国道「国道下」夏の恒例行事
皆さんは鶴見線の海芝浦駅という駅をご存知であろうか?
鶴見線海芝浦支線の終着駅で、駅を降りるとそこはすぐに海が見えて、海に面してるのだ。
それであって無人駅である。
一般人は改札を出ることが出来ない珍しい駅で、そんな素敵な「海芝浦駅」にちょうど1年前、筆者(カリスマジュンヤ)は訪れたのだ。
海風を感じ……
まるで俳優気分になった気分で写真を撮ってもらったのを今でも覚えている。
そんな2015年6月20日の出来事であった。
確かにツメ跡は残せたはずだ。
当時、海芝浦駅へ行くという目的を果たした筆者は次なる本来の目的を目指すべく、すぐ近くの「国道」という駅で途中下車したのだ。
駅を降りるとそこは異次元…
昭和の世界へタイムトリップしたような光景であった。
少し不気味さも感じるDEEPな駅にわざわざ途中下車したのには目的があって、駅を降りてすぐに見えるこれまたDEEPな居酒屋「国道下」へ行くためであった。
店構えが渋すぎるのである。
筆者みたいな派手目の若造が店を訪れたことによって店が少しざわめきだしたのである。
実はこれ結構なあるあるで、渋いお店に行くと大体注目を浴びるのでもうこの感じはお手の物だ。
席が満席であったのだが、渋谷区からわざわざ来た旨を伝えると店主さんは店前に瓶ビールケースを使って特設の席を作ってくれたのだ。
そして優しい常連客さんにオススメを聞いて、マグロ刺しを頂いた。
生麦魚河岸から直接仕入れられてるみたいで、すごく美味しかったのを覚えてる。
そしてこれが何と1本50円という超激安の焼き鳥である。
決して50円とは思えない焼き鳥でこちらも美味しかった。
てな感じで衝撃と楽しい思い出しかない「国道下」であったのだ。
時は経ち・・・
そんな『国道下』にまた行きたいと思い、1年越しに訪れることにした。
そして大好きな京急品川駅より、京急線に乗り込んだ。
あっという間に国道駅へ到着。
懐かしいこの雰囲気…
そして肝心の「国道下」はこの日も元気に営業されてた。
席も空いてるようだったので、早速店内へ入店させて頂いた。
あの元気なおやっさんも相変わらず大きな声で出迎えてくれて
「1年前にも来たことあるんですよ!」と伝えると
「そうなんだ~。」とあっけなく返されたのだ。笑
覚えてくれてなかったのか……。
出だしは悪かったが、1年前と同様店内は多少ざわつき
またしても「何だ、この金髪の若造は!!」と注目を浴びたのだ。
しかしそれは悪い意味ではなくて、歓迎のざわつきであった。
1年前と変わらないこの光景、やはりここは「最高」であったのだ。
色んな有名人の方も来られてて
今話題の『SMAP』の木村拓哉さんも撮影で来られてたみたいである。
色々あってバッシングはされてるみたいだが・・・
『国道下』で酒を呑んでる人に悪い人は居ないと勝手に思ってるので・・・
木村さん!挫けずに頑張ってください!!
もっと昔で言うと、勝 新太郎さんも来られてたみたいだ。
す、すげぇ〜・・・。
雑誌でもしっかりと取り上げられている。
漫画でも使われたり、ドラマや映画のロケ地でも利用されてるみたいだ。
こんな感じでまずは生ビールを頼んで店内を観察したのだが、この観察の時間で1杯呑みきれたのだ。
相変わらず値段が記載してない本日のメニューボード。
いろいろ誘惑があったが、やはり1年前のあのベストオーダーで挑む事にした。
1年前と何も変わらない美味しいマグロ刺し。
そしてこれまた1年前も頼んだ50円焼き鳥盛り合わせ。
「焼き鳥の味は甘めかしょっぱいめどっちにする?」と聞かれて「しょっぱめ!」と答えたのだが、恐らくタレか塩の事を砕いて聞いたのであろう。
全部塩で来たのだ。
これまた1年前と同じくらいの衝撃で、50円とは思えない美味しさで、見てのとおり串打ちが実に丁寧である。
女将さんも元気そうだ。
昔は夜遅くまで営業されてたみたいだが、今は体調が悪くなったせいか・・・
このように19時40分ラストオーダーになったみたいである。
このちょっと怖めの女将さんではあるのだが、実はめちゃくちゃ優しくて、筆者が蚊に噛まれたのに気づいたらしく、何も言わずにサッとキンカン塗り薬を差し出してくれたのだ。
そして隣に座ってたこのおばさんがまぁまぁ長い時間絡んで来て、全然面白くない話をずっと聞かされてて・・・
筆者の困惑した表情に気づいてくれたのか
女将さんがこのおばさんをうまくあしらってくれたのだ。
おばさんごめんさい。
私は酒場ナビの看板を背負ってる以上、このお店をレポしなければいけないのだ。
おばさんの飼ってる猫の話なんて全く興味がないのだ・・・。
この女将さんがオーナーらしいが、何と言っても名物はやはりこのおやっさんだ。
とにかくふざけてる。
よく女将さんにも怒られてるし、コキだって使われてる。
しかしこのおやっさんが持つ人間性目当てで店に来る常連客も多いはずだ。
綺麗で少し怖い女将さんを射止めたおやっさんは若かりし頃、どうやって口説いたのかなぁ〜。
そんな事を思いながら、また来年もこの時期に来ようと思ったのである。
まだまだ奥が深いぜ、「国道下」。
国道下(こくどうした)
住所: | 神奈川県横浜市鶴見区生麦5-12-14 |
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TEL: | 045-503-1078 |
営業時間: | 16:30~20:00 |
定休日: | 日曜・祝日 |