生でイキたい。幡ヶ谷「はたがやレバー」
日本人はとにかく”生”が好きだ。
魚は刺身で食べたがるし
動物系の肉でさえ肉刺し、モツ刺しといった感じで
生で食べたがる。
しかし近年、法律により
生肉を食べる機会が滅法減った。
以前は牛も豚も生で食べれたが…
今は完全にアウトである。
今後鶏や馬なども生で食べれなくなる可能性もゼロではない。
そんな絶望のふちに立たされた生食愛好家日本人に
ひとつの小さな希望が舞い込んできた。
「国産和牛の生レバーが食べられる店」
おいおい、一体どういう事なのか。
それは法律的には大丈夫なのか。
不信には思ったが・・・
とにかくそんなお店が今年1月、幡ヶ谷にオープンしてたのだ。
幡ヶ谷在住の筆ボクは勿論このお店が新しくオープンしてたのは知っていたが……
変な店名だなぁ~
ちょっと怪しいなぁ~
ってな感じでしか気にしてなかった。
しかしやっぱり何度通ってもこの巨大レバー看板の存在が気になって・・・
これは幡ヶ谷民として、白黒はっきりしようじゃないか!という事で突撃訪問してきたのだ。
しかしこのこの巨大な串焼きの看板はやっぱり何度見ても不気味だ。笑
酔っ払いに壊されたり、持って帰られる事が今後ない事を祈る・・・
看板には
「やいて、やかないで」
と書いてある。
勿論、今日は「やかないで」で行くつもりだ。
一見小料理屋のようなオシャレな店内。
いつも小汚い名店ばかりいってるだけあって、ここはちょっと身構えてしまうところだ。
焼肉屋でしか頼めなさそうな珍しい部位もたくさんあったりして
メニューだけ見たら焼肉屋みたいである。
「のまれるな!」「惑わされるな!」という事で
まずはいつもの庶民のお酒ホッピーで乾杯。
いつも狂ったせんべろ店ばっかり行ってるからか…
中焼酎の少なさに驚愕した…。(おそらく世間一般ではこの量なんであろう)
そしてお目当ての生肉たちを注文し、うずらの煮玉子でホッピーをチビチビ呑む。
はやく会いたいぜっ!
生レバー!!!
うずらの煮玉子よ!
美味しいけど、お前は所詮オープニングアクトだ!
この箸休め野郎が!!
そしていよいよ登場っ!!
「国産和牛レバ刺し(低温殺菌)」!!!
ドンっ!!!
美しく輝く赤ピンクの綺麗な色。
これぞ生レバ。
噂は本当だったのだ。本当にこの店レバ刺しを出しやがった!
しかし見た目は完璧だが、味はどうか?
味が悪けりゃ、全く意味がない。見かけ倒しに終わってしまう。
しかし・・・
そんな不安は0.5秒で吹き飛んだ。
このお店は「低温殺菌」という特殊な調理法を使ってるらしく、その調理法によって生に近いレバが出す事が可能だそうだ。
調理がどんなものか分からないが、これは本当に嘘偽りのない、新鮮な生レバそのものだった。
これぞ、合法レバ刺し。
レバ刺しに感動している我々に間髪を入れず、続いて「和牛ハツ刺し」が登場する。
こちらも低温殺菌で調理されてるみたいだ。
勿論これも最高に美味しい!!
合法ハツ刺し最高!!!
これだけ刺しが美味しいのだから、焼きの方も美味しいだろう!という事で
牛串焼きも注文した。
やはりこちらもしっかり良いお肉を使ってるみたいで美味しく
焼きも刺しに負けぬ存在感だった。
ホッピーを呑むペースも上がってくる。
この低温殺菌という調理法がもっと広くに渡って普及し、さらに技術も進化していけば
色んな動物の生肉を安心に食べれる日がやってくるのではないかと考える。
近々、そんな嬉しいニュースが発表される事を首を長くして待っておこう。
「はたがやレバー」、全ての生肉信者には嬉しい酒場だ。
ここで
カリスマジュンヤの緊急特別コラム!
テーマ:「本当に生でイって良いんですか?」
いくら新鮮な肉だからと言っても・・・
いくら低温殺菌で調理されてるからと言っても・・・
やはり100パーセント安心出来るとは言えないのが現実だ。
実際に安全だと言われてる中でも、食中毒で死人が出たケースがあるから法律で禁止されてるのだ。
危険と隣あわせなのは重々理解しておこう。
この件に関しては全てが自己責任と言えるであろう。
しかし!しかしだ!
何も悪い事をしてるわけではないのだ。勿論法にも触れていない。
法に守られてる範囲で欲望を発散させようではないか。
腹痛覚悟で思い切って生でいくのも良し。
少し不安であるのなら炙るのも良し。
決めるのは自分次第だ。
さぁ前置きが長くなってしまったが、ここからが本題だ。
冒頭で筆者は
「日本人はとにかく”生”が好きだ」と書いたのを覚えてるであろうか。
読者の皆さんはこの冒頭の一言でちょっとドキッ!っとした方も居られるであろう。
大丈夫です。健康的な人間なら、誰もがあっちの世界を想像してしまいがちだ。
そう、性行為の事だ。
こちらの世界にも”生信者”が居るのは皆さんもご存知であろう。
食世界の「生肉信者」でいう・・・
性世界の「生セックス信者」たちの事だ。
生肉を食べるのと生で性行為をするというのは
どちらも危険だ。
運が悪ければ、今後の人生を狂わされる可能性だってある。
なぜ人々は、ひと時の快楽や欲望の為にここまでリスクを負いながらも生に拘るのか。
答えはシンプルだ。
「美味しいから」
「気持ちいいから」
そんなシンプルな理由を元に体を張る大馬鹿な大人たちの為に、一刻も早くもっとどの分野でも対応できる高度な低温殺菌の進化を期待している。
え?
どういう意味かって?
もっとストレートに詳しく言うと・・・
生で性行為を行ってるのに、コンドームを着けてる時と変わらないくらい病気と精子を殺菌(予防)出来る”夜の低温殺菌“は開発されるのであろうか、と言う事だ。
この記事を見たNASA関係者の方が居られるのなら
一刻も早く会議に挙げていただきたい。
「今後人間の性器にも対応できる低温殺菌が開発される日を、我々大馬鹿な大人達一同は待ち望んでいる。」
低温殺菌は欲望に満ち溢れた大人たちの未来を背負っているのだ。
はたがやレバー 本店(はたがやればー ほんてん)
住所: | 東京都渋谷区幡ヶ谷2-8-15 KODAビル幡ヶ谷 2F |
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TEL: | 050-5590-5075 |
営業時間: | 17:30~24:00 |
定休日: | 不定休 |