柏「鳥平」お客さんが店の手伝いをする酒場名店説
これまでに酒場ナビでは色んな【酒場の説】を唱えてきた。
例えば一番熱く唱えてるのは
”陸の孤島にある歴史ありそうな酒場ほぼ名店説”
に始まり・・・
”ONTやOHSのある酒場に残念な店皆無説”
”セルフで肉を焼くもつ焼き屋名店説”
”お酒の自販機のある酒場名店説”
などの説を立証してきた。
今回もまた新たな説を・・・
先日の鶴見沖縄酒場で仲良くなった方から教えてもらった沖縄市コザの映画「ミラクルシティコザ」を観に柏シティへ。
せっかく1時間以上かけて来たんだから酒場放浪も忘れずに。
「鳥平」
柏市在住の酒友が教えてくれたコチラ。
ずっと行きたかったが、場所的になかなか行けなかったのが本音だ。
しかし今回映画鑑賞という理由が出来たので(ほんとは酒場がメインでもおかしくないが)
やっとライドオン成功。
駅前なのに、席が店内からはみ出してる感じが異世界で素晴らしい。
これなら終電2分前になってもギリギリここでお酒を呑めるであろう立地だ。
映画が始まるまでの時間、ここで精一杯呑らせてもらう事にした。
こんな渋い酒場なのに、店を仕切るのは女店主のママさんである。
見た感じスナックのママさん風だから良い意味でこの店とミスマッチ。
「すんません、呑めますか〜?」
「あら、派手な子だねぇ!好きなトコ座ってねぇ〜」
入って5秒でボクはこの酒場が好きになれるだろうと予感した。
”名店は店内へ入店5秒以内で分かる説”
これもほぼ立証と言っていいだろう。
・店の外観
・店内の空気感
・店員さんの第一印象
5秒もあれば、好みかどうか大体分かるでしょう。
小学校で使ってそうな学習椅子が置いてある店内も良かったが
やっぱり映画開始までの時間を1秒でも長くこの酒場に捧げたかったのと
外が気持ちよさそうだったので、”ほぼ外”の席を座らせていただいた。
「ホッピーセット(赤)」
珍しい赤ホッピーがあったので、それチョイス。
1000円の「鳥平セット」があったり
ちゃんと安いのも嬉しい。
時間もあまりなかったので
1杯のホッピーを勢いよくツィィィイイ〜〜〜っ!!っと
ボクの呑みっぷりに感化されたかは分からないが
隣の席で呑まれてた先客の方が
「オレらもせっかくやし外で呑もうよ!」
と移動された。
その判断絶対ナイスだと思います!
早く焼酎を体内へ入れたいという
ほぼアル中みたいな感情で3口で1杯目を呑み干し
店員さんに「ナカ」を注文すると・・・
渡されたのがこちら・・・
おかわりの焼酎はミニボトルっ!?
元からこういうシステムなのか分からないが
自分で好みの濃さのホッピーを作れるのには最高だ。
「焼き鳥各種」
ママさんが焼いてくれた焼き鳥。
看板には「もつ焼き鳥平」と書かれてるが
メニューにもつ焼きがなかった。
理由をあとでママさんに聞いたんですけど・・・
すみません、忘れました。。
ここでもう一説・・・
”卓上調味料が豊富な店、ボク(カリスマジュンヤ)喜ぶ説”
これに関してはもはや説と言っていいか分からないが
とにかくボクは卓上調味料が沢山置いてある店が好きだ。
全員が100点を出す味って存在しない訳で
結果調味料で自分の100点の味に近づけると言うのがボクの持論だ。
卓上調味料をダバダバかけるなんて店に失礼だ
なんて意見もありそうだが
ボクは出された料理を100点に近づける方が店への敬意だと思ったりもします。
(そりゃ勿論一口目はそのまま食べますよ、こんなボクだって。。)
「シチュー」
シチュー食べたのって、いつぶりだろう・・・
メニューにシチューの文字があったので、思わず頼んでしまったが
これは頼んで大正解のヤツだった。
あぁ今宵も酒が最高に旨い。
初めてくる街の
渋い酒場で
しかも外の風も感じれて
呑んでるホッピーの濃さも完璧だ。
しかし楽しい時間はあっという間で、目的の映画開始3分前・・・
普通ならもう映画館の座席に座って、ポップコーンを貪ってる時間だ。
ギリギリまで呑んでたけど、流石にもうお会計をしないとダメだ・・・
「ママさん、お会計お願いします・・・」
「え、もう行くの?ゆっくりして行ったらいいのに」
「映画を観に来て・・・ちなみに今日は何時まで営業されてますか?」
「21時くらいだねぇ」
映画が終わるのは21時40分・・・
「今日だけ23時くらいまでやりましょうよ〜!」
「あはは、元気あったらね!」
こんなやり取りをして、ボクは寂しさを残しつつ映画館へ向かった。
本来は映画を観に柏市に来たはずなのに・・・
言うまでもなく、映画は最高だった。
しばらく行けてない大好きな沖縄・・・
今年こそは行きたいな!
愛しき沖縄酒場よ
待ってろよなっ!!
映画が終わると急いで「鳥平」に向かってみた。
少しばかりの可能性にかけて・・・
当たり前だが、店は電気を落として閉まってる様子だった。
残念そうに店前に立ってると・・・
「あ〜!お兄ちゃん、来てくれて良かった〜!!」
店内から出てきたのはママさんだった。
「お会計多めに貰ってたみたいで・・・ごめんねその分返すね!」
そう言いボクに500円を渡してくれたママさん。
ボク的には全然安いお会計だと思ったから、それが本当なのか信じれず・・・
「あなたさっき映画観に行くって言ってたから映画館まで行こうかと思ったけど・・・映画館の方にも迷惑かかるからね・・・」
「ママさん・・・」
「それにあとで店来るから開けといて!って言ってたから、もしかしたら戻ってくるかと思って待ってたのよ」
気づいた時には
ボクはママさんを抱きしめていた。
「1杯だけ呑んでいいっすか・・・?」
あつかましくも締め作業中の店内へ乱入させていただいた。
「あなた関西人でしょ?」
「なんでわかったんですかっ!?」
「初めてのお客さんは大体なかなか店内入ってこないけど、あなたは躊躇なく入ってきたから〜〜関西人って感じ」
「金町とか綾瀬の方なんて怖くて行けないわ」
「行っても松戸よね」
「というか私たち大体ここで呑んでるわよ」
常連さんもいらして、閉店後だが盛り上がる店内。
結果、閉店後に1杯だけ呑ませてもらうはずが
4杯くらいおかわりをしてしまった・・・
常連さんたちは自分のお酒を自分で作って、何なら店の片付けも手伝ってる様子。
最後にボクが前から思ってた酒場の説
”お客さんが店の手伝いをする酒場名店説”
これも説立証と言って良いでしょう。
皆さんもよく行く酒場を思い返してみてください。
「あそこ、よくお客さんが店の手伝いしてるよなぁ〜」
安心してください
その店は酒場ナビ的にちゃんと”名店”ですから・・・
鳥平(とりへい)
住所: | 千葉県柏市末広町1-9 |
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TEL: | 不明 |
営業時間: | 17:00〜しばらくは21:00閉店 |
定休日: | 日曜日 |