高崎「綾城」『びっくり仰店』初代チャンピオン!群馬最強のホルモン屋はここだっ!!
先日の伊香保温泉の旅の続き・・・
最高の朝風呂も堪能して、大満足で東京へ帰ろうとするのだが
まっすぐ帰らないのがオレ流の『旅酒ケジュール』だ。
伊香保温泉からバスに乗り、渋川駅へ
電車に乗り、向かった先は高崎CITY!
駅に着いたと同時に知らされた新事実・・・
高崎市ってダルマの街やったんかぁい!
更に駅前では楽器を使った生演奏をするアーティストさんが何組かいらっしゃった。
調べてみると高崎市は
『音楽のある街』
というキャッチコピーを掲げ、音楽活動を推進してるとの事だ。
高崎おとまちプロジェクトではストリートライブをしてくれるアーティストを随時募集してるらしい。
高崎市から第2の「BOØWY」が生まれる事を
ボクも祈ってます。
しかしびっくりはまだ終わらない。
駅前にはレンタルサイクルがあるのだが、なんとこれらは使用料が無料なのだ。
さらにさらに!
『お店ぐるりんタクシー』という事業は
運行ルート限定ではあるが、”無料でタクシー利用できる”という・・・
羽振りの良さっ!!
なんて市民に優しい街なんだよ・・・
ぶっちゃけダルマより、そっちの方がインパクト凄いぜ高崎!!
綺麗な商店街もあれば
レトロな建物もある高崎駅周辺。
1日で高崎の事を知るなんておそらく無茶な話だ。
まだ来て30分も経ってないのに、また遊びに来ようって思ったくらいの雰囲気だった。
そして目的の酒場へ・・・
前回の「大衆ホルモン 哲」の失敗を生かし
絶対に入店出来るよう、ちょっと早めに店に電話しておいた。
「予約できますか?」
「予約は出来ないよ~」
「恐れ入りますが、開店前に行けば席は空いてる可能性高いですかね?」
「今日は大丈夫だと思うよ~」
マスターの言葉を信じて、高崎散策もほどほどに目的の酒場へ向かった。
西口側は賑わってたが、東口側はそれほど賑わってない。
しかも駅から15分くらい歩いたので、本当にこんなところに名店があるの・・・?って感じ。
店に辿り着けたとしても、もし入店出来なかったら”保険の酒場”が恐らく無さそうなのでダメージはデカい。
前日と同様に緊張感のある目的酒場への道のりだった。
16時30分くらいに店前に到着すると、並びはなし!
これなら一番ノリで入店出来そうだ。
「綾城」
立派すぎる佇まい
飲み屋街という群れには入らぬ、孤高の狼酒場。
色褪せた外観は一発で分かる強敵感・・・
30分ほどの待ち時間はちょうど良い準備運動にあてれそうである。
17時!
時は来たっ!!
胸を借りるつもりで、道場破りのテンションで
いざ、酒場破り!!
一体どんな強敵が待ってるかと思えば・・・
初老が一人・・・
なるほど、渋川剛気タイプの店員さんと来たか。
しかしこのタイプの相手は何度も闘ってきたから大体分かるぜ。
自分のペースを乱さず営業する戦法だ。
急かされても慌てず、自分のペースを守り
忙しくなってきたら客が店の手伝いをしてしまうってやつだ。
”絶対に急かさないぞ”と心に決め、空いてる席に座らせてもらう。
こっちは時間がたっぷりあるから、この緩さも楽しませてもらおうじゃありませんか。
店内をじっくり観察してると・・・
「何飲むの?」
まだまだ注文までに時間がかかると思ったのに、思わぬ高速ジャブを喰らった。
そしてすぐさま注文した「ホッピー黒」がやってきて
写真を撮ってる間に、お通しの漬物がやってきた。
早い!
マスター、動きめちゃくちゃ機敏っ!!
