楠「宮崎本店」キンミヤの酒蔵見学にいってみた
「この指輪ですか 誕生日だったんで 自分へのご褒美に買っちゃったんです~」
「仕事頑張ったから 自分へのご褒美に買ったんだ この腕時計」
こんなセリフよく聞く
そういやそろそろ誕生日だ・・・
自分へのご褒美
僕だったらなんだろうか?
野球のフィギュアか?
ハードコアチョコレートのTシャツか?
物欲なんてそんなもんだ
高級な店にいってみるのはどうだ
銀座 久兵衛で寿司をつまむ・・・
いや はま寿司で十分だ
あ・・・
遠出して呑みに行く
これはいいぞ
どこに行きたい?
福岡 広島 金沢 盛岡櫻山横丁・・・
あ・・・
ワクワクしてきた
あ・・・
せっかくなんで・・・
あの聖地へ
というわけで
44歳になる
自分へのご褒美として
を やってみることにしました
名古屋から近鉄特急に乗り
四日市で
各駅停車に乗り換え5つ目
楠(くす)
に 降り立った
三重県に来たのは
生まれて初めてだ
あっ!!
ホームに喫煙コーナがっ!!
懐かしい・・・
駅を出て
ほっこりした道を歩く
渋い
八百屋さんがあったり
丸いポストがある
酒屋さんがあったりと
やはり
懐かしさを感じながら
テクテク歩く
すると・・・
宮の雪
の文字が書かれた
建物が見えてきて・・・
蔵っぽい
建物も見えてきて・・・
あっ!!
見慣れた
六角形の中に
宮
の 文字のマーク
ここを
通り過ぎると・・・
出たっ!!
キンミヤの宮崎本店!!
ココの酒蔵を見学出来るなんて
大衆酒場好きにとっては
十二分すぎるぐらいの
自分へのご褒美だっ!!
ドキドキしてきた・・・
事務所に行くと
資料館のほうへと
いざなって頂けた
入口が
雰囲気バキバキだ
中に入ると・・・
かつて
酒造りに
使ってただろう品々が
展示されていて・・・
かつての
職人さんの
写真が飾ってあり・・・
モチロン
キンミヤも展示されている
ドキドキしてきた・・・
「いらっしゃいませ 酒蔵見学の方でしょうか?」
「はい」
森本レオのナレーションのような
優しい口調で
僕を迎え入れて下さったのは
総務部長の
美濃部浩一郎さん
「お待ちしておりました 本日は宜しくお願い致します」
「宜しくお願い致します」
まずは
酒造りをして入る絵を見ながら
1846年から続く
宮崎本店の歴史を教えて頂き
次は
映像でお勉強
北千住
大はし
のマスターが
「キンミャじゃないとダメなんだよ」
と 仰っている
キンミヤの旨さの理由は
鈴鹿山脈の花崗岩に
数十年かけて湧き出す
ミネラルをほとんど含まない
超軟水のたまものだそうだ
勉強になります
そして
場所を移動して
蔵見学
この日は
キンミヤではなく
日本酒の蔵のようで
少し残念だが
嬉しいことに変わりはない
先程の勉強した
絵
とは違い
機械化がしっかり進み
工場見学の趣
米を蒸して
麹を入れて
醪(もろみ)
を作る工程を見せて頂く
美濃部さん曰く
この業界では
年に何人かは
このモロミに
落ちてしまう人
が いるらしい
「絶対に死ぬんです!!」
ドキっとするお言葉
それもそのはず
二酸化炭素だけの
この深いタンクに
落ちてしまえば
助からないのもうなずける・・・
モロミを
横から圧力をかけて搾り
お酒にする
この時残ったのが
いわゆる酒粕
甘酒 粕漬け 粕汁
などに使われるため
実はこれも
めちゃめちゃ売れているとのこと
「酒造りで 捨てるもんなんて 一つもないですよ」
美濃部さんは
にこやかに仰る
資料館に戻って
さあ
試飲タイム
「お車ではないですよね」
「はい」
「それでは弊社の商品を・・・」
「はい」
「好きなだけ・・・」
「はい」
「思う存分 召し上がって下さいませ」
「やったーー!!」
まずは
まずは
今まさに製造工程を見てきた
日本酒 宮の雪
なんとなく
自分で作ったかのような
錯覚も相まって
美味しい
サンピースウィスキー
エキストラゴールド
以前
学芸大学の
で これのハイボールは
味わったことがある
米焼酎
時乃刻印
楠
の駅名からもじった
麦焼酎
久寿(くす)
そして
キンミヤ大麦焼酎
「乙類のキンミヤあるんですねぇ」
「甲類と乙類の違いはご存知ですか?」
「何でしたっけ? 連続と単式みたいな・・・」
「そうです 連続式蒸留方法が甲類 単式蒸留方法が乙類です」
「やたっ!!」
「それでは 本格焼酎の定義はご存知ですか?」
「えっ? 乙類が本格なんじゃないんですか?」
「乙類でも 米 麦 芋以外は本格と名乗ってはダメなのです」
「勉強になります!!」
「ってことは この ゴボウ焼酎しらひげ も本格ではないということですね?」
「その通りです」
「味も異端児感満載ですね」
「・・・その通りです」
朝もはよからベロベロだ・・・
「美濃部さん」
「なんでしょう」
「宮崎本店は三重なのにですね」
「はい」
「どうしてキンミヤは 東京であんなに人気があるんですか?」
「弊社は昔 輸送船を持ってましてですね」
「はい」
「東京まで船で運んでたんです」
「はい」
「大正12年に関東大震災がありましてね」
「はいっ!!」
「その時 被害を受けた東京の酒屋さんにですね」
「はいっ!!」
「遠く三重から支援を申し出てですね」
「はいっ!!」
「船で物資を運んだんです」
「はいっ!!」
「その時の絆が凄いみたいでして」
「はいっ!!」
「宮崎本店の売上の8割はキンミヤでして」
「はいっ!!」
「また そのうちの8割は東京であります」
「勉強になりましたっ!!」
宮崎本店(みやざきほんてん)
住所: | 三重県四日市市楠町南五味塚972 |
---|---|
TEL: | 059-397-3111 |
営業時間: | 平日(土日・祝祭日以外)の9:00~16:00まで |
定休日: | - |