新秋津「サラリーマン」新秋津の守護神に助けられた夜。
この日筆者(カリスマジュンヤ)は埼玉県は入間市に居た。
行った事も聞いた事もない市ではあるが、本日の目的はここ「ジョンソンタウン」である。
ジョンソンタウンとは
元米軍住居地域跡地で再整備、統一された街並みとして維持され、米軍ハウス24棟、平成ハウス35棟、その他20棟の建物が住居用・店舗用として賃貸されている「プチアメリカ」なのだ。
ここへ来ればもしかしたら米軍さんに会えるのではないか、という期待を膨らませ訪れたのである。
アメリカンでお洒落な街並みや車にテンションは一気に上がった。
こんな良いシチュエーションがあるのなら、こんなポーズをキメても誰も文句も言わないであろう。
これでもか!ってくらい自分に酔いしれてるポージングである。
しかも狙ってなかったのだが、今こうやって自分のTシャツを確認すると、しっかりと「TEXAS」と「LA」の文字が入ってるではないか。
アメリカでもこんなTシャツ売ってないであろう。
店の雰囲気もバッチリで気分はもうすでに”アメリカ”であったので
バドワイザーの置いてありそうなをアメリカンな店を探す事にした。
早速バドワイザーで美味しそうなハンバーガーを食べれそうなお店を見つけたのだが・・・
本日の営業はもうお終いとの事だ。
うん?その前にこの街は人がどこに居るんだ!?ってくらいの静けさである。
しかもオマケにはこんな貼り紙まで貼ってあった。
全然「自由の国」じゃない!!!
しかも人っ気が全くなく、お店もほとんど閉まってる・・・。
想像してた「ジョンソンタウン」じゃない・・・。
慌てて開いてたお店に入り店員さんにこの状況を聞いてみると、どうやらもう時間が遅くてほとんどの店が閉店してるとの事だった。
勝手なイメージで
自由の国であるプチアメリカなんだから、夜はBARやCLUBでさぞかし騒がしいのでは!?と思っていたのだが
どうやらそんな事は全くなく、訪れる人はほとんどが昼間に来るみたいで
たまに開いてる店も大体がこの辺に住んでる人たちの身内が集まって、貸し切り営業にしてるみたいだ。
さらに店員さんに、興奮気味で「アメリカ人は居ないの!?」、「今宵のパーティーは!?」と聞くと
「パーティーなんて滅多にないし、アメリカ人より韓国人の方が多いわよ。それに・・・そもそもここジョンソンタウンはあなたが思ってるほど、アメリカではないわ。」
と返されてしまったのだ。
上がってたテンションも一気にガタ落ちだ。
筆者の熱意も虚しく、静かに夜は更けていった。
そして追い討ちをかけるかのように・・・寒い。
仕方がなく、たまたま空いてたレストランへinし、この悔しさをバドワイザーで静かに酒に流した。
本当はハンバーガーで一杯飲りたかったのだが、どうやらこの店にはハンバーガーは無いようなので
「本日のおまかせ9品」を頂く事にした。
ハンバーガーとは真逆で実に「和」である健康思考なおまかせ盛りが運ばれてきた。
違う・・・違うんだ!今日はこんな健康的な料理が食べたいのではなく
ジャンクなフードが食べたいんだっ!!
