小田原漁港「港のごはんやさん」素人が漁港で釣りをしてみた結果・・・【バーチャルデート】
前回小田原駅から歩いて、かまぼこ通り経由で「小田原漁港」まで来たのだが
今回はその続き。
前回の小田原散歩記事はこちらから
そろそろ疲れもみえてきたので、「小田原さかなセンター」のなかのどこかの店舗で
”座って”呑もうとしたいところだが
次に我々が向かった先は・・・
まさかの釣り具店
何故釣り具店に来たかというと
釣り具セットをレンタルするためだ。
ここに来て、まだお店で休む事なく
ストイックに小田原漁港で釣りをする事にしたのだ。
「釣った魚を店に持って行ったら、捌いて調理してくれるやろ」
という安易な考えと
”そもそも魚なんてそう簡単に釣れない”という現実をものともせず
我々は釣り具セットを半日コースでレンタルした。
いざ、小田原の海へっ!!
この日、まさか釣りをする事になるなんて誰が予想したか・・・
まぁでもこのくらいドラマがある方が楽しいし
ここから更にレアな魚を釣ってしまうというドラマが待ち構えてるかもしれないと考えると
胸が高ぶる。
いつぶりか忘れたくらい久しぶりの「ウキ釣り」に
我々は文字通り”うきうき”だ。
一応言っておくが
二人とも釣りに関してはド素人だ。
どこで釣ればよいのか、竿のセッティングはどうすればよいのか・・・
ネット検索して、iPhoneの画面と睨めっこする事から始まった。
なんとか釣り糸を小田原の海へダイブさせる事は出来たものの・・・
釣れる気配なぞ、1ミリもしないまま
ただただ時間だけが過ぎていく。
1時間・・・
2時間・・・
自然と会話も無くなっていく。
ちなみに酒場ナビで個人的に好きな『バーチャルデート』という記事がいくつかあるのだが
ボクとデートしてしまうと、恐らくこのような事は日常茶飯事に起こってしまうであろう。
もしそれでも「デートしてあげても良いよ」っていうセレブ、女子大生またはモデルの方は『お問い合わせ』より気軽にメッセージください・・・
さてさて
結局釣れたのは、ボクたちがコンビニで買ったお酒のつまみに寄ってきた鳩さんのみ・・・
半日コースで借りてしまったので
そう簡単に引き下がるわけもいかず、粘りをみせるものの・・・
全くダメダメ・・・
更にこのあと小雨も降ってきて、これにて釣りはTHE END
ボクらにとっては、どちらかが「もう諦めよう」と言いやすくなる口実になったので
案外恵の雨だったかもしれない。
「雨のせいで残念やったな」
「ほんまはもっとやりたかったな」
なんて強がりショートコントをしながら、釣り具店へ戻り、レンタルセットを返却した。
もうこうなるとしっかりめに呑むしかない。
なんとなく〔酒場センサー〕が反応する方へ歩いてみると・・・
やはり研ぎ澄まされたセンサーはこの日も絶好調で
”それっぽい”食堂へ辿り着く事が出来たのだ。
〔暖簾引き〕で店内をうっすら確認し、ライドオン!
店前の看板に
「カキフライ始めちゃいました!」と書かれた貼り紙が期待を持てる。
店内は休日だというのに、まさかのノーゲスト。
お客さんと思った方々は
実は店員さんで客席でお茶をしてらっしゃった。
他の店は繁盛してるにも関わらず、この店だけお客さんの入りは少ない。
呑み屋街や飲食店が密集する場所で
外観の派手さや客引きなんかで勝負してない店は信頼できる。
これは今までのボクの経験上、当たりの可能性がだいぶ高い。
ひとまず瓶ビールを注文し、釣りの打ち上げをおっぱじめる事にした。
結果はどうであれ、反省会という名の打ち上げをする事はどの業界でも必要不可欠だと思う。
全てが水に流せるようで・・・
いや、酒に流せるようで・・・
看板に書いてあったオススメの
「カキフライ定食」
入店前にあんな貼り紙を見せつけられたものだから
頼まないわけにはいかない。
店員さんにカキフライを告げると
「ウチのカキフライは大きいわよ~」
と、にやけながら教えてくれたのが印象的だった。
そんなハードル高めに設定されたカキフライは
実際のところ本当に身が大ぶりで、ビジュアルだけで旨さが伝わってくる。
揚げたてで熱々のカキフライは言わずとも超絶品で
瓶ビールとの相性も抜群だ。
辛かった釣りの時間もあいまって、カキフライの旨さを噛みしめた。
「刺身盛り合わせ定食」
こちらもオススメの刺し身盛り合わせ。
「すみません、これってなんの魚ですか?」
釣りでは成果が出なかったくせに
いっちょ前に店員さんに″魚通”っぷりをアピールする相方ちゃん。
「これはなんだっけなぁ~。ちょっと待ってね」
そういって別の店員さんに助けを求めるママさん。
さっき「ウチのカキフライは大きいわよ~」とにやけてた表情とは真逆のリアクションだったのを
ボクは見逃さなかった。
厨房から別のママさんが出てきてくれた。
「これはアカメですね!」
「アカメですか!アカメって別名イサゴでしたっけ?」
「そうだったかしら・・・」
「イサゴの子供って、なんて名前でしたっけ?」
「・・・・・」
まだ魚通っぷりをアピールするんかいっ!!!
回答に困り果てるママさんたちを無視し
相方は「その質問いる!?」って内容の質問攻めを繰り広げる。
店内がそんな変な空気になりかけてたところに
絶妙のタイミングで他のお客さんが来店された。
助け船が来たかのごとく、ママさんたちは我々の席から離れる事に成功した。
しかしながらあちらの席でも
「刺身盛り合わせって何が入ってますか?」
とこれまた質問攻めにあうママさん・・・
まずい
どうか穏便な空気で解決してくれっ!
そう願ってると
ママさんがこちらの席へやってきた。
まさかボクたちに魚の名前を聞くのでのはないだろうか
次の瞬間、ママさんの口からは驚くべき言葉が・・・・
「ちょっと刺身貸してもらえる~~?」
そう言ってボクたちの刺し身盛り合わせを
あちらの席へ持っていくママさん。
「刺身盛り合わせはこんな感じですねぇ~ 」
他の客の料理を借りるという力技でその場のピンチをしのいだママさん。
良いモノ魅せていただけました!!
小田原漁港へ来られた際は
「港のごはんやさん」をオススメします。
しかしイキって釣りをするのはオススメしません。
それとここでは格好つけて魚通っぷるのだけは絶対に止めてあげてくださいね。
港のごはんやさん(みなとのごはんやさん)
住所: | 神奈川県小田原市早川1丁目6-10 |
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TEL: | 0465-23-3958 |
営業時間: | 6:30~15:00 (ただし市場休業日は11:40~15:00) |
定休日: | 主に水曜日だが、不定休 |