SNSや酒友の口コミで

もう嫌というほど知らされる老舗酒場の閉店情報。

 

 

怖いもので、もうそういった情報を知らされすぎて

驚かなくなってしまってる自分がいる。

 

 

変な癖がついてしまったもんだ・・・

 

 

 

 

そしてまたボクのケータイにいつものメッセージが届く。

 

 

 

「目黒のあそこ７月いっぱいで閉店するらしいよ」

 

 

 

１年前までは

「まじすか・・・悲しいっすね」と

返信していたボクでしたが

 

やっぱりその感情になるのは違うかなと。

 

 

 

ボクらに出来る事

それは出来る限り閉店まで呑みに行く事だ。

 

 

 

インスタのストーリーに

「◯◯が閉店するらしいですね」と悲しく呟くよりも

すぐに花束を買って店に行ける自分でありたい。

 

 

 

 

目黒の人気町中華「ぱっくん亭」にやってきた。

 

 

 

割と前から通ってた町中華だが、そういえば暫く行けてなかったな。

 

 

そんなぱっくん亭が７月２８日をもって閉店するとの事である。

 

 

 

 

しかし閉店の２文字は全く感じる事が出来ない店内の盛り上がり具合・・・

 

 

 

 

「ごめんねぇ〜今日はもう満席で・・・」

 

 

くる客くる客を申し訳なさそうに断る店員さん。

 

 

 

一体なぜ閉店？？？

 

人気もあるし、相変わらず料理も酒の進む絶品料理だ。

 

 

 

 

 

 

鍋をふるおやっさんもいつも通りの鍋捌きだ。

 

 

 

 

 

まぁまぁ閉店理由なんて、今はどうだっていいか

 

とにかく盛り上がる店内とキンミヤホッピーを目一杯呑める

この状況を全力で楽しむだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

おやおや、お小生さん御一行も来てらっしゃったんですね。

 

 

 

 

「ぱっくん亭はですね、中華料理は勿論の事、枝豆までもが美味しいのですよ。よかったらどうぞ。」

 

「・・・お小生さん、せっかくなんでもうちょい町中華を堪能したいっす・・・」

 

 

 

 

 

よっしゃ名物の「シャンコ焼きそば」が来たぞっ！！

 

この焼きそばは醤油味なんですよねぇ〜

 

なぜシャンコと命名されてるかって？

 

それはですね・・・

 

 

 

 

「旨そうやなぁ〜〜！いただきまっ！！」

 

 

あ、シャンコ豆知識をドヤ顔で語っていたら横取りされちまったぜ。

 

 

 

あ、イカさん・・・

 

来てたんですね・・・

 

 

 

立石再開発により無くなってしまう酒場を全部回るという

忙しい〔酒ケジュール〕の中、来てくれたんですね。

 

 

 

 

さすが誰よりも閉店には敏感な男だ・・・

 

 

 

ちなみにシャンコ焼きそばのシャンコって由来は

『香娘麺シャンコメン』という麺を使ってるかららしいです。

 

 

ぱっくん亭が無くなってしまったら一体どこで香娘麺を使った焼きそばを喰えって言うんだ・・・

 

 

 

 

よし食べれる時に目一杯シャンコを感じよう。

 

 

「ママさん、シャンコ焼きそばもうひとつください〜！！」

 

 

 

わおっ！！

 

味論さんも来てたんですか・・・

 

 

 

 

酒場ナビの３人が集結することって意外と少ないですからね。

 

 

 

店内は相変わらず満席状態。

 

閉店の発表でこれだけの大人たちが動くのは

ぱっくん亭が愛されてる証拠だ。

 

 

 

 

閉店するのだから、今のうちに聞ける事は全部マスターに聞いておこう。

 

 

 

 

「マスター！ぱっくん亭の名前の由来って何なんですかっ！？」

 

閉店理由なんかより、こっちの方が気になるところだ。

 

 

 

「息子がね、子供の頃お菓子の『パックンチョ』と『おっとっと』を食べてたの」

 

「それでそのお菓子の名前にしようってことになって、パックンチョを採用して、ぱっくん亭になったわけ」

 

 

そ、そんなヤンチャなエピソードがあったとは・・・

 

 

 

「ぱっくん亭って名前だから、エッチな店と勘違いして店に入ってくる人もいたよ」

 

 

 

素晴らしい逸話だ。

 

 

 

 

 

 

「マスター！長い歴史で一番の有名人が来たのは誰ですか！？」

 

「近くにホリプロ事務所があるからねぇ〜」

 

「まさかの和田アキ子っ！？」

 

「まぁ色んな方が来てくれたけど・・・やっぱりこの人が一番印象的だったかな」

 

 

 

ザコシっ！！！

 

 

 

マスター、ナイスなチョイスです。

 

 

 

「そういえばマスター、ほんまになんで閉店されるんですか？」

 

「まぁねぇ〜色々あって悩んだ結果・・・・」

 

 

 

 

「おまんたへ～　こんばんハ～」

 

 

 

こ、この声は・・・

 

元女芸人の

べんざきば美やっ！！

 

 

 

来てくれたんは嬉しいけど、めちゃくちゃタイミング悪い！！

 

 

 

 

 

ぱっくん亭の閉店を決めた理由

それは・・・

 

コロナ禍で休業してて、いざ再開すると空前の町中華ブーム。

 

お客さんが来てくれるのは嬉しいけど、休んでた間に仕事の体力が激減してしまい

店を回すのが厳しくなり、閉店を決意したということだ。

 

 

 

しかし閉店を発表すると

このカレンダーをみての通り予約でいっぱいだ。

 

 

 

現役バリバリで大盛況のまま終わるってのもカッコよくていいじゃないか。

 

 

引き際って物凄く大事であって

ぱっくん亭にとっては最高の有終の美だろう。

 

 

※ぱっくん亭は７月２８日がラスト営業です。

３１日に酒場ナビが何かやるとかはないです。ただカレンダーに爪痕を残したかっただけです。すみません。

 

 

 

 

ちなみに夜は予約でほぼ埋まってますが、昼営業は普通に予約なしでも入れるみたいなんで

まだ行かれたことがない方は滑り込みでどうぞ。

 

バッチリ昼呑み出来ますよ。

 

 

 

 

 

 

『町中華で飲ろうぜ』をご覧の皆様

 

こうやって大好きな町中華が無くなっていくのを、黙って見届けるだけでいいのでしょうか。

 

 

 

ぱっくん亭跡地を居抜きで

「おっとっと亭」って屋号で町中華を”やる”のはいかがでしょう？

 

 

 

渋き町中華をこれ以上潰してはならぬ！

 

あなたも町中華を継ごうぜ！！

 

 

 

 

今こそ

町中華を やろうぜ！！！