本八幡「ナイトパブ若汐」ある意味パンクっ!! アナーキー・イン・ザ・”MOTOYAWATA”!!!!
「酒場ナビTシャツ、気にいってほぼ毎日着てますよ!」
そう連絡をくれたのは
定期的によく呑みに行く酒友の「ツクダくん」からであった。
昨年12月1日に「居酒屋のどか」で開催された『酒場ナビ一日店長イベント』に来てくれたツクダくんは
Tシャツを購入してくれて、それ以来かなりの頻度で着てくれてる様子だ。
「久しぶりに呑みませんか?」
そうお誘いを受けたので
早い時間に本八幡にあるツクダくんの家へ行ってみると・・・
「すみません、二度寝してしまいまして・・・今起きました。」
と寝起きのツクダくんが出迎えてくれたのだが・・・
明らかに寝間着姿・・・
「おまえ、ほぼ毎日着てるってそういう事やったんかいっ!!完全に寝間着にしとるやないかいっ!!!」
青森の田舎出身のツクダくんは
とてつもなくド天然キャラなのだ。
「あ、エヘ・・・(*´∀`*)」
何故か照れてるツクダくんを急いで準備させ、本八幡駅前までやってきた。
ツクダくんが住んでる本八幡という街は
駅から一歩住宅街へ入ると“千葉の鎌倉”と言われるくらい落ち着いた街並みで
ファミリーにはぴったりな環境なのだ。
それでかつ、昼から呑める店も多いとの事だったので
期待を膨らませやってきた。
寝ぼけてるツクダくんの案内で、とりあえず街を散策したのだが
いきなりゾクゾクする通りへ連れてきたツクダくん・・・
「ジュンヤくん、本八幡には『サイゼリア1号店』があるんですけど知ってます?」
「え、マジでっ!?【聖地巡礼呑み】出来るやんっ!!」
「いや、ここはもう記念館みたいなのになってて、営業してないんですよ。」
「・・・」
若かりし頃はあの「ミラノ風ドリア」に大変お世話になったので、偉いさんにご挨拶をしたかったのに・・・
非常に残念である。
イタリアンとは思えない破格の値段設定で、しかも呑めるという最強の店なので
これからも学生だけでなく、呑兵衛の為にも頑張って欲しいです。
応援してます。
その後もブラブラしてると、いきなりツクダくんが
「ジュンヤくん、着きました。ここですよ!」
と指さしたのだが・・・
「ナイトパブって、おまえ!・・・まだ昼やし、1軒目からパブって色々大丈夫かっ!?」
「ジュンヤくん、よく見てください。昼営業もしてて、カラオケ歌い放題ですよ!それに・・・・・」
そう言いながら、ドヤ顔でツクダくんは更にその店の看板を指さした。
「セックス・ピストルズやぁぁぁああああ!!!!!」
思わず昼間の本八幡にて
爆音で叫んでしまった。
何故ボクがこれほどまで興奮したかというと
音楽好きの方ならもう既に分かると思うが
世界を代表するイギリスのPUNKバンド「セックス・ピストルズ」の代表的アルバム「Never Mind the Bollocks」のジャケットのオマージュ看板だったからだ。
「セックス・ピストルズと言えばこのジャケット」
と言われるくらい、今なお全世界で流通してるデザインである。
これを真似て、フライヤーやグッズをデザインしたバンドマンもかなり多いであろう。
パンクとお酒が大好きなボクからしたら大好物な看板を見つけてしまったのだから
爆音で叫ぶのも無理はないだろう。
気づけばドヤ顔でほほ笑むツクダくんにハイタッチしていた。
「きっとマスターはゴリゴリのパンクスだろう」
「モヒカンで革ジャンを着たお客さんが、きっと”ジャックダニエル”をロックで呑んでるはずだ」
「もしかしたら本八幡の”シド・ヴィシャス“も居るのでは!?」
「いや、まてよ。パブというくらいだから”ナンシー・スパンゲン“みたいな金髪のねぇちゃんも居るはずだ!!!」
興奮を抑えきれないまま
“パンクっぽく”勢いよく店内へライドオンした。
「いらっしゃい~~」
あ、あれ・・・?
