新小岩「中村屋」色んな意味で今年一番染みたビールの味【前編】
先日ボクのTwitterのツイートが2000を超えるイイネを記録した。
内容はとある方の新小岩「中村屋」のツイートがバズってたので
そのツイートのリプに酒場ナビの中村屋の記事URLを貼って、”自分まであやかる”という
姑息すぎる技法だ。
しかもこの中村屋の記事は3年以上前にイカが訪れた時のヤツで
ボク自身は訪れた事がないのだ。
人のツイートに便乗して
更に自分の記事でもないのに、ドヤ顔でツイートするなんて
やっぱり冷静に考えておかしい・・・
ボクは急いで新小岩行きの総武線に乗り込んだ。
新小岩へ到着して、まずは昔酒場ナビで記事にした立ち飲み「しげきん」でアルコールチャージ。
というのもこれから向かう「中村屋」は駅から結構離れてる『陸の孤島酒場』なので
しっかりと準備運動をしとかないといけない。
「しげきん」で酒場ナビYouTubeのダニオ監督と合流し
いざ中村屋を目指した。
店に行って、「満席で入れませんでした~」は避けたかったので、今回は事前に予約しておいた。
17時30分に2名の予約。
しげきんを出たのは
たしか16時50分くらいだったはずだ。
駅から遠いのは分かってたが
30分も歩けば余裕で着くだろうと逆算して中村屋へ向かった。
途中下町っぽい惣菜屋さんで
揚げ物を買ったり、街並みを観察したりなど楽しく店まで向かえてたはずだ。
「今から中村屋でガッツリ食べるのに、何で揚げ物買ったんや~」
なんて言いあったりして、この時はダニオさんと楽しい時間を過ごせてた。
夏真っ盛りで暑いし
タクシーで向かうという当たり前の選択もあったが
ここはあえて歩いて行こうと決意は固かった。
汗をかけばかいた分だけお酒が美味しくなるのは
酒呑みとしては常識の事である。
カメさんなんかも居たりして、序盤はまだ全然笑えていたし
余裕があった。
「この辺は少し西成臭がしますね」
普段はサラリーマン
真面目が取り柄のダニオさんがさらっと失礼な事を言った。
うん、こうやって知らない土地で
わざわざ酒場だけの為に体力と時間を使うのも結構楽しいものだ。
リサイクルショップなのか弁当屋さんなのか分からない
謎の店もあって、店内で呑めそうだったが
ここは時間の関係上あえてスルー。
歩いてて、お酒が切れてきたので
ちょっと勿体無いがコンビニでアルコールチャージをしつつ・・・
同時に塩分もチャージとの事で
先ほど買った揚げ物を食べる事にした。
130円でこのボリューム感な奇跡の味噌カツを
豪快にかぶりつく。
うまい、デカい、そして安い!
最高の味噌カツであるが
これを今購入する必要はあったのだろうか。
中村屋の料理は結構ボリューミーだと聞いている。
「しげきん」でも少し食べたし
正直この味噌カツのおかげでお腹いっぱいになってきた・・・
ならば歩いてカロリーを消費するしかない。
30分ほど歩いただろうか・・・
ボクのイメージ的にはもう中村屋に着いててもおかしくない時間帯・・・
暑さと酔いと満腹感で疲れてきた。
あと10分ほどで予約の時間になってしまうので
自分たちに鞭を打って、中村屋へ急いだ。
噴き出る汗
痛む足
コンディションは悪いがそれに反比例して
中村屋への期待は高まる。
大通り沿いをひたすら歩く・・・
こんな大通り沿いにあんな渋い酒場なんてあるのか?
Googlemapさんは「もうすぐそこだ」と我々をエスコートしてくれる。
大通りから一本、道へ入ると・・・
ついに”ヤツ”が姿を現した。
ドドンっ!!!
