上板橋「居酒屋 花門」デカ盛りの料理とデカ盛りの◯◯を・・・
「答え合わせ」。
我々が良く使う酒場専門用語である。
例えば口コミだとかネットの情報で気になった酒場があったとすれば、実際にその酒場に行ってみて
目で、舌で確認するのが我々の世界では常識である。
行ってもないくせに、耳に入ってきた情報だけで
「あの店めっちゃ安いらしいで」
「あの店のアレが美味しいらしいで」
「あの店めっちゃ汚いらしいで」
「あそこの女将さんがだいぶパンチ効いてるらしいで」
と言っても、実際に足を運んで行ってみないと説得力も無いし、うまく説明も出来ないであろう。
そこでこの日は筆者(カリスマジュンヤ)が以前からずっと気になってたお店を訪れる為に、上板橋へ舞い降りた。
デカ盛りで有名な酒場という事で一人では戦えないと感じので
チーム酒場ナビのイカ氏と味論氏にも応援部隊として緊急で集まってもらった。
今回訪れるお店はメディアでもよく取り上げられてる「デカ盛り」&「陽気なイラン人店主」
で有名な『居酒屋 花門』という酒場である。
上板橋駅から少し歩いて、やってきました!COME ON!!
花門(かもん)= COME ON
って事やったんですね。
イラン人の方なのに、高度なジャパニーズジョークを使われてたのであった。
早速入店。
店内はやはり満席で予約しといてよかった。
料理は全品400円といった設定であるが・・・
デカ盛りを推してる割には安いなと感じた。
何はともあれ、まずは緑茶ハイを
伝家の宝刀「焼酎濃い目」で頂いた。
この店の店員さんは嫌な顔せず、濃い目を笑顔で引き受けてくれた。
本人からすると小さな笑顔かもしれないが、我々からすると物凄く嬉しいのである。
デカ盛りという事で胃袋のデカさに自信の無い成人男性3人組は
色んなものを頼みたい欲望を抑え、とりあえず3品を注文したのだ。
・・・
しかし頼んだ料理が一向に出て来ない。
我々だけかと思いきりゃ、他のお客さんたちも同じ状況であったのだ。
店内を見回すとこんな貼り紙が。
どんなに遅くても、こういう貼り紙がしてあると
ストレスなく待てるものだ。
しかも最後の行に注目して頂きたい。
「もうしわけございまんす!?」
訛りのヒドい店員さんが書いたのかな?
と思ったが、聞いてみるとイラン人店主さんの名前が「マンス」さんと言うみたいだ。
なんとも可愛すぎるではないか。
厨房で必死に料理を作ってるこの方がマンスさんである。
果たしてこのお茶目なマンスさんが作るデカ盛りとはどんなものか・・・
期待は膨らむ。
待つ事3、40分・・・
注文して最初にきたのが、「ベーコンエッグ」だ!
(ちなみにこの最初に運ばれてきたベーコンエッグが来るまでに濃い目の緑茶ハイを2回おかわりした。)
で、デカイっっ!!!!
このベーコンエッグなのだが、卵の数が1個〜9個まで選べるのだ。
勿論9個にしても料金は変わらず400円なので、我々は迷わず9個をチョイスしたのだ。
ベーコンがまるで見当たらないが、この卵たちの下にどっさりと隠れていた。
そしてこの写真で確認して頂きたいのだが
このベーコンエッグの卵、10個入ってるではないか!
そこんとこのアバウトさも、嬉しい誤算だ。
しかし我々の酒を飲んでる時の胃袋の小ささとは情けないものだ。
正直お通しとこのベーコンエッグのみで充分であった。
続いて運ばれてきたのが、「イラン風オムレツ」である。
鶏肉と卵をカレー風味で味付けされたオムレツで、酒の進む一品で美味しかった!
これはさほどデカ盛りでなくて安心した。(とは言っても普通の居酒屋と比べると多い)
ここでふと疑問に思った。
最初に頼んだ「おまかせサラダ」が一向に来ないではないか。
普通、居酒屋では最初にサラダから提供するのが普通である。
もしかしたら注文が通ってないんだろうな、なんて会話してたら
隣に居た若手の大学生らしき子たちが
「お兄さんたち、もしかしておまかせサラダ頼んだんですか?あれ・・・ヤバイですよ。」
と意味深な発言をしてきたのだ。
明らかに育ち盛りで大食いそうな若手の子たちが「ヤバイ」との発言をしたものだから、我々は取り返しのつかないものを注文したかもしれないという恐怖に襲われた。
なかなかやって来ない「おまかせサラダ」・・・。
頼む!
