ボクの悪い癖で

”近所の名店を意外と訪問していない”

と言うのがある。

 

 

 

理由はシンプルで

「まぁいつでも行けるしな」

「人気店より、まだバレてない名店」

という思いが、訪問を遅らせる・・・

 

 

 

東京に引っ越してきて、はや１１年

一度引っ越しはしたが、ずっと幡ヶ谷界隈に住んでいる。

 

 

 

そんな幡ヶ谷の焼き鳥名店「鳥伊那」さんが

先日ビルの老朽化により閉店した。

 

 

 

 

鳥伊那が閉店したことは残念なことだが

ここで問題なのは

「実は一回も訪問したことがない」

と言うことだ。

 

 

閉店すると聞いて

「さすがに最後一回くらいは行っておこう」と思い

何度かアタックを試みたが

さすが人気店だけあって、さらに閉店するとなる連日満席なわけで・・・

 

結果訪問することが出来なかったのだ。

 

 

まぁ仕方がないとはいえ

やっぱり閉店した店の前を通ると

「なんで今まで行かんかったん？」って自分に問い詰めてしまう。

 

 

 

同じく幡ヶ谷の路地裏に「ヴォーカル」という人気洋食屋さんがあって

それこそ、前に住んでた家の帰り道にあるし

今でも自分の店に出勤する時に毎回店の前を通ってる。

 

 

 

 

そんな場所にあるのに、いまだ未訪問という緊急事態だ。

 

 

ましてや、バンドでボーカルをやってた身のボクだ。

 

絶対に無視するスルーすることは出来ない。

 

 

 

最近では

この店の前を通る度に

耳元で、林 修さんの口調で

「今訪問するしかないでしょっ！！」

って聞こえてくる。

 

 

 

これまた同じく幡ヶ谷の「三勇鮨」なんかは

立地と佇まいから”ここは絶対に名店だ”って確信があるが

まだ未訪問・・・

 

 

 

２月中にこの２軒は必ず訪問することを誓います。

 

 

 

 

 

 

さて前置きが長くなりましたが

今回は近所の名店を今更しっかり周ってみると言う企画。

 

 

「こうだ」

 

 

初台と代々木八幡の間くらいにある人気店

 

 

 

喫茶、洋食、中華

の看板が気になってたけど、長年ずっと寝かしてた店だ。

 

 

 

 

 

今回この宿題店の訪問を後押ししてくれたきっかけは

SMASH!にこうだの店員さんが呑みに来てくれたことだ。

 

 

これはもうほんとのほんとに

今訪問するしかないでしょ！！の最上級だ。

 

 

 

 

入店するとポスト料理長の大橋さんが

「ほんまに来てくれたんやぁ〜！」って関西弁で迎え入れてくれた。

 

 

他の店員さんもみんな笑っている。

 

なんてアットホームなお店なんだ。

 

 

 

店員さん同士のチームワークも抜群だ。

 

 

 

注文が入ると大きな声で

注文メニューを共有しあっている。

 

 

恐らく初台で一番声が出てる酒場じゃないだろうか。

 

 

 

「サッポロ生ビール 大ジョッキ」を注文すると

ホールを回してるママさんが持ってきてくれた。

 

 

 

キッチン、ドリンクが４名に対し

ホールはママさんお一人でぶん回し。

 

 

恐らく渋谷区で一番働いてる８０代だろう。

 

 

 

 

 

「お通し」

 

 

キンキンに冷えた生ビールと高菜を使ったお通しを食べて

「オレは今まで何をしてたんだ」

ってシンプルに思った。

 

 

入店５分で名店と行きつけに確定だ。

 

 

 

 

 

厨房ではマスターと大橋さんが仲良く喋っている。

 

 

マスター、３０歳で独立し

このお店は創業５７年だそうだ。

 

 

 

すごすぎるな・・・

 

ボクに出来る敬意といえば

この多いメニューを全部制覇することくらいだな。

 

 

 

「今日は何食べる？和食？洋食？中華？」

でよく揉めるご夫婦、カップルさん

ここへ来れば冷め切った愛は復活するかもですよ。

 

 

 

 

 

「野菜ヘルシーサラダ」

 

 

なんでも値上げのこのご時世

サラダがこの大盛りで３５０円だなんて・・・

 

 

今後、ボクの野菜不足はこうだが解決してくれるだろう。

 

 

 

メインは何にしようか

 

他のお客さんは大盛りのカツカレーを食べているから、カツカレーのあたまを貰おうか

コロッケがママさんの手作りでおすすめのことだ

焼き魚も良いし、異彩を放ってるモツ煮込みも気になるぞ・・・

 

 

 

選択肢は多いが、入店前から気になってたアイツをチョイス。

 

 

 

「ポークソティ」

 

 

ポークソテーではなく

ポーク”ソティ”と記載してる感じに本気度を感じる。

 

 

 

分厚いけど柔らかい豚肉・・・

 

これはウマッシュっ！！！

 

 

 

数あるメニューからこれを落ち着いてチョイスした自分を褒めてあげたい。

 

 

添えられたマカロニサラダもだいぶ良い仕事をしている。

 

 

 

 

 

こんな絶品料理を連発する店だから混んでるのは当たり前。

 

 

 

偶然テーブル席で可愛らしい女の子と相席することになった。

 

 

相席女子は着席と同時に生ビールとコロッケをコールし、完食後に「クリームソーダ」を注文した。

 

 

そっか・・・

ここは喫茶店としても利用出来るのか。

 

 

メロンソーダの上にバニラアイスとりんごが添えてあり、ストローの色もピンクで

可愛さ抜群。

 

 

 

思わず言ってしまった・・・

 

「めっちゃ可愛いっすねぇ〜」

 

 

この言葉の意味を相席する彼女はどこまで理解してくれただろうか

 

「クリームソーダも可愛いですけど、それをストローで飲むアナタもめっちゃ可愛いんですよ」

 

ってボクが伝えたかった遠回しの表現・・・

 

 

 

 

「あ、お父さん帰られましたね」

 

ボクの可愛いっすねぇ〜発言の後に

女の子が発した言葉。

 

 

”タイミング悪く”マスターが帰られたようだ。

 

 

 

聞くところによると、仕事が落ち着いたらマスターは帰宅されるらしい。

 

 

 

しかしさすが人気店

閉店間際でもお客さんは止まらずご来店。

 

 

 

３０分後、マスターは店に戻ってきた。

 

 

 

相席女子によると

気分次第でまた店に戻ってくるとのことだ。

 

 

 

マスター、今日は元気な日みたいでよかったです。

 

 

 

 

そしてマスターをサポートする元気いっぱいのハルエママ

 

 

 

 

 

 

 

以前

呑み屋の隣で呑んでたおじさんが

「この歳になったら、呑み屋で失敗したくないんだよ」

「勇気出して入った店で失敗するくらいなら、いつもの酒場でいつもの美味しい酒と料理が良い」

なんて言ってた。

 

 

 

確かにその気持ちも分かる。

 

 

しかしやっぱり攻めの姿勢も絶対大事。

 

それが勝利に繋がる夜は充分にある。

 

こうだがそれを改めて教えてくれました。

 

 

 

 

 

まだ未訪問の近場の気になる店

 

早めの答え合わせを心に誓います。

 

 

 

 

 

 

こうだ近くにある、以前紹介した早朝酒場「山形屋食堂」

 

 

 

 

開店の４時３０分から閉店の１０時まで呑んだあと

 

近くの代々木八幡宮で御参りなんかをして

こうだの開店１１時３０分をめがけてハシゴ酒するなんてのもアリじゃないでしょうか。

 

 

最高の朝活だと思います。