一切無駄のない動きに翻弄されてしまった・・・
1番乗りで入れたが、開店から次々と入店してくるお客さんを
マスターが一人で捌いている。
タイミングを見計らってマスターにオーダーをコールした。
ちなみにこのメニューのオススメ①②③というのは
ランキングではなく
『注文するならこの順番がオススメ』という意味の数字との事なので、ご注意してください。
マスター・・・
ちょっと分かりにくいっす。
注文するなら①番最初に頼むべきの「塩ミックス」が
光の速さでやってきた。
内容は「イベリコ」、「タン元」、「ガツ」、「小袋」のホルモン4種盛り。
ボクが焼こうとすると、マスターがトングを持ち
目の前のロースターで焼き上げてくれた。
イベリコ豚の脂でまたたくまに炎が舞う。
マスター・・・
もっとゆっくり焼いた方がいいのでは・・・
なんて思ったが
ここは郷に入っては郷に従えという事で、静かに焼けるのを待ってみた。
そして「しいたけがオススメだよ」とマスターに言われたので
それもお願いしたのだが・・・
このデカさっ!!
「白井さんちのしいたけ」
「イベリコ豚の脂が残ってるうちにこのしいたけを焼くといいんだよ」
またマスターはボクのテーブルにあったトングで”勝手に”巨大しいたけを焼き始めた。
焼き肉は絶対に自分のペースでじっくり慎重に焼きたい派なんだが・・・
まぁ今日はいっか・・・
「このタンはその”ゴマ塩”で食べるんだよぉ~」
マスターの細かいレクチャーが入る。
白ごまと塩でタンを食べるなんて初めてだ。
食感が強めの豚タン元にあえて白ごまという食感をプラスするという・・・
はじめて経験する食べ方だが
これはマスターのオリジナルだろうか?
ほろ酔いになったところでマスターに絡んでみた。
「マスター、この店最高っすねぇ!」
「なに、はじめてきたの?」
「すんません、出遅れました!」
「な~にしてんだよ、うちはずっと営業してるのに。テレビにも出たから全国からお客さん来るよ」
マスターが元気なうちに来れて本当に良かった。
「ホルモンミックス」
このホルモンミックスもすぐにやってきた。
他のお客さんのテーブルにもすでに肉たちはやってきてる。
この速さは何なんだとマスターの動きに注目してると
マスターは次のお客さんが何を注文するかを予想して、厨房に入って事前に肉をカットしてるように見えた。
提供の速さの理由は長年の経験で培った”読み”だ。
答え合わせでトイレにいくついでに厨房を覗いてみたら、案の定すでに盛られて待機してるホルモン皿がいくつかあった。
お客さんのお酒を作ったり、肉を焼いてあげたり
喋ってる合間をみて、厨房にいき肉をカットしたり・・・
一切に動きに無駄がないマスターに脱帽です。
言うまでもなくホルモンは全て絶品でした。
聞くところによると、マスターは現在88歳にもなるのに
店は年中無休でランチ営業もしてるとの事だ・・・
て、鉄人過ぎる・・・
88歳でワンオペってだけでも常人離れなのに
年中無休で朝から晩まで働くって・・・
体力自慢の成人男性でも至難の業やぞ・・・
布袋寅泰さんも顔負けのパワフルさを見習わなければならないな。
渋い店の雰囲気と絶品ホルモン大満足だったけど
一番のインパクトはマスターの存在だったなと
店を出てから思った。
はじめての高崎市・・・
『ダルマ』、『音楽』、『無料タクシー』のイメージがついたが
今後「高崎ってどんな街?」って聞かれたら
「綾城がある街やん!」って答えるやろなぁ~・・・
酒場ナビYouTubeChannelでも綾城を紹介してるんで、こちらも是非動画で体感してみてくださいっ!!
マスターの生歌も聞けます!!
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綾城(あやしろ)
住所: | 群馬県高崎市岩押町15-15 |
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TEL: | 027-325-8839 |
営業時間: | [月~金] 11:30~14:00 17:00~21:00頃 [土日] 11:30~14:00(競馬のある日のみ9:00頃から) 17:00~20:00 頃 |
定休日: | 不定休 |