「ジュンヤってサーフィン出来るん？」

 

そう連絡をくれたのは古くからの付き合いで

バンドやキックボクシング関係でよくやり取りをしてる友人だ。

 

 

「どうしたん、いきなり？」

 

サーフィン未経験な事は一旦スルーし、ジャブの返信をしてみた。

 

 

「いや～明日久しぶりの休日で・・・最近ジュンヤよく海行ってるやん？サーフィン出来るんやったら一緒にどうかなと思って」

 

「・・・まぁやった事はないけど、乗れるんちゃうかな？波くらい・・・」

 

男たるもの、そして自称夏男を掲げてるのに

『サーフィン未経験者』とは恥ずかしい限りだ。

 

 

 

「ほな明日空いてたら九十九里浜行こや！」

 

 

いつだって予定は未定スピリッツ！

 

そして断る理由は１ミクロもないっ！！

 

いざ、大海原へっ！！

 

 

 

電車を乗り継ぎ、「大網駅」というはじめて来た駅で下車して、遠くの海に行く。

少年時代の夏休みのようだ。

 

 

まさに『大人の夏休み』

素敵な一日の幕開け・・・

 

 

と思ったが

駅を出ると、いきなりやって来たスコール・・・

 

天気予報をチェックすると、この日はあいにくの一日雨・・・

 

 

 

少年たちならこの時点で、テンションはガタ落ちであろう。

 

しかし我々は『大人』なのである。

 

このくらいの雨なぞ、はね返してやるわっ！！

 

 

全くテンション揺らぐ事なく、ローカルバスに乗り込み

「九十九里浜」へ向かう事にした。

 

 

 

 

今住んでる地域では確実に見える事が出来ない田んぼの景色に

これまた少年のように窓から外を見る。

 

 

田舎の地元で見飽きた田んぼ景色

 

そういえばしばらく実家に帰ってないなぁ～

家族は元気にしてるだろうか・・・？

 

 

 

そんな事を考えてるとあっという間に目的のバス停へ着いた。

 

 

 

普段ならこのローカル感にテンションが爆上がりするはずなのだが

曇り空がそれを邪魔をする・・・

 

 

 

 

ビーチまで歩いてる途中に、これまたローカル感満載の『町スーパー』に出会い

小雨も降って来た事だし、立ち寄る事にした。

 

 

 

店に入るや否や、目に入ってしまった冷蔵庫の中のアルコールたち・・・

 

雨が降ってテンションが上がらないのなら・・・

酒の力を借りれば良いっ！！

 

 

これは子供たちには出来ない荒業である。

 

 

 

 

 

 

 

このあと今年最大のスコールがやって来て、どうなる事かと思ったが

無事何とかサーフィンが出来るくらいまでは収まってくれた。

 

 

 

荒れる海

 

サーフィン未経験

 

知識に関しては、行きの電車の中でサーフィンYouTubeを見たくらいだ。

 

 

 

 

 

逆境中の逆境・・・

 

結果は勿論のこと

不完全燃焼で終わってしまった。

 

 

荒れる波に腰もやられてしまった。

 

 

 

 

またリベンジをしようと、九十九里町の海と約束をし

次は酒場へと向かうのであった。

 

 

 

ご存知の通りボクは今、絶賛『海沿いの酒場』を強化的に紹介中なので

今回も気合バリバリだ。

 

 

 

ビーチの近くにあるお店は見えるだけで３軒ほど。

 

 

その中でも一番外観にビビッと〔酒場センサー〕が反応したこちら

 

「ばんや」

 

〔暖簾引き〕で店内を確認し、いざライドオン。

 

店頭生け簀の海老がとてもデカくて、期待が高まる・・・

 

そういえば今日朝からほとんど何も食べてないや。

 

 

 

サーフィンにより疲れた身体はいつも以上に酒欲と食欲が高まっている・・・

 

 

予想はしてたが

残念ながらやはりこちらも酒類の提供は自粛されていた。

 

 

ならば、今回はノンアルコールで勝負だっ！！

 

 

自身初のノンアル酒場ナビ！

 

 

町中華で飲ろうぜも酒場放浪記も今はノンアルで戦ってるみたいだ。

 

 

ならば酒場ナビもノンアルで立ち向かってやろうではないか！

 

 

同行してくれた友人バンドマン「ユウシ（The Guays）」も鋭い眼光で気合バリバリだ。

 

 

 

酒が呑めない分、食でリカバーしてやろうということで

ばんや名物のコイツをチョイス！

 

 

びっくり天丼・・・

 

「あなたは食べきれるか？」

の挑発的なコメントが実にナイスである。

 

 

 

 

 

「天然はまぐり」

 

 

ばんや天丼を待つ間は

ドデカい蛤でウォーミングアップ。

 

 

デカい分、味が大味になってるかと思ったが

そんなことは全くなく、一口で吸い込むのが勿体ないくらい旨い。

 

 

一瞬でバキュームして、すかさずノンアルビールで流し込む・・・

 

これをあと最低でも１０回くらいやりたいところだったが

１人１個の注文だったので、この１回に全身全霊を注いだ。

 

 

アルコールは０パーセントだけど

内容が”濃け”れば、それで酔えるじゃないか。

 

 

それでこそ、真の〔サカバー〕だ。

 

 

 

濃い料理・・・

 

そうだ、そろそろアイツがやってくるはずだっ！

 

 

来た！びっくり天丼がやって来たぞっ！！

 

 

 

先ほどは海でビッグウェーブを待っていたが

今は食堂でビッグ天丼を待っていたのだ。

 

 

九十九里町は波も天丼もどちらもデカいっ！！

 

 

あまりのデカさに一瞬我々は怯んだが

先ほどのサーフィンに続き、連敗するわけには行かない。

 

 

 

ビッグウェーブのごとく覆いかぶされそうなくらいデカい天丼に身を任せ、我々は勢いよく空腹の胃袋に流し込む！

 

デカいっ！！

 

けれどもそのインパクトを余裕で超えるくらい旨いっ！！

 

 

本当に一瞬の出来事だった・・・

 

 

見事我々はビッグ天丼に勝つことが出来たのだ！

 

 

リベンジは大成功！

しかし胃袋の中ではまだ大きな海老天が泳いでいる・・・

 

 

 

ばんやマスターは現役漁師さんとの事。

 

マスター、ごっつぁんでした！！

 

 

 

酒は呑めなかったが大満足で、サーフィンの悔しい思いもぶっ飛んだ。

 

 

 

・・・ただやっぱりあの絶品天ぷらはアルコールでヤりたかったのが本音。

 

 

 

 

 

『波と酒』

 

２つのビッグな宿題を残してきたので、この街はまた来年帰ってくるだろう・・・