

 

 

八広駅と荒川の間の

住宅街にひっそりと佇む・・・

 

 

 

 

三好弥みよしや

 

 

愛知県三河みかわ出身の好弥よしやさんが

創業した

全盛期には130軒あったと言われる

洋食暖簾分け一族の八広店

 

 

 

 

店内はバキバキ

 

コンクリの床は

それこそ

キッチンABCのカレーぐらいの褐色

 

 

「冷中ひやちゅうとビール」

 

と　店員さんに告げ

文庫本を開く先輩のカッコよさよ

 

 

テーブル席に腰かけてもいいのだが

せっかくココに来たんだ・・・

 

 

 

 

店の横にあるテラス席に

ドッシリと

 

２つのテーブルが不揃いってのが

いいじゃないか

 

 

 

 

時刻は1３時半

 

 

向かいのアパートの

洗濯物を見ながら

ビールをンゴッ！！

 

 

あの窓が開いて

吉瀬美智子似の美人が顔を出し

 

「あら　明るいうちから　うらやましぃ」

 

とか　声かけてくれないかな

 

 

ご一緒にどうですか？

と　噛まずにさりげなく言えるように

練習しとこう

 

 

 

 

わんぱくなモノをツマミたいなと

いりぶたを

チョイス

 

 

あはっ

 

こっちにも洗濯物が

 

 

 

 

ケチャップ味の豚肉が

ガキっぽくていい

 

 

おっ

 

よく見ると

miyoshiya

と書かれてる

 

この皿

売って頂けないかしら

 

 

 

 

勢いに乗って何かもう一品・・・

 

開化丼ってなんだ・・・？

 

他人丼のことか・・・

 

いかにも洋食ってのがいいな・・・

 

 

ん・・・

 

 

お呼びでしょうか・・・

 

 

おいでおいでされたぞっ！！

 

 

 

 

ご褒美感ナンバーワン洋食

エビフライッ！！

 

 

スグにテーブルに置くなんて

もったいない

 

太陽に掲かかげ崇あがめよう

 

 

 

 

色艶大いろつやおおきさ

そそり立つ凛々しいシルエット

 

輝きを放つエビフライは

三好弥で一番高いメニュー

 

清水の舞台から飛び降りるつもりで

頼んじまった

 

 

 

 

旨いっ！！

 

口いっぱいのエビフライを

租借する歓び

 

世界は

それも

幸せと呼ぶんだぜ・・・

 

 

 

ふう

 

帰りに過払い金の相談に行こうか

 

 

 

 

向かいの窓が開いて

吉瀬美智子が鳩に餌あげている

 

なんて微笑ましいんだ

 

テラス呑みだからこそ

眺めれる風景

 

 

お姉サマご一緒に・・・

 

 

 

いえ

なんでもないです

 

 

 

 

お店から出てきたお客さんが

優雅にグラスを傾ける僕を

羨ましそうに見てる

 

 

 

 

 

気がした

 

 

 

 

 

こっちの洋食呑みもどうぞ

↓

千駄木「キッチンマロ」他

大人様ランチに狂喜乱舞っ！！洋食屋さんでも飲ろうぜっ！！