今年の夏は立石日和
もう何度も何度も酒場ナビでは報告してるが
立石再開発に伴い、数々の立石名酒場が幕を閉じる。
期限は8月末
8月末までに閉店してしまう酒場もたくさんあるので
行ける時に行っておこうと心に誓った。
ボクも立石には何度もお世話になった身だ・・・
天候には恵まれた。
あとは酒場の神様がどれだけスムーズにハシゴさせてくれるかだ。
まずはやっぱりこの看板に挨拶。
「呑んべ横丁」が無くなってしまったら
この看板はどうなるのだろうか・・・?
オークションをやれば、それなりのお金になりそうだが・・・
散歩してるだけでも呑めてしまう相変わらずディープな呑んべ横丁。
この呑んべ横丁の攻略法は是非酒場ナビ記事を参照にしてみてください。
道路沿いに出された粗大ゴミの量が
呑んべ横丁の終わりが近づいてるのを物語る・・・
さぁ散歩もほどほどに。
この日は7月29日
そう、みんなご存知「江戸っ子」ラストデイの日だ。
さすが最後の日だけあって、待ちありの大繁盛。
並ぶのは大嫌いだが、この日は最初から覚悟があったので
並んでみることにした。
しかし・・・
「本日終了」
早い時間から本日終了の合図が・・・
最後は店内のカウンターで”ボール”を呑む事が出来なかったが
「本日終了」の文字がなんだか嬉しかったりして。
”今日で終わりじゃない”って
勝手に江戸っ子の未来に期待をして・・・
また江戸っ子のもつ焼きとママさんのまわしっぷりを堪能したいです。
さぁさぁ、ゆっくりはしてられませんよ。
江戸っ子正面の
生ホッピーが”呑めた”酒場の閉店を自分の目で確認して、次なる酒場へ向かった。
江戸っ子の隣にある、こちらも名店な「江戸安」
しかしこちらも満席でまた出直すことに・・・
大丈夫さ、これくらいのフラれっぷりは想定内だ。
立石酒場の聖地巡礼は続きます。
「鳥房」も相変わらずの並びっぷりだが
オレは並ばずに唐揚げを喰らう裏技を知ってるのさ。
「ママさん、お持ち帰りできますか?」
「40、50分かかりますけど大丈夫ですか?」
「大丈夫です!」
「今日は760円と780円のがありますが」
「780円の方でお願いします!!」
すんなり注文完了。
店内で食べたかったけど、まぁそれに負けないくらいの粋な食べ方を教わったんで。
40、50分どうやって時間を潰すか・・・
ちょうど時間を潰せそうな立石赤線地帯の酒場へ向かってみた。
「きよみ」
「一人ですけど、いけますか?」
「どうぞ〜」
写真では見てたが、優しそうなきよみママが出迎えてくれた。
酎ハイをコールすると
「酎ハイ、濃いかもしれないから濃かったら言ってね」と言ってくれたママさん。
バッチリ好みの硬さです。
「前にこの店に鳥房の唐揚げを持ち込んだ人居ませんでした?」
「居たわねぇ〜よく来てくれるわよ」
「その人のネットの記事見て、きよみさんに来ました!」
「暑いのにありがとうねぇ〜」
「暑いし、私も呑んじゃおうかしら」
「ママさん、仕事中に呑むタイプの方ですか。そのビール、ボクのにつけといてくれて良いですよ!」
「いやぁ〜ん、嬉しいねぇ〜。気持ちだけ受け取っておくから気にしないでね」
ボクの隣に座って、美味しそうにビールを呑むきよみママ。
酔い飲みっぷりです。
そんなきよみさんの生い立ち話をツマミに呑んでると、この男登場。
立石で呑んでるとLINEしてみたら、「すぐ行くわ」と返事をくれた
立石在住のイカ氏。
しかもなんと「愛知屋」の焼豚をお土産に持ってきてくれた。
粋だ、粋すぎる・・・
持ち込みOKのきよみで
鳥房の唐揚げに続き、愛知屋の焼豚を持ち込むなんて・・・
なんて持ち込み上手なんだ。
立石の酒場で遊びに遊んでいる。
っていうか
愛知屋って揚げ物しか食べたことなかったけど、焼豚めちゃくちゃ旨いやん。
まだまだ立石は奥が深いぜ・・・
あっという間に約束の50分が経ってしまった。
もう鳥房の唐揚げのことは忘れそうになっていた・・・
きよみさん、ここ8月20日閉店なんですよね。
ラストもう一回立石のツマミ持ち込んで来ますね。
鳥房へ戻ると、店員さんがボクの分の唐揚げを手際よく包装してくれた。
@charisma_neet 再開発で無くなっていく 立石の名店たち……😌 — #鳥房 #江戸っ子 #宝来亭 #江戸安 #立石酒場 #カリスマジュンヤの酒場放浪記 #酒場ナビ ♬ オリジナル楽曲 – カリスマ・ニート ジュンヤ
お持ち帰りした熱々の鳥房唐揚げを担いで、次なる酒場へ。
視線を感じるのは、やはり皆さんボクの鳥房唐揚げが気になって仕方がないんでしょうね。
羨ましいでしょ?
