隠岐の島水産
2020年11月5日
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十三のお気に入りの酒場。オープンから二年程度と歴史は浅いものの、個性を放つそのスタイルは探訪の価値アリです。
店を入るとまず自動販売機で酒(カップや缶)と食券(ワンカップの容器に入っている)を買うシステム。まさに大人の駄菓子屋、この時点でわくわくしてしまいます。
海鮮をウリにした酒場は数あれど、こちらはストイックと言っても過言ではない漁師スタイルの酒場です。ケンなどなく皿一面にどてっと盛られた刺身盛り合わせ500円は、日本一安いのではないか。「のぞき」は用意されず、醤油をぶっかけて食することが推奨されています。そして、アラがたっぷりの漁師汁(250円)で汁出汁男をキメていただきたいと思います。メニューは決して多くなく、他に焼き物、天ぷら、鍋など。漬け物も冷奴もポテトもない、ひたすらに魚だけを食らう世界です。
ただし、いずれも日本海直送(モノによっては朝獲れ)、値段以上のうまさです。一般人ならばワンカップと刺身盛りだけで満足してしまうかもしれません。「魚食いたい!」欲求を1000円で満たしてくれる素敵な酒場です。