小樽(北海道)「小樽倉庫NO.1」小樽恋物語は突然に。
前回の記事でも話したが、筆者(カリスマジュンヤ)は先日北海道に12日間のロングステイを敢行してたのだ。
あまりにも北海道が楽しかったので、6泊で東京に帰るつもりだったのだが
帰りの便の飛行機をキャンセルして北海道TOURを延長したのである。
そして延長戦で訪れたのが「小樽市」である。
勿論初めて訪れる街なのに、何も下調べしてなくて、どこへ行けば良いのかさっぱり分からなかったが
そこは持ち前のセンサーをビンビンに張って、まずは市場へ向かった。
駅を降りてすぐにある「三角市場」。
市場内をブラブラ・・・
写真ではちょっと伝わりにくいが、この蟹が本当に”なまら”デカかった。
こんなにデカイ蟹、一体どんな観光客が買うのか・・・
一般家庭では調理出来なさそうなくらいのデカさであった。
もしこれを誰かにプレゼントしようもんなら、ちょっと困るのではないか?
そのくらいのデカさであった。
そしてしっかりと強気の値段設定っていうのも少し笑えた。
駅から港に向かって真っ直ぐ歩くと最初に見えるのが
北海道で最初に作られた鉄道「旧手宮線」の跡地である。
せっかくなのでここで記念撮影を。
実に趣のある一枚である。
思わず写真を撮りたくなる街並み。
駅から10分ほど歩くと、すぐに漁港へ到着した。
あのデカい船は一体どこへ向かって出航するのであろうか・・・
なんて事をぼんやり思いながら、誰も居ない漁港で黄昏る。
ここでも忘れずに漁港お決まりのポーズをキメて記念撮影したのであった。
ちなみにこの小樽は一人で訪れてるので
これらの筆者の写真はすべてセルフタイマーでの自撮りである。
いつものように誰かに撮影を頼もうにも、本当に漁港周りは人が少なかった。
観光客の皆さんよ、穴場を見落としてるぜ。
そして相変わらず、目的地も決めずにブラブラしてると
「小樽倉庫NO.1」というところに辿り着いた。
どうやらここでは『小樽ビール』というのが飲めるみたいで、雰囲気も良さげである。
となると
本日の出張酒場ナビ(小樽編)はここ「小樽倉庫NO.1」で決まりだ!
お店へ入ると外国人アーティストさんがライブの準備をしていた。
この日はライブを見ながら、小樽ビールが飲めるみたいだ。
とりあえずシステムがよく分からないまま、ビジュアルの良い特大ビールを頂く事にし
1杯1300円近くする特大ビールを飲みながら、生演奏を堪能したのであった。
しかしこれは特に北海道っぽくないなぁ〜と思ったので
これを飲んだら店を出ようと考えいたのだが・・・
ビールを半分くらい飲みかけたその時っ!
いきなり一人の小樽レディが筆者に声をかけてきたのだ!!
小樽レディ「お兄さん、お一人?よかったら一緒に飲まない?」
筆者「あ、はい・・・。」
小樽レディ「今日は飲み放題がお得なんだけど、ちゃんと飲み放題にしたの?」
筆者「い、いえ・・・このビール1杯飲んだら店出ようと考えてたんで。」
小樽レディ「ダメよっ!今から私と飲むんだから、飲み放題にしなさい!私がお金払ってあげるから!」
さすがにここまで言われると酒場ナビの看板を背負ってる以上、断るわけにもいかず・・・
筆者「じゃあお言葉に甘えて・・・。」
時間無制限で飲み放題の権利を得た筆者はここで限界までビールを飲み続ける事を決意した。
全てはこの小樽レディの為に・・・。
まだ出会って数分しか経ってないのに、この小樽レディは親身に話しかけてくれる。
筆者も嘘をつかずに、全てを打ち明けた。
名前、年齢・・・
そしてどこから来たのか。
何故小樽に来たのか。
何故一人なのか。
何故金髪なのか。
何故来月の家賃をきりくずしてまで
北海道ツアーを延長しようとしたのか。
全てを小樽レディに話した。
小樽レディ「ジュンヤって名前なのね。じゃあジュンさんって呼ぶね。私の名前は信子。ノブって呼んでくれると嬉しいわ!」
ノブは年上で物凄く積極的で今まで出会った事ないタイプの女性だったんで、どう接していいのか分からなかったが
そんな筆者を見かねたノブは優しくリードしてくれた。
最近の世の中の事情、お酒の話、音楽の話・・・
ノブはとってもおしゃべりさんで、楽しい話をしてくれるから
お陰様でだんだん緊張がほぐれてきた。
そして少し酔ってたノブは
「あたし酔ってないからねぇ!」
「ジュンさんの手って綺麗ねぇ。あっ!でも深爪しすぎだわ。
特に理由などなかったんで
「女性の性器触る時に、爪長かったら危ないし、
としょうもない下ネタで返答してしまったのだが…
予想とは裏腹、
「あ、小樽レディに下ネタは厳禁だったか!」と後悔してると
ノブは急に真面目な顔で
「ジュンさん、今日はどこに泊まるの?」
と聞いてきたのだ。
一瞬ドキっとした。
勿論、北海道ツアーを4日間も延長した筆者に明日の予定どころか
今宵の予定も全くの未定であったのだ。
「今日はどうしましょうかねぇ~ちょっとそのへんをぶらついて…
とまだ筆者が喋ってる途中に、喰い気味でノブは
「すぐ近くに私の一軒家があるわ。ジュンさん、
あまりにも急で大胆なお誘いに筆者は
恥ずかしながらも困惑してしまった…。
「ありがとうございます!