「うぉおおおおーーー!!!!」
「セピィィーーーーァッッ!!!!!」
ボクたちは周りの目を気にせずに叫んでしまった。
しかし中村屋は
「大丈夫さ、みんなそんな反応するんだよ。」
と語りかけてくれたような気がした。
写真では何度も見てたが
いざ目の前で見ると、迫力が凄い・・・
令和の時代にこんな酒場が営業出来ているのが奇跡。
今からここで呑めるなんて・・・
真面目に呑んでてよかったとつくづく実感する。
何枚も写真を撮った。
しかしずっとこの佇まいに感動してる場合ではない。
時刻は17時32分
ぎりぎり間に合ったと言っていいだろう。
早速店内へライドオンしたのだが・・・
満員御礼でカウンターもテーブルも一席も空いてない。
あれ?
予約したよな・・・
強引に店内へ入り、店員さんに聞いてみる。
「予約してたカリスマジュンヤですが・・・」
「あ~ごめんねぇ~~今日お客さんが一気に来られたから店いれちゃったの~」
全然待ちますよ。
1分でも遅れたボクたちが悪い。
逆にこの外観をまだまだじっくり見れると思うと
この待ち時間は全く苦痛じゃない。
ボクたちの他に2ターン目を待つお客さんが何名かいらっしゃった。
すると店の中から店員さんが
「暑いでしょう~すみませんねぇ~これ良かったらどうぞ~!」
と瓶ビールを外待ちのお客さんたちにサービスしてくれたのだ。
なんて素敵な対応・・・
こんなサービスを受けたのは酒場歴10年のなかでも初めてじゃないだろうか。
優しさの詰まったビールは
暑さと疲れもあいまってめちゃくちゃ染みる・・・。
ボクは普段ビールをそんなに呑まないのが
今回ばかりは話が違う。
控えめに言ってここ数年で呑んだお酒で一番身体に染みた。
ツマミは言わずとも
「中村屋の外観」だ。
ビールを呑み干すと、店員さんがまた外にやってきてくれて
「おかわりする?これもサービスしておくよ!」
と2杯目は名物の焼酎ハイボールをいただいた。
念願だった初の中村屋ボールを
まさか店の外でいただくことになるとは・・・
酒場ナビにドラマは付き物だ。
30分くらい経っただろうか。
第一陣目のお客さんが何名か出られたので
我々のついに番がやってきた。
意を決していざライドオン!
やっと叶った念願の中村屋・・・
ここに座れただけですでに大満足。
ずっと呑みたかった焼酎ハイボールを目の前で
店員さんが作ってくれた。
これを呑んだ時なんとなく思ったのだが
「多分今この瞬間が今日のMaxなんだろうな」
きつかった中村屋での道のり
中村屋の佇まい
そしてそれをツマミに呑んだ有り難い瓶ビール
それだけでネタ的には充分じゃないか。
これを呑み切ったら、ぶっちゃけもう店を出てもいいくらいだ。
食レポ?
知らねえよ、そんなもん。
あいにく土曜日限定の寿司は売り切れとの事だったが
向い席に座ってる外人さんが食べてるのをみて、それだけで満足だった。
どうだい、兄ちゃん。「ジャパニーズスシ」すごいだろ?
厨房では高齢のマスターがバチバチに働いてくれてる。
マスターありがとうございました。
焼酎ハイボールも
”エビふらい”もめちゃくちゃ美味しかったです!!
この時の様子を『酒場ナビYouTubeChannel』でも紹介してるので是非こちらの動画もご覧ください!!!
ついでにチャンネル登録も宜しくお願い致します!!!
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子供の頃、カブト虫を見つける為にボクは木の上の方を向いてた
今はカブト虫が酒場になっただけで・・・また看板がある上の方を向いている
続く・・・
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中村屋(なかむらや)
住所: | 東京都江戸川区中央2-27-10 |
---|---|
TEL: | 03-3655-7711 |
営業時間: | 17:00~22:00 |
定休日: | 火曜 |