鳥房唐揚げを愉快にぶん回しながら、スキップで向かうは
またしても呑んべ横丁。
ボクがこの唐揚げを持ち込みたかった酒場は・・・
立石のラスボス
「宝来亭」
「ママさん、一人ですけどいけます?」
「早くドア閉めて〜暑い空気入ってくるでしょ〜」
とりあえずいつものように狭い空間に詰めていただき、ライドオン成功。
「ママさん、鳥房の唐揚げここで食べても良いっすか?」
「別に鳥房の唐揚げじゃなくても、良いわよ」
「そうめん食べてからで良いんで、あとで酎ハイ作ってもらって良いっすか・・・?」
「あ〜〜暑い暑い!!ちょっと待ってね」
立石七不思議
狭くて、ママさんの接客は丁寧とは言えないのに
何故宝来亭はこんなにも人が集まるのか・・・
こちらも閉店までに来れてもあと2回くらいだろう。
写真はもう何枚も撮ってるが、一応撮れるものは撮っておくか。
あ、立派な花貰ってるっ!!
「ママさん、この花は何者がくれたんですかっ!?」
「そこに座ってる兄さんだよ」
喜久恵ママに花をプレゼントした光太郎さん(右)、素敵です。
それでは無事皆さまと乾杯できたところで、鳥房唐揚げと行きますか。
圧巻のビジュアルと
狭い店内に漂う唐揚げの匂い・・・
今は平和な時間が流れてるが、この唐揚げの登場によって
取り合いの戦争が起こらないだろうか・・・
そんな心配が募ってくる危険な唐揚げだ。
一瞬ピリつく空気感・・・
その時!
「初めてなんですけど、一杯呑めますでしょうか・・・?」
笑顔の可愛い一人のおじさんがやってきた。
どうやら昨日(7月28日)NHK放送の
『さらば、呑んべ横丁』を観て、早速来てみたらしい。
おじさん、ナイスなタイミングで来てくれてありがとう。
それと、滑り込みで宝来亭に来れてよかったですね!
またしても宝来亭に平和すぎる空気感が戻る。
「あ、そういえば私まだこの花持って写真撮ってないや」
「撮るしかないでしょう!!!」
先日閉店した目黒「ぱっくん亭」の最終日に
酒場ナビメンバーで訪れ、花をお渡しし
約束してたメニュー表を貰いに行ってきた。
宝来亭も何かが欲しい・・・
何かないか・・・
隣に紙切れが落ちてた。
こ、これは・・・
お客さんの注文をメモしてた紙だ。
「ママさん、これ貰えないですかっ!?!?」
「そんなのただのゴミじゃん」
ありがとう、宝来亭。
もう一度アナウンスします。
宝来亭は8月20日までです。
まだまだ終わるわけがない、立石ハシゴ酒。
先ほど満席で入れなかった「江戸安」へ再アタック。
次は入れるだろうか・・・
まぁ入れなかったとしても、行きたい酒場はまだまだあるしな。
「すんません、席空いてますか?」
「先ほどはすみませんねぇ〜カウンターどうぞ〜!」
優しい店員さんが迎え入れてくれた。
〔酒場の神様〕
〔立石の神様〕
なんやかんやでスムーズなハシゴ酒をありがとうございます。
「酎ハイ」
メニューと店内をじっくり観察。
ここで重大すぎることに気がついた。
酒場ナビの記事や、SNSでフォローしてる方の江戸安の投稿をみすぎて
自分までも何度も江戸安に来たつもりになってたけど・・・
よく考えたら、オレ初江戸安やんっ!!
いつもまた今度行こう今度行こう詐欺で
行けてなかった江戸安・・・
滑り込みで間に合った〜〜〜!!!(待たせてごめんね)
「アジの刺し身」
素敵で綺麗な盛り付け。
寿司屋で刺しから喰らう贅沢さよ。
ここが銀座なら、ボクの1ヶ月分の飲み代が一瞬で消えるだろうな・・・
そんな大人呑みを気軽に呑らせてくれるのが
立石の凄さだ。
醤油に泳がせるとアジから脂が出てくる。
アジ、ウマッシュっ!!!!
胃がリセットされ、先ほどの唐揚げはどこへやら・・・
次は何を注文しようか・・・
ショーケースから花咲蟹がこちらを見つめている・・・
せっかくなんでここは派手に行ってやろうじゃないか。
「特選寿し」
花咲蟹の次に高い特選寿しをチョイス。
と言っても
このラインナップで2400円という激安っぷりだ。
穴子寿しなんて、注文せな絶対後悔するレベルやろ。
あっ!
出たっ!!
「人生のスパイス」のマスターっ!!!
ありがとう、江戸安。
また新店舗で。
江戸安を出ると酔いとは比例してない外の明るさっぷり。
あぁ
私の心は立石模様・・・
なんとなく、もう一度だけ江戸っ子の様子を見に行くと・・・・
わぁお!!
終わりは始まりさ
悲しんでる時間なんて要らねぇよ
オレたち呑兵衛は
これからの立石に注目し、呑みに行くのみだ。
江戸安(えどやす)
住所: | 東京都葛飾区立石7-1-8 |
---|---|
TEL: | 03-3695-6973 |
営業時間: | 17:00〜23:00 (L.O)22:30 |
定休日: | 日曜・祝日 |