ノブの表情は曇ってた。
「ジュンさん、あなた女性の気持ちを全く分かってないわね!!」
そう言い放し、沈黙の時間が続いた。
この時間がキツく感じた筆者は
すでに特大ビールを4杯ほど飲んで、ほろ酔い状態であったが
急ピッチでお酒を注文した。
すると意外にもその飲みっぷりが響いたのか、ノブは次第に機嫌を取り戻したのだ。
「ジュンさんったら~ほんと単純な人でカワイイわね!」
そう笑いながら、ノブは筆者を真っ直ぐな瞳で見つめていた。
酔ってたせいか、そんなノブが愛しく思えたのだ。
おっと!
読者の皆さんには、紹介が遅れましたが
この方が小樽在住の小樽レディ、信子さんである。
突っ込まれる前に言っておくが・・・
良くいえば「オシャレマダム」。
悪くいえば「勘違いクソババア」
といったところか。
この勘違いクソ…
いや、ノブはお酒と音楽でもうご満悦である。
トイレに行くと言い出して、
どうしたんだろうと気になってると
遠くから「ジュンさ~~~ん!」とノブの声が聞こえる。
どこに居るんだ、ノブ!?
と周りを見渡すがノブは居ない。
「アハハ~ジュンさん~!ここよ、ここ!!」
とノブは筆者の名前を大きな声で叫んでいる。
周りのお客さんの目はノブと筆者の関係性をどのように捉えていた
ノブは隠れながら、筆者の名前を叫び続けた。
そんな筆者とノブのやり取りを見てた隣の観光客であろう外人さんに
「You are crazy!!!」と言われたのを、酔っていたがかすかに覚えている。
一緒にツーショット写真を撮ったりで、楽しい一時を過ごしていたのだが・・・
突如一人の男性がノブの隣の席に座ったのだ。
「うん!?誰だこいつは!?!?」
少しばかり嫉妬も生まれるくらいであった。
するとノブが多少困惑した表情で
「あ、ジュンさん… この方は…私の旦那さんなの!! すごく良い人だから、仲良くしてあげてね!」
筆者は安心した……
いや残念な気持ちになった。
そうか…
そりゃそうだろうな。
一軒家を持ってるくらいだから、旦那さんが居て当たり前であろう。
すると旦那さんは鋭い目付きで、筆者を睨みつけた。
「この方は?」
旦那さんにそう問いかけられたノブは
「この方はジュンさんと言って、東京から遊びに来られた方なの。
しかし旦那さんが首をうなずくことはなかった。
「そんな事より、信子!オレが居ない間に、なんでこんな若い男と仲良くしてるんだ!それにちょっと酔いすぎだぞ!!」
と旦那さんはノブを叱りつける。
ノブはすっかり黙り込んでしまった。
そこから口論になったりで、しばらくその様子を見てたのだが・・・
結局叱った後は”もうオレの女は誰にも渡さないぞ!”感で満ち溢れていた。
あれ?
気がつけば筆者は一人寂しく残される始末・・・
(まぁそもそも一人で飲んで、一杯で帰るつもりだったのだが)
結局その場に居るのが気まずくなったので、静かにフェードアウトしたのであった。
外に出て、「小樽運河」沿いにて一人で呑む「小樽ビール」・・・
これはこれで美味しいのよ。
やっぱり筆者はこっちの方が似合ってるし、しっくり来るかなと思ってみたり。
よし、日もまだ明るいし
せっかくだしどこかへハシゴ酒でもしようかな!
と思ったが・・・
時間無制限の飲み放題だったというのを思い出し
結局もう一杯だけビールをおかわりしたのは言うまでもない。
小樽倉庫No.1(おたるそうこなんばーわん)
住所: | 北海道小樽市港町5-4 |
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TEL: | 0134-21-2323 |
営業時間: | 11:00-23:00 |
定休日: | 年中無休 |