先日酒場ナビで『酔えるサ店』というのも紹介する記事が公開された。

 

喫茶店で呑むというオシャレな企画だ。

 

 

そしてそれらの喫茶店とは少し違った、最近では絶滅危惧種だと言われてる「純喫茶」にスポットをあててみる。

 

 

そもそも純喫茶とは・・・

 

純喫茶（じゅんきっさ）とは、酒類を扱わない、純粋な喫茶店のこと。酒類を扱い、女給（ホステス）による接客を伴う特殊喫茶（カフェー）に対してのレトロニム的な呼称［Wikipedia参照］

 

「酒を扱わない」というのが絶対的条件・・・

タバコもコーヒーも好まないボクにとっては、無縁な場所だ。

 

 

 

しかし、あの昭和レトロな雰囲気だけは味わいたい・・・

 

 

 

 

中野にネットで話題になった”不純”喫茶店があるとの事だったので

遅ればせながら行ってみる事にした。

 

 

 

 

「不純喫茶ドープ」

 

店名

看板のロゴのセンス

「せつない気持ちのゴミ捨て場」というキャッチフレーズ

 

看板だけで伝わって来る昭和レトロ感。

 

 

 

 

前からチェックしてたのだが、ボクは行列に並ぶのが嫌なので

ある程度熱りが冷めてから訪問する事にしたのだ。

 

 

 

このかわいすぎるショーケース・・・

 

 

昭和レトロなモノが好きな人からしたら

入り口からテンションが上がってしまう佇まい。

 

 

ボクは平成生まれなので、昭和を語る事は出来ないが

これは確実に昭和レトロである。

 

 

フォークで麺をリフトアップしてるナポリタンの食品サンプルを見て

確実にナポリタンは注文しようと決意した。

 

 

 

純喫茶ではなく、あえて「不純喫茶」と命名した意味とは・・・

 

 

 

事前のネット情報では

１７時〜からはお酒もメニューにあるとの事。

 

 

純喫茶ではお酒の提供がないが、ここはある。

 

 

もう既に不純喫茶の意味はなんとなく分かってしまったが、真相を暴くべくお店へライドオンした。

 

 

店内大盛況でほぼ満席・・・

 

 

席について早速

１７時〜の喫茶酒場タイムのメニューを吟味。

 

 

「ニトロビール」、「レモンスカッシュサワー」、「クリームソーダハイ」

 

喫茶店の飲み物を見事にアルコール仕様にしたドリンクメニューはどれも気になるモノばかり。

 

 

 

 

フードメニューに関しても

先ほどショーケースで魅了してくれたナポリタンは勿論の事

「だし巻き卵サンド」というメニューなんかも気になるところだ。

 

 

メニュー一番下に記載してある注意書き

「当店現金の使用が出来ません」

 

 

昭和に反逆した令和のキャッシュレスシステム

 

これも不純喫茶と名乗る理由のひとつだろうか。

 

 

 

若い女性店員さんがまずお通しのチョコを持ってきてくれ、ドリンクを注文した。

 

 

アルコールドリンクを相手に、このチョコで本当に戦えるのであろうか？

 

 

そんな事を思いながら、店内観察をしてるとすぐにやってきたのがこちら。

 

「クリームソーダハイ　ソーダ」

 

これですよ、これ。

 

これが飲みたくてここへ来たと行っても過言ではない。

 

まずクリームソーダというモノを飲むのはいつぶりだろうか。

 

 

 

これでもかってくらいにブルーなソーダの上にはバニラアイスと可愛いサクランボ。

 

オリジナルのグラスにマッチングしてて、とても可愛らしい。

 

 

 

周りの年頃の女の子たちに負けじと、クリームソーダハイ持って自撮りに挑戦する金髪アラサーおじさん。

 

 

恥ずかしさのスイッチなんて、とっくのとうにぶっ壊れてしまったさ。

 

 

 

「もっと可愛く撮りたい」

 

もはや自分でも理解不能な心理状況に陥ってしまったボクは何パターンか自撮りを撮ったので

一応ここに紹介しておきます。

 

 

 

 

さて、無事インスタ映えする「クリームソーダ ハイ」の写真も自撮りも撮影出来た事ですし

料理を注文しようじゃありませんか。

 

 

まぁやっぱりなんやかんやで”映える”「ナポリタン」にしようという事で

店員さんに注文しようとすると、正面に座る子たちが食べてるモノに目がいってしまった・・・

 

 

 

「プ、プリンだっ！！」

 

プリンというチョイス・・・

 

プリンなんてクリームソーダ同様にいつから食べてないだろうか・・・

 

 

人のプリンと睨めっこしながら、頭の中でドラフト会議。

 

 

おやおや、おじさん

慣れないチョコにお皿からチョコがばら撒かれてるじゃありませんか・・・

 

 

 

頭の中で１位指名を考えてると、ここで大きな異変に気づいたのであった。

 

 

 

改めて見渡す店内・・・

 

ちょっと待って、この空間男ボクだけやん・・・

 

 

 

 

お客さんだけでなく、店員さんも含め、まさかの店内全員女性。

 

しかも恐らく全員年下・・・

 

 

急にこみ上げる羞恥心・・・

 

先ほど

恥ずかしさのスイッチなんて、とっくのとうにぶっ壊れてしまったさ。

と書いたが訂正しよう。

 

やはりボクも一人の人間。

 

 

女性専用車両に乗ってしまった、あの恥ずかしさの何倍も強い羞恥心。

 

 

ボクは存在を消すかのように、結局店員さんに料理の注文をする事が出来ずに

追加で頼んだ「キンミヤエスプレッソ割り」を一気飲みし、お通しのチョコも一気喰いしたのであった。

 

 

キンミヤエスプレッソ割りの味？

 

 

そんなもん覚えてねぇよ。

 

逃げるようにお会計を済ませ、滞在時間１０分ちょいで店をあとにした。

 

 

 

 

結果的に最後の最後で自分の甘さが出てしまって、ナポリタンにたどり着く事は出来なかったが

どうやら中野店だけでなく、「上野御徒町店」もあるみたいなので

近々そっちでリベンジする事を心に誓った。

 

 

 

 

この記事を見てくださった男性読者の皆様（というかほとんど男性しか見てないと思うが）

「不純喫茶ドープ」へ訪問の際は、ボクの二の舞にならないように気をつけてくださいね。

 

 

一応言っておきますけど、店自体は最高のお店です。

 

 

 

万が一ボクと同様に恥ずかしい目にあってしまった場合は

不純喫茶ドープの下に直営店の「天下一品 中野店」がオープンしたみたいなんで

そこの瓶ビールとこってりスープに癒されてください。