もう注文が通ってなかった事にしてくれ!!
そんな願いとは裏腹に
“ヤツ”はやって来たのだ。
ドドンっ!!!
「デ、デカーーーーーっ!!!!!!」
我々チーム酒場ナビの3人だけでなく、店に居る人全員が声を合わせて叫んだのだ。
それほどパンチの効いたデカさであった・・・。
恐らくではあるが・・・
レタス1玉、コーン1缶、トマト1個、豆腐1丁、山盛りポテトサラダを出し惜しみなく使用したサラダであった。
とにかく間違いなく400円の量ではなかったのだ。
10人くらいで食べて丁度くらいの量であった。
そして驚きはこれだけではない。
ソースが別皿で運ばれてきたのだが・・・
この有様だ・・・。
ラーメン鉢にソースがたっぷり入ってて、スプーンじゃなくて、おたまでソースをかけるスタイルである。
ご飯にカレーをかけるかのように、サラダにソースをかけのだが
かけてる時点で100%完食は無理だなと思った。
必死でこのおまかせサラダに立ち向かうチーム酒場ナビ。
しかし、「花門」おまかせサラダの壁は高く・・・
早々とギブアップしてしまったのだ。
我々が繊維喪失してる中、先ほど「ヤバイ発言」をしてくれた隣の大学生らしき若手2人組の席に「巨大オムカレーチャーハン」が運ばれてきたのだ。
あまりのデカさに思わず写真を撮らせてもらったのだ。
若手2人組が気を使ってくれたのか、「よかったら食べます?」と親切に分けてくれようとしてくれた。
こういう時って嫌いな食べ物でも絶対に気持ちを踏みにじってはいけないから「ありがとうございます!」って頂くものだ!
そう思いながら、イカ氏&味論氏の反応をうかがったのだが・・・
二人とも普通に断っていたのだ。
筆者はお腹がはち切れそうな状況であったが、オムカレーチャーハンを頂いたのだ。
これも普通に美味しかったので、空腹状態の時に食べたかったなぁ〜。
これまでの料理を見てて分かると思うが、『居酒屋 花門』の料理は大体卵が使用されている。
なので厨房の前は卵でこの有様だ。
卵が山のように積まれてるではないか!!!
一体マンスさんは1日に一体いくつの卵を割ってるのであろうか。
とにかく何もかもが企画外・・・
日本人なら考えられない。
外国人オーナーさんだからこそ出来る酒場なんであろう・・・。
こんなふざけた最高のお店で最高の時間を過ごさせてくれたオーナーの「マンスさん」とツーショットを撮らせて頂いた。
大体こういう時っていつも断られるか、恥ずかしがられるかで
なかなか一緒に写真を撮らせてくれないのであるが
マンスさんは嫌がるどころか、むしろノリノリで引き受けてくれたのだ。
写真を見て分かるように、撮り慣れてる感じが伝わってくる。
このキャラの良さも常連客に愛される理由の一つなんであろう。
ところであのおまかせサラダはどうなったんだ!?
と気になる方も居られるであろう。
『花門』は残った料理は全てお持ち帰り出来るである!!!
しかもパック代を請求したりなんて、そんなケチクサい事もしないんで安心してお持ち帰り出来るのである。
お残しは厳禁なんで
我々が頼んだおまかせサラダもしっかりとパックに詰めて頂いた。
自分なりには結構食べたつもりだったのだが、パックに詰めてもらうと
まさかの3パックになってしまったのだ。
恐るべし、おまかせサラダ・・・。
家に帰って、飲み直しをしたのだが
またここでも「花門」を味わえる事が出来たのである。
最後の最後までとびっきりのおもてなしをしてくれた花門さんでした!
今宵もマンスさんは「デカ盛りの料理」と「デカ盛りの愛」をお客様に提供してるのである。
居酒屋 花門(かもん)
住所: | 東京都板橋区上板橋3丁目6−7 |
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TEL: | 03-3935-9222 |
営業時間: | 18:00~25:00 |
定休日: | 火曜日 |