野毛「ロクデナシ酒場 野毛食道楽」ロックバンドの先輩と呑んだ”ろくでなしブルー酒”な夜・・・
「トゥトゥル トゥトゥル トゥトゥルトゥトン」
二日酔いの土曜日昼過ぎ
ボクのLINE電話が鳴った。
ベッドの上でまだ頭がフワフワしてる状態でケータイを耳に当てる。
「ジュンヤ〜!今、野毛で呑んでるんやけど良い店教えてくれぇ!」
電話越しの大きめの声の関西弁が脳天を突き刺さる。
「ぴ、ぴおシティとか・・・良い店ありますよ・・・」
寝起きでいきなりの質問にボクは頭が回らずに
ありきたりな返答をしてしまった。
「そこはもう行ったわぁ〜!他なんか教えてくれや!!」
恐らく昼から呑んでらっしゃるのであろう、電話口の先輩は既にベロベロのご様子だ。
「野毛でこの時間やったら『野毛ホルモンセンター』でアホみたいにデカいハイボールが激安で・・・」
「ホルモンはこのあとのハシゴ酒に支障をきたすやろがいっ!!」
「『宮川橋もつ肉店』、めっちゃオススメですよ・・・と言いたいところですが、閉店してますわ。あとは・・・」
「まぁええわ!ほんで今お前何してるんや?野毛案内してくれや!!」
「・・・今から準備します」
二日酔いのなか、電車に乗り込み
桜木町駅を目指した。
待ち合わせのぴおシティ
次どこで呑むかをミーティングするため合流し、ぴおシティの「大衆食堂2.0 とぽす」へライドオンした。
既に酒場ナビでも記事になってて、『ネオ大衆酒場』というジャンルで、旬な立ち飲み屋だ。
「久しぶりやんけ〜!」
昔からバンド関係でお世話になってる先輩の関西弁が心地酔い。
「今日どこで呑んでたんですか?」
「最初、『石松』から始まって、そのあと『ふくふく』のえげつないレモンサワー呑んでなぁ~、地上に上がって、名前忘れたわぁ〜その辺を2軒くらい回って〜〜」
「2軒じゃないよ!4軒よ!」
一緒に呑んでた方がツッコミを入れる。
「え、じゃあこの店で7軒目ですやん!!!」
「まぁ〜何でもええやんけ!ほんで次どこいくねん!!」
野毛マジックにかかってしまったのであろう・・・
とにかく”ハシゴ酒がしてしまいたくなる病”の事だ。
これは赤羽と同様にボクも野毛でよく発症してしまう。
「よしいくぞ!」
残ってたお酒を一気呑みして
まだ行先が決まってない野毛の夜の街へ飛び出した。
「都橋商店街行きました?」
野毛一インスタ映えするスポットを案内し、野毛の街をブラブラ。
せっかくだからボクも行った事がない酒場を発掘したい。
大通り沿いの有名な酒場はあえてスルーし
一歩路地裏にスポットを当ててみる。
〔酒場センサー〕のアンテナをギンギンにたててると
たまたま目に入ったこちらの酒場。
「ロクデナシ酒場」
「ロクデナシ酒場って!ジュンヤ!お前にピッタリやんけ!!」
「いやいや、先輩の方が似合ってますよ!」
ボクらみたいなロクデナシには最高のネーミングである。
店名の時点で即決であったが
さらに追い討ちをかけるかのように
店頭の窓にはこちらの大きな宮マーク。
「ここにしましょか!」
ボクらは迷わずこの酒場をチョイスした。
テーブル席に座るやいなや
「今日何軒目ですか?」
フレンドリーに話しかけてくれる店員さん。
「5軒目くらいちゃうかな〜」
「違うわよ!8軒目よ!」
まさに酔っ払いの会話だ。
そんな酔っ払いトークも酔いが
気になる店内の張り紙・・・
一瞬目を疑った。
「当店のオススメは〜あちらのメニューの・・・」
「いやいや店員さん、会話が耳に入って来ないからっ!!」
看板メニューを指さす店員さんに一同でツッコミを入れる。
まぁまぁ何はともあれ、こういう”バカな”酒場は大好物だ。
とりあえずホッピーで〔酒ゴング〕を。
「次どこの店いこか?」
一口呑んだあとに先輩はこう呟いた。
どうやら重度の”ハシゴ酒がしてしまいたくなる病”にかかっているようだ・・・
「おい!この枝豆わさびの風味が効いててめちゃくちゃ旨いぞ!」
「ほんまっすね!!はじめて食べましたよ!」
「ジュンヤ!店員さんに作り方聞いてこい!!」
「店員さん!これは栽培時にわさびのエキスを注入するとか・・・なんかそういう特別な技術によって作られたのですかっ!?」
「いえ・・・業者様の力であります。」
開始早々、賑わう店内。
関西人の強さはこういうところなのでしょうか。
店内で大きな声で騒ぐのは良くないが
その会話が面白かったら、ある程度のボリュームなら許せるものだ。
店員さん一押しの
「肉刺し盛り」
見た目だけで分かる、絶対に旨いヤツ。
牛さんに感謝しながら、絶品の肉刺しをホッピーで流し込んだ。
勿論すぐにホッピーはなくなってしまったので、店員さんに焼酎の中を告げると
厨房へ「中だし一丁っ!!」と恥ずかしさゼロの大声叫ぶ陽気な店員さん。
まさにロクデナシ酒場だ。
「よっしゃラストスパートかけるぞっ!!」
本気のマラソンをしてるかくらいのテンションで
ハシゴ酒という”酒場マラソン”を楽しむ先輩・・・
我々は次の酒場へ向かうべく、すぐに店を出た。
こんな豪快な呑み方をしてくれるボクのバンドの先輩とは・・・
パワフルなドラミングが売りの
パンクバンド「FUNGUS」のシンジさんっ!!!
バンドは勿論の事、人間的にも好きな先輩です。
ちなみに「FUNGUS」は
お笑い芸人「バイきんぐ」の小峠さんもプライベートでライブを観に行ってるくらいイカしたバンドです。
コロナ禍のせいで現状本業のライブが出来てないみたいですが
今回野毛で普段使うドラムスティックをジョッキに変えて
エネルギッシュに奏でる事が出来たのではないでしょうか。
ロクデナシ酒場 野毛食道楽(ろくでなしさかば くいどうらく)
住所: | 神奈川県横浜市中区野毛町2-78 野毛食道楽 103 |
---|---|
TEL: | 050-5596-1158 |
営業時間: | 17:00~24:00[土・日]15:00~24:00 |
定休日: | 月曜日 |