名古屋「丸八寿司」ソープランド巻、間寛平巻、セクハラ巻・・・日本一ふざけてる寿司屋さん
酒場ナビでは変わった酒場や珍しい酒場を紹介する事が多い。
と言うか記事にしてる店はほとんどがそんな店ばかりで
読者の方も”そっち系”の店を見たがってると勝手にそう思ってる。
「名古屋にカオスな寿司屋がある」
毎回SNSなどを通して、色んな酒場情報を皆様から教えていただく。
そう言った酒場情報はせっかくなので
出来るだけ行きたい・・・
けれどもタイミングが全てなもんで
なかなか全部は行けないのだが、今回名古屋に行く機会があったので
始発に乗って名古屋駅までやって来た。
名古屋駅から少し歩くと見えてくるのがこちらの「柳橋中央市場」
名古屋駅の近くだと言うのに
昭和レトロでディープ感漂う市場だ。
そしてそこからもう少し歩くと
今回お世話になる酒場が姿を現す。
「丸八寿司」
見るからに古い建物で
一番上に「24時間営業」と書いてある文字も嬉しい。
店前まで来て分かったのが店舗自体は2階で
テンション高めの看板が出迎えてくれる。
誰もがツッコミたくなるメニューの名前があるが
ここは一旦スルーしておこうか。
階段を登ると同時にドキドキも高まる・・・
時刻はまだ午前9時にもなっていないが店内には、お客さん多数・・・
しかも平日だと言うのに、先輩方はすでにビールを呑ってらっしゃる。
皆さん、昨日定年退職をされて
それのご褒美なのだろうか・・・?
そんな偶然あるんか?なんて思ってると
次から次へと観光客や若い方も入店されて来た。
単純に人気ある寿司屋さんなんであろう。
ともあれボクは始発で東京から名古屋まで来たのである。
一先ず生ビールで酒ゴングだ。
平日の午前中から寿司屋で生ビールをキメるなんて・・・
何か悪いことでもしてる気分だが
それを超える至福が待っているのは間違いないであろう。
ネタのショーケースもこの具合で準備万端の様子だから
「今日そのネタ終わったんだよね〜」
なんて店員さんから悲しいことを言われるのも無さそうだ。
危うく「まぐろ、はまち、えび・・・」
とマスターに伝えそうになったが
目的はそこじゃないのだ。
普通のネタもあるがやはりこのメニュー表で気になるのは
巻物のネーミングである。
松田聖子巻、嫁姑巻、三ツ矢サイダー巻、ソープランド巻、アイスクリーム巻・・・
どれも全く読めない巻物である。
全部気になるところだが
特に気になるのをチョイスし、マスターに注文した。
ちなみに先ほどのメニュー以外にも
その日のおすすめや一品などもあるので、品数で言ったらかなり多いだろう。
ここはお皿ではなく
目の前の細長いカウンターに直接寿司が置かれるスタイルで、提供前にマスターが布巾で拭いてくれてた。
頼んだ巻物を一つ一つ説明するのも良いが
やはり直接店に行って、楽しんでもらいたいのであえて写真だけの紹介にします。
得体の知れない巻物の名前なので
ほとんどの方が「御中元巻ってなんですか?」と巻物の正体の質問をするのだが
我々酒場ナビはそんなダサいことは許されない。
例え食べ物アレルギーがあろうが
気になったメニューは聞く前に頼むのがルールだ。
そう、全ては〔酒場ナビ酒訓〕に法って・・・
次々と出てくる巻物で謎巻の正体が暴かれていく。
寿司を出してくれた時にマスターが親切にその名前の由来を教えてくれるのだが
どれも「あ、なるほどね!」と思わせてくれる。
巻物のネーミングに圧巻されてたが
普通に寿司としても美味しい・・・
料理としての味は期待してなかったのだが
美味しいからいくらでも注文したくなる。
箸休めと言って良いのか
普通の寿司ネタも頼んでみる事にした。
ふざけた巻物が旨いのだから
普通のネタも旨いに決まってる。
近くに「柳橋中央市場」があるから、24時間営業でも新鮮な寿司が食べれるのであろうか。
普通のネタも堪能したので
改めて謎巻の答え合わせをする事にした。
「マスター!銀英巻くださいっ!」
「穴子・・・あ、銀英巻ね!!」
うん?
何故銀英巻と穴子を聞き間違えたのか・・・?
もしかして銀英巻と言うのは、穴子巻の事で
うっかりマスターが口を滑らせてしまったのか?
いや、マスターに限ってそんな大チョンボをするわけがない。
何故ならボクは出てくる『謎巻』に
「○○巻って、そう言う事かぁ〜!」
なんて、子供のように一喜一憂している。
こんな100点満点な反応をしてくれるお客さんに
答えを先に言ってしまうと言う大チョンボをするわけがない・・・
なぁ、そうだよな?
マスター、ただの聞き間違えだよな・・・?
「はい、銀英巻・・・」
穴子入っとるやないかぁぁああいっっ!!!!
「ごめんね、先答え言ってしまったね(苦笑)」
嘘みたいなミスをしでかしたマスターがもはや愛おしい・・・
良いんです、マスター
まだまだ腹ぺこなんで謎巻注文させていただきますね。
続いて謎巻を注文するだが
先ほど同様にその巻物の名前の由来を教えてくれるのだが、どれも「なるほど、だからドラゴン巻って言うんですね」
と、オシャレなネーミングセンスに脱帽しっぱなしだ。
会話好きのマスターは手を止めてまで
楽しそうに色々と店の事を話してくれる。
24時間営業と言う事で
朝方になると夜の仕事を終えたお姉さんたちがセクシーな格好でくるので、それが嬉しいとの事。
そんなお姉さんたちの事を思って、ちょっとアダルトな名前の巻物を開発していったらしい。
愉快なマスターのおかげで寿司も酒も進む。
あとこの巻物だけは危険だったので、一応紹介させていただきます。
「戸塚ヨット巻」
中の具は大量のワサビオンリー・・・
ワサビ好きのボクでも一口食べるとこの有様だ。
「戸塚ヨットスクール」
この施設の訓練は、非常に厳しい
と言う事でワサビオンリーの”厳しい”巻物にしたのだとか・・・
胃袋に余裕があったのでまだ謎巻の正体を暴く事にした。
「マスター!カンニング巻ください!!」
「カンニング巻は・・・止めといた方が良い・・・」
何故かカンニング巻をおすすめしないマスター・・・
そう言われると余計に気になる。
「大丈夫です。マスター!カンニング巻くださいっ!!」
するとマスターは
「カンニングって前の席の人の答えを見て、真似をするだろう?」
「はい」
「だからカンニング巻は兄ちゃんが一個前に頼んだのを真似して出すんだよ。」
「・・・ほほう」
ってことは・・・
またあのワサビ地獄やんけっ!!!
流石にそこまでストイックになる事が出来ず・・・
諦めました。
それでも朝から充分に寿司の美味しさだけでなく、笑いもあった「丸八寿司」
謎巻の正体を名前から予想しながら食べる巻物は
楽しく食べれますよ。
丸八寿司(まるはちすし)
住所: | 愛知県名古屋市中村区名駅4丁目21-5 |
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TEL: | 052-563-0608 |
営業時間: | 24時間営業 |
定休日: | 無休 |