和田岬「高砂」衝撃!!薪で焼くお好み焼き屋さん
神戸 和田岬
三菱重工が
でん
と 構える工場地帯
三菱絡みのオシゴトをしてなければ
地元神戸の人間でも
ほとんど立ち寄らない地域だ
そんな
和田岬に
味論と一緒にやってきた
目的は
モチロン酒場巡り
薪で焼くお好み焼き屋さんがある
と聞いては
を 抑えることが出来なかったからだ
先日記事にした
の
稲荷市場の最寄の
ハーバーランド駅からは
神戸市営海岸線で
二つ目の駅だ
岬
というだけあって
海も近い
波止場で
潮風を浴びてから
目的地へ向かった
道中にある激渋角打ち
木下酒店
も魅力的すぎた
ココも後日書きます
高砂
店頭に屋号は見当たらないが
確実にこの店だ
なぜなら・・・
入口に
薪
発見!!
ワクワクしながら
をした
入ってみると・・・
左手に
カウンターの鉄板席
右側に大きな
テーブル鉄板席
平日の夕方から
先輩方でウジャウジャだ
座るところを探していると・・・
赤いセーターのお姉サマが
「お兄ちゃんら ココ座り~」
と
右側のテーブルに
いざなって下さった
そして
「何呑むん ビールでええかぁ~」
「あっ はいっ!! お願いします!!」
の 流れから
冷蔵庫から瓶ビールを出し
栓を抜いて
ボクら二人に振舞って下さった
スーパードライで
酒ゴング
ふぅ
と 一息ついていると
赤いセーターのお姉さまは
おもむろに
僕らの隣に座り・・・
ガッツリ食事をし始めたかと思うと
「あ~ お母ちゃ~ん お客さんやで~」
と 店員のお母サマに
声を掛けられた
いや お客さんやったーーん!!
神戸下町・・・
恐るべし・・・
「いらっしゃ~い」
改めて店員のお母サマが
迎え入れてくれた
するといきなり味論が
「お母さん ウォーキングデッド出てましたよねー」
・・・突拍子もないセリフを放った
店内の空気が止まる・・・
味論はお構いなしに
「ほら キャロル キャロルにそっくりっぺよー!!」
と続ける・・・
お母サマをよくみると
確かにキャロルによく似ている・・・
それでも
ゾンビドラマに出てましたよね
なんて失礼ことを言いやがって
と ヒヤヒヤしていると
お母サマは
「アタシ 矢沢永吉とは関係ないでぇ~」
神戸下町・・・
恐るべし・・・
「お兄ちゃんら 何焼く~?」
「っていうか お母サマ この鉄板 薪炊いてるんですか?」
「こっちはちゃうねん カウンターの方は薪やで」
「あっ そうなんですか」
「あのダクトから煙逃がしてんねん」
「凄いっすね!! 薪で焼いたヤツ食べたかったなぁ」
「むこうで焼いて コッチ持ってくるから薪やで」
「なるへっ!! 幸せです!!」
壁の
短冊メニューに見てみる
焼きそばではなく
そば焼き
と表記するところが
神戸ぽくっていい
貝玉
かき玉もいいな
なんて吟味するが
せっかくの神戸
「そばめし焼い下さいっ!!」
やはり
地のモノ
を頼まなくては
味論の表情が険しい・・・
「なんやねん・・・」
「そばめしって 焼きそばにご飯が入ってるヤツっペよなぁ」
「そうや そばは細かく刻んであるけど」
「気持ち悪いっぺよー」
「なんでやねん!!」
「そもそも 関西人の 炭水化物でご飯食べるの意味わかんねぇっぺよ」
「なんやとー!!」
「焼きそばとご飯って バカ舌だべさー」
「ほな食うなっ!!」
「はーい お待たせ~」
お母サマが
薪で焼いたそばめしを
チリトリで持ってきて
鉄板に置いて下さった
ウスターソースの香りが
堪らない
細かいスジと
細切りのキャベツ
ネギも散らしてくれて旨そうだ
「まぁ ちょっとだけでも食うてみいや」
「えー 悍ましいっぺよー」
「おぞまっ!! 岬に沈めたろか!!」
恐る恐る
口にする味論
「どやねん?」
「およよ ソースの酸味と そばとご飯がいい感じだべ」
「せやろ」
「このソースうんめぇなぁ」
「多分 ばらソース やと思うで 神戸で有名や」
「このスジがいい仕事するっペなぁ」
「駅の反対側には ぼっかけうどんの旨いところもあんで」
「そもそも何で そばとご飯一緒に焼いたんだべ?」
「急いでたんちゃう 焼きそば定食食べてた人が」
「モグモグ」
「お母ちゃん時間ないねん」
「ムシャムシャ」
「別けて食べてるのめんどいから 一緒に焼いてもてー」
「パクパク」
「みたいなキッカケやろ」
「ガツガツ」
「それを見た人が 羨ましくなって お母ちゃん俺もー いうて」
「あー 美味かったっぺよー」
「ほとんどお前が食うたやんけっ!!」
赤いセーターの
お姉サマが仰る
「昔はなぁ みんなご飯持ち込みで来ててん」
「なんでですか?」
「保温できる炊飯器なんか無かったからな」
「はい」
「アルマイトに入れて ここ持ってきて鉄板の上置かせてもうて 温っためんねん」
「なるへっ!! そのご飯と焼きそば食べたりしてたんですね」
「そうやなぁ 温めるだけの人も ぎょうさんおったけどなぁ」
「どういうことですか?」
「あっためさせてー 言うて入ってきてな」
「はい」
「あっためてな」
「はいっ!!」
「おおきにー って言うて帰っていくねん」
「なんか微笑ましい!!」
すると
味論が
「西成の但馬屋酒店の 新聞だけ読んで帰る先輩みたいっぺよー」
と 伝わるはずもない
例えを叫びやがった・・・
再び
店内の空気が止まる
味論
恐るべし・・・
「お母サマご馳走様でした」
「おおきにぃ お兄ちゃんら遠くから来たんか~?」
「そうなんです 東京から」
「関西弁やんか~」
「実家は西宮でして」
「そうかぁ なんでわざわざウチきたん~?」
「渋いお店大好きでして!!」
「そうかぁ おおきになぁ ほな 淡路屋さんもいったんかぁ?」
「淡路屋さん? 知らないです!!」
「そうかぁ よかったらいってみぃ」
「はい!! 有難う御座いました!!」
高砂を後にした
淡路屋・・・
気になる・・・
スケジュール的に
このタイミングでは行くとこは出来なかったが
まさかその店が
僕の酒場巡りの師匠
の 探し求めている場所とは
この時点では知る由もなかった・・・
そのエピソードは
近日中に
コチラもどうぞ
↓
高砂(たかさご)
住所: | 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町3丁目4-9 |
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TEL: | 078-681-2299 |
営業時間: | 11:00~20:00 |
定休日: | 水曜日 |