思ってた感じの店内じゃない・・・
厳ついマスターどころか
見渡す限り店員さんもお客さんも、皆”おばちゃん”ばかり・・・
入口間違えた?と思わんばかりなくらいおばちゃんオンリー・・・
360度おばちゃんワールド・・・
あっけにとられてると
ヒョウ柄の前掛けをしてるパンク風(?)のおばちゃん店員さんが注文をとりにきてくれた。
「いらっしゃい。飲み物どうします?」
なるほどね、この店員さんが
昔からゴリゴリのパンクスで、自分の店を”セックス・ピストルズ風”のパンクな感じにしたかったんやろうねぇ~。
でも年月が経ち、客層も入れ替わり
今では普通の店として営業されてるんかな。
瞬時に色々と憶測し、店員さんに目を光らせながら質問してみた。
「お姉さん、看板めちゃくちゃイカしてますね!!ボクもセックス・ピストルズ大好きなんですっ!!」
「???・・・セックス?なに言ってるの??」
予想もしてなかった返事・・・
「え!?看板・・・あれ完全に「Never Mind the Bollocks」のジャケット意識してますよね???」
「・・・ちょっと何言ってるか、分からないわ。飲み物はどうします?」
「ちゅ、酎ハイとハイボールで・・・」
のっけから完全に狂わされてしまったボクたち・・・
ツクダくんの方を見ても、この状況に気まずさを感じたのだろうか、全く目を合わしてくれない。
途方に暮れてると
隣席のおばちゃんが声をかけてきてくれた。
「兄ちゃんたち、はじめて?こんな若い子たち久しぶりよ~~」
これまたヒョウ柄のインナーが似合ってる方だ。
・・・
あ、そうか!
さっきの店員さんはアルバイトで
ママさんはきっとこの方だ!
“本八幡のナンシー”はきっとこのママさんだっ!!
再び光が見えだしたボクは
またしても同じ質問をしてみた。
「お姉さん、ボクもセックス・ピストルズが好きなんですよ~!やっぱり若い頃からパンクとか聞いてたんですか?」
「なぁあにぃっ!?セックスなんて?昼間からなに下品な事言ってるのよ。ハッハッハ~~元気のある子たちねぇ~」
この瞬間セックス・ピストルズどころか
パンクのパの字もない、ごく普通の店決定。
気を取り直して、逆にこの状況を楽しむ事にした。
ハイボールを頼んだはずなのに、炭酸が完全に抜けてるのか・・・
ウイスキーの水割りっぽいのが運ばれてきた。
「アタシはね、西船橋のドンと呼ばれてるのよ」
「今から知り合いのヤ●ザを呼ぼうかしら」
本八幡のナンシーは絶好調の様子だ。
続いて店員さんによってセットメニューである日替わり定食が運ばれてきた。
[サラダ・肉豆腐・山芋明太和え・ご飯・味噌汁・鯖の塩焼き]
にコーヒーが付いて1200円という値段設定みたいだ。
カラオケ歌い放題もこの料金に含まれていて
アルコール類に関しては1杯700円~との事である。
普段こういった店に来ないので
この料金設定が高いか安いかは分からないが
“話のネタにもなる”ので、酒場ナビ的にはリーズナブルであると言って良いであろう
トイレに行くと
『早くボケる人十ヶ条、ボケない人十ヶ条』
の張り紙が張られてあった。
更には
『18歳と81歳の違い』
というちょっと変わった感じの格言集もあったのだが・・・
なんとどちらの格言集も
「コピーあります。差し上げます。」
という優しさっぷりだ。
トイレを出て、厨房を覗いてみると・・・
このチャーミングな方がママさんとの事だった。
例の質問をしようか迷ったが、せっかくなんで一応・・・
「ママさん、セックス・ピストルズって・・・知りませんよねぇ?」
「なにそれ?ごめんねぇ~知らないわぁ~」
何事もなかったかのように
元の席へ戻った。
いつの間にか席替えが始まっていて
ボクの隣の席には違うおばちゃんが・・・
名刺をあげると
何故か、持参の「焼き芋」を頂いた。
「ちぃ~~~す!!」
と、そこへいきなり店内に
ツクダくんと共通の飲み友である「カスカベくん」がやってきた。
生粋の熟女好きであるカスカベくんを
ツクダくんが気を利かせて呼んだに違いない・・・
カスカベくんは
この熟女ワールドに興奮しながら、頂いた焼き芋を頬張った。
気づけばみんなで楽しくカラオケ大会・・・
カラオケ大会で
この空間に一体感が生まれ
やはりこれはこれでいつも通り結果オーライになったのである。
最後はママさんと
我々は会計を済ませ、気分よく店を出ると
わざわざ入り口まで送っていただけた。
ママさん、チャーミング過ぎるぜ。
恐らく
『チャーミングママさん選手権』でも上位を狙えるくらいの逸材だ。
その後「ナイトパブ若汐」の事が
更に気になったので
なんとなくネットで調べてみると・・・
「Google情報が”閉業”になっとるやないかぁぁあああいっ!!!!」
(ちゃんと今でもバリバリ営業されてます)
最後の最後まで楽しいひと時をありがとうございました。
ナイトパブ若汐(ないとぱぶわかしお)
住所: | 千葉県市川市八幡2丁目14−5 |
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TEL: | 047-334-9935 |
営業時間: | [昼]12時~17時/[夜]19時~23時 |
定休日: | [昼]月曜・火曜・日曜(祝日は営業)/[夜]日曜・祝日 |