そんなしょんぼりする筆者をスマイルポテトちゃんが慰めてくれるような気がした。
食べ終え、外に出ると極寒&静けさで・・・
猛烈な不完全燃焼であったが、すぐに帰る事にした。
片道2時間かけて来たのに、滞在時間は30分ほどであった。
このまま1日を終わらせるわけにはいかない!という事で、帰り道に西武鉄道「秋津駅」で途中下車して酒場ナビを敢行する事にした。
「秋津駅」を降りて、すぐに見えるのがここ「もつ家 本店」である。
アメリカンモードはもう終わりにして
一刻も早くいつものうまいもつ煮をホッピーで流し込むジャパニーズモードに変更したくてたまらなかったのだが、満席で入る事が出来ずに断念・・・。
しかし何の心配もない。ここは”プチ飲兵衛の街“「アキツタウン」である。
保険の店はいくらでもあるのを筆者は知っていたのだ。
続いて、曜日によって店の形態が変わる店「新秋津リアカー屋台 秋津ナンバーワン」に向かう事にした。
曜日によってラーメン屋だったり、唐揚げ屋だったり、串焼き屋だったりと変幻自在のリヤカー屋台なのだ。
そんな楽しい「新秋津リアカー屋台 秋津ナンバーワン」の本日の形態は串焼きスタイルだったので、テンション高めに店に入ったのだが・・・
まさかのここも、満席で入れず。
さすがプチ飲兵衛の街「アキツタウン」だけあって、「ジョンソンタウン」のアメリカ人とは違って飲兵衛の方で溢れかえっていた。
仕方がなく、続いて秋津のDEEPな焼き鳥立ち飲み屋「焼き鳥野島」で超巨大な1本100円の焼き鳥と200円のウーロンハイをキメようとしたのだが・・・
なんと不運にもその日は定休日であったのだ。
「ジョンソンタウン」と同様にここ「アキツタウン」でも嫌な雰囲気になってきた。
しかし筆者はまだ焦らない。
ここは最後の砦に託そうという事で新秋津駅前まで向かう事にした。
目的の酒場は安定の赤いネオンで弱り切った筆者を迎えてくれた。
「アキツタウン」最後の砦「サラリーマン」はしっかり営業してて、酒場ナビ奥義”暖簾引き”で席も空いてるのを確認し、すぐさま入店する事にした。
1階のカウンター席は空いてたものの、2階の座敷に案内された。
さすが「アキツタウン」の守護神的酒場だけあって、2階席も思ってた以上に広くて
これなら6名くらいでのいきなり訪問でも、対応してくれそうである。
乾ききった喉を潤す為に、急いでメニューを手に取ると、メニュー表紙の店員さんが笑顔で可愛く案内してくれた。
先ほどのスマイルポテトちゃんの笑顔もそうであったが、笑顔って大事だなぁとしみじみ思ってみたり。
早速ジャパニーズサムライドリンク“ホッピー“で乾杯。
やはり筆者にはバドワイザーよりホッピーの方が似合ってるので、下町スタイル全開に切り替える事にした。
本日のおすすめメニューであるが、どれもしっかりと戦えそうなラインナップである。
やはり下町と言えば煮込み。煮込みでこの店の具合を探ってみる事にした。
野菜がたっぷり入ってて、筆者好みのもつ煮で冷え切った身体も温まった。
この店の具合が分かった所で
本日のおすすめメニューで一際変わったメニューがあったので、それも頼んでみた。
「イカフライグラタン」
イカフライとグラタンの変わった組み合わせなのだが、これが本当に美味しい。
一見完全に洋風なメニューなのだが、ちゃんとホッピーとの相性も抜群で
カリスマ星3つをあげたい所である。
気づけばホッピーの中焼酎も何度もおかわりして、先ほどの「ジョンソンタウン」の失敗をしっかりと仇討ってくれた。
隣にいらっしゃった「サラリーマン」にいた”サラリーマン”の方にも仲良くして頂いて、楽しい夜で締める事が出来た。
「新秋津の守護神が守ってくれた夜」
酒場守護神というのは
ただ「料理がどれもうまい」だとか「値段がめちゃくちゃ安い」だとか「面白いシステム」があるだとか・・・
それだけでは役目は勤まらないのだ。
ここぞという時(はしご酒最後の店を選ぶ時)にしっかり締めてくれる。
ピンチの時(行きたかった店が立て続けに閉まってた時)にしっかりと助けてくれる。
そんな秋津の守護神に今シーズンもお世話になるであろう。
サラリーマン(さらりーまん)
住所: | 東京都東村山市秋津町5-13-20 |
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TEL: | 042-395-0015 |
営業時間: | 16:00~22:00 |
定休日: | 月曜日 |