
安里「山羊料理 美咲」変わりゆく栄町市場、変わらない老舗山羊酒場
那覇繁華街で呑むなら、やっぱり「牧志公設市場」周辺が絶対オススメなのだが
それと同じくらい「栄町市場」で呑むのもオススメだ。
初めて栄町市場へ訪れたのは
確か2016年だったか・・・
あの時は栄町市場へ乗り込んで、はしゃぎ倒したのは良いものの
泊まる宿を取ってなく
しかもGWというのもあってどこも満室で、ようやく見つけた破格のドミトリーに泊まったのだが・・・
そこは西成に負けないくらいの異世界で
異臭は当たり前、泊まってる先輩は片腕が無いなど・・・
今となってはクレイジーな思い出となった。
勿論そんな街なので、呑み屋もディープなお店が多く
刺激的な呑みが出来た。
時は経ち、久しぶりに栄町市場へ行くと
新しいお店が軒並び
良くも悪くもあの頃のディープな雰囲気は無くなっていた。
呑んでる人も若い子たちや観光客が多く
ベロベロの先輩たちの姿はほとんど見えなかった。
先輩たち・・・
今はどこで呑んでるんですか?
そんな栄町市場を一人でブラブラしていると
東京の先輩からの電話が鳴った。
「今沖縄おるん?え、栄町!?近くおるし軽く呑もうや」
偶然近くに居た先輩と一緒に呑むことになった。
「山羊食べた?」
そういえば沖縄で意外と食べてない山羊料理・・・
これもタイミングだ、先輩に指定された酒場へやってきた。
「山羊料理 美咲」
安里駅を降りてすぐの老舗山羊料理屋だ。
店内へライドオンすると、カウンターは満席だったので
奥のお座敷へ案内された。
この”ただの家”感
たまんないぜ・・・
親戚のおじいちゃんおばあちゃんの家に来た感じ
畳が酔い感じに仕上がっている。
こりゃテレビもだいぶ古いぞ。
店内をキョロキョロしてると・・・
「沖縄来てたんやってら連絡してや」
先輩登場。
「オレはここの山羊刺しと山羊汁が沖縄で一番好きや」
そう力説するのは今回誘ってくれた「コウ カズヤ」さんだ。
「オリオンビール」
まずはやっぱりオリオンビールで酒ゴング!
沖縄っぽい柄で手作り風のコースターがめちゃくちゃ可愛い。
「山羊ギョーザ」
「血イリチー」
「チラガー」
「島トーフ」
「島ラッキョー」
「人参シリシリ」
と、メニュー数は多くないが
コテコテの沖縄料理屋さんだ。
「シンプルに山羊刺しと山羊汁がオススメやから、それ喰ったら次の店回ろうや」
慣れた感じで
ママに注文をコールしてくれたカズヤ先輩。
ママさん、ズボンめっちゃカッコいいっすね。
床に置かれた家庭用炊飯器とか、冷蔵庫の感じとか
まじで”家”感がすごいっす。
そういう意味では
屋号に『家庭料理』ってつけてる店って
内装とか料理の盛り付けとか、家でも食べれるもんを”良い風に言うてる感”ありますよね・・・
(言葉が悪くてすみません)
「山羊刺し」
これで2人前だから3,400円(1人前1,700円)って考えると
なかなかの高級食材だ。
しかし値段に負けてない鮮度感は見ただけで分かるヤツ。
光ってやがるぜ・・・
生姜醤油につけて食べるのだが、臭みなんて一切ない。
よく、「山羊は臭いから無理」って言われるけど
嘘みたいに臭みがない。
沖縄の山羊肉文化はレベルが上がって、臭みがある山羊は消えてしまったのかなぁ。
「山羊汁」
山羊汁と言っても、その地域によって微妙に作り方が違うのも楽しみ方の一つだ。
美咲の山羊汁は山羊肉と内臓と”血”を一緒に煮込んでるスタイルで
臭み消しに生姜とヨモギが入ってる。
”ホルモン”の脂が出てて、味は濃厚で
これはウマッシュっ!!
山羊の血の味は分からないが
おそらくこの山羊汁は血がだいぶ大きな仕事をしているだろう。知らんけど
美咲の山羊料理を味わえて大満足でフィニッシュ。
これから栄町市場の呑みシーンは若者たちによってどんどん盛り上がって来るだろう。
公設市場近辺に負けないくらい呑み屋も増えてくると思うが
だからこそ、こういう老舗はしっかりと生き残って欲しい。
「山羊喰うならやっぱり安里の美咲さぁ〜」
って、ずっと言われて欲しいな。
それも全部含めて、これからの栄町市場の発展に期待してます!
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山羊料理 美咲(やぎりょうり みさき)
住所: | 沖縄県那覇市安里388-6 |
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TEL: | 098-884-6266 |
営業時間: | 18:00 - 01:00 |
定休日: | 日曜日 |