牧志(沖縄)「島カフェ」これが沖縄のオシャレなカフェ呑みだ!!!
「沖縄出張酒場ナビ」
前回の沖縄の記事では沖縄のモーニングセットを紹介したわけだが・・・
今回は沖縄のカフェを紹介したいと思う。
ただカフェでコーヒー飲むだけ?と思う方も居るだろうが
こちらは酒場ナビの看板を背負ってるわけで、そんな面白くない事をするわけがない。
朝起きて、今日は何をしようかな、何か楽しげな事はないかな、といつもの公設市場付近をパトロール。
結局行きつく先は伊藤さんのお店「BAJO」になるわけで・・・
開店前、準備をする伊藤さんに朝の挨拶がてらに、色んなイベントやお店の情報を聞くのが毎朝の日課になっていった。
「伊藤さん、おはようございます~。昨日もあの後結構呑みましてねぇ~。なんか二日酔いが一気に吹き飛ぶ沖縄でしかない飲み物みたいなんありません~?」
「そんなんあったら、毎日飲んでるわぁ~(笑)。・・・あ、でもジュンヤ君に一個行って欲しい店あるんや。酵素ジュース作ってくれるおばはんがやってるカフェが面白いから紹介するわ!」
「酵素ジュース!?オシャレですやん!」
「まぁオレは結局泡盛をその酵素ジュースで割るんやけどな。近いし案内してあげるわ!」
伊藤さんの店から徒歩2分くらいの場所にそのカフェは小さいながらも存在感を出していた。
「島カフェ」
「中本さん、おはようございます~!この子東京から遊びに来たんやけど、いつもオレが呑んでる『ババアスペシャル』呑ませてあげて~!ほなジュンヤ君あとは楽しんで~。」
伊藤さんのおかげで本当に沖縄の方との交友関係が広がってるのは確かで本当に感謝したいのだが
『ババアスペシャル』とはなんぞや!?
もしかしてさっき言ってた飲み物なのだろうか?
この方がこの「島カフェ」の首謀者『中本さん』である。
サングラスが似合い、元気で健康そうなお姉さまである。
酵素ジュースを飲んでるからこれだけ肌ツヤも綺麗なのだろうか。
近所の方にも愛されてる感じで、「足立屋」とは違い
地域密着型のカフェのようだった。
まずはオリオンビール(400円)でさほどアルコールを欲してない喉を掃除する事にした。
二日酔いではあったが、”沖縄の地”、”ほどよい気温”、”外呑み”、”午前中”という環境が
オリオンビールを最高に美味しくしてくれた。
筆者(カリスマジュンヤ)とほぼ同じタイミングで女性が入店されたのだが
その方も朝からオリオンビールを煽ってらっしゃった。
「島カフェ」という名前だが、呑み屋として利用される方も多いのであろう。
オリオンビールを一気に飲み干し、身体の準備が出来たので
例の「ババアスペシャル」を頂く事にした。
こちらがその中本さん特製の「ババアスペシャル(350円)」。
普段見ないような色合いでさすが沖縄の飲み物って感じの酵素ジュースと泡盛の相性は抜群であり
これなら二日酔いでも飲みやすく、調子に乗って何杯でもいけそうであった。
付き出しで頂いた中本さん特製の「チンピラ大根(300円)」。
なぜ”きんぴら”ではなく”チンピラ”なのかと聞くと
ごぼうを使うと見せかけて大根の皮を使うと言うセコさがそのようなネーミングになったみたいだ。
しかしごぼうではなく大根の皮を使ったきんぴらも
これはこれで酒のツマミとしてはかなり優秀であった。
こちらも中本さん渾身の自家製「スーチカー(300円)」。
「スーチカー」というのは豚の塩漬けで沖縄を代表する伝統料理のひとつで
筆者は沖縄料理が大好きなのだが、この「スーイカー」がダントツで大好物だ。
中本ママオススメの食べ方はドレッシングのかかった野菜と一緒に食べるのが野菜もしっかり採れて良いとの事だ。
これだと豚の脂も全く気にならなく、まさに箸が止まらないとはこの事だった。
朝からバクバク食べる筆者を見て、中本さんは
「カレーもオススメだけど食べる?」
と煽ってくださった。
中本さんはもともと「BAJO」でバイトされてて、そこでもカレーを作ってたと言う事でカレーにも自信があるみたいで
せっかくなので頂く事にした。
「あれ?スプーンがないわ。」
カレーを温め終わった頃に中本さんが小さくそう呟いた。
「ちょっと隣のお店からスプーン借りてくるからお留守番よろしくね。」
そう言い放ち、筆者と見知らぬ女性を残し
中本さんは店を開けたまま出て行った。
田舎の実家で調味料を切らしたオカンがよく隣の家に借りに行ってたのを思い出した。
店を出て行ったと言えど、客席のテラスの一歩後ろはこのように道路であるし
この店にはトイレがない。
店を開けっ放しに、外に出るなんて日常茶飯事なのであろう。
そんな事を考えてると1分も経たないうちに、中本さんがスプーンを片手に帰ってきた。
こちらが中本さん自身満々のカレー ルーのみ(300円)。
家庭的なカレーではあるのだが
スパイシーな味付けでお酒が進む一品であった。
もう少し辛味は欲しいと言う方はこちらの島唐辛子を乾燥させて粉末にした唐辛子をかければ良いとの事だったので
激辛党の筆者は迷わずにぶっかけまくった。
ちなみにこちらの島唐辛子も中本さんが自分で作られたみたいで
料理面でこだわりがあるのも、しっかりと伝わってくる。
激辛カレーを食べながら何となく外を見てると、店横にはこんなバナナが大量に吊るされているのが見えた。
思わず
「何でバナナ吊るしてあるんすかぁぁあ!?」
と突っ込むと
中本さんは何も言わずに、そのバナナを引きちぎり筆者のテーブルの上に置き
「召し上がれ」
と笑顔で差し出してくれたのだ。
笑顔なのが、逆に怖かったが
ここはサカバーである以上、そして男である以上・・・
たとえバナナアレルギーであったとしても、食べたあとお腹を壊すような事があったとしても・・・
喰らい付くのが礼儀である。
躊躇なくかぶりついた。
う、うますぎる・・・。
どうやらこのバナナは「島バナナ」と言うみたいで
酸味と甘味のバランスが最高のバナナだった。
と言うか
よく考えてみると吊るされてる島バナナを取って、その場で食べるなんて人生初だ。
中村さん貴重な体験をありがとうございました。
ちなみにこの「島カフェ」は店舗自体の面積は何とわずか1坪との事で
家賃をこっそり聞くと破格の値段であった。
今の日常に不満が溜まってる方は
10万円ほど財布に突っ込んで、裸一貫で沖縄で店を出すもの面白いのではないでしょうか?
島カフェ(しまかふぇ)
住所: | 沖縄県那覇市牧志3−3 |
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TEL: | 不明 |
営業時間: | 9:00〜14:00 |
定休日: | 不明 |