大衆酒場、立ち飲み、角打ち、ダイニングバー、スナック・・・

 

これまでに色んなスタイルの酒場（酒が呑める場）を紹介してきたが

ボクが一番好きな好きな酒場のジャンル・・・

 

そう、それは「屋台」だっ！！！

 

 

外の風を感じれるあの開放感と異色な空間

つまり屋台は最高なのだ。

 

 

 

 

 

半年くらい前に公道でこんな屋台を見つけた事があった。

 

 

 

 

 

一体何を売ってるんだろうか

 

白くておしゃれな屋台・・・

 

 

クレープだろうか、はたまた酵素玄米やオーガニック野菜を使ったお弁当を売ってるのだろうか・・・

 

 

そしてなにより何故公道に放置されているんだろう・・・

 

 

 

気になって調べてみると・・・

 

 

 

どうやら、真夜中から朝にかけてしか営業してない移動式の屋台BARとの事だった。

 

 

情報量が多すぎる説明だが

これはいつか必ず行かなければならないと思い、ボクはTwitterをフォローし

この謎の白い屋台の行方を追う事にした。

 

 

 

 

ほほぅ、今度はそっちに行ったか・・・

 

そんな場所に人は集まるのか・・・

 

 

 

行方を追ってばかりの毎日でなかなか訪れる事が出来なかったのは

この屋台の開店時間が深夜０時前後だったからだ。

 

 

 

 

先日、いつものように筋トレをしたあとに

外が気持ちよかったので散歩をしてみた。

 

 

 

時刻はすでに深夜０時を越えていた。

 

 

あっ！！

 

そう言えばあの白い屋台は昨日「東北沢」に居たっぽいな！！

 

 

なんとなく謎の白屋台の事を思い出し、Twitterを確認してみると・・・

 

 

 

今夜も東北沢にいらっしゃる様子・・・

 

 

 

これは今夜仕掛けなければ、いつ行けるか分からない。

 

 

ボクは休肝日と言う自分との約束をすぐに破り

「酒場ナビの為」と言い聞かし、走ってその場所に向かってみた。

 

 

 

いつもなら東北沢駅を越えて下北方面にいくのだが

今日はそのまま真っ直ぐ・・・

 

 

「三角橋交差点」

 

 

 

こっち側へ来る事はほとんどない。

 

そしてこの辺は道路を挟めば、目黒区になるというのも知らなかった。

 

 

 

そして肝心の白い屋台は・・・

 

 

 

えっ！！

 

あんなところに・・・！？

 

 

 

人気が全くなく暗い場所に光る一つの灯り

 

その灯りにてらされていたのは、間違いなく白い屋台だった。

 

 

ボクはいつもと違った変な緊張を感じながら屋台に近づいてみた。

 

 

 

 

「すみません、呑めますか？」

 

「はい、どうぞ」

 

 

マスターは雰囲気こそ異色だが

優しそうな方で良かった。

 

 

 

「TWILLO」

 

 

えっ！！

 

めちゃくちゃオシャレっ！！！

 

 

ランプやグラスにこだわってそうな店の雰囲気

恐らく屋台史上最高にオシャレじゃないだろうか・・・

 

 

「お酒はスコッチとりんごをウイスキーで漬けた・・・」

 

マスターがお酒の説明をしてくれたが

興奮で全くお酒の事が頭に入らなかったので、目の前にあるオシャレな瓶に入ってるウイスキーをお願いした。

 

 

 

 

「スコッチ」

 

 

重みがあってオシャレなバカラグラスで

スコッチをストレートで呑んでいる。

 

深夜１時に、屋台のBARで。

 

この状況だけで酔えるじゃねぇか。

 

 

スコッチを呑んでいる・・・

いやまだまだヒヨッコのオレだ、”呑まれてる”と言った方が正しいかもだ（ニヤリ）。。。

 

 

 

マスターはウイスキーを呑みながら「葉巻」を吸ってる・・・いや燻らせている。

 

 

シーシャなんてのも流行りだが、やはり葉巻のカッコよさは最強だ。

 

 

あぁ・・・ボクも燻らせたい・・・

 

 

 

マスターから話を聞くと

どうやら１６年このスタイルで営業されてるとの事。

 

 

逆に今まで出会わなかった事も不思議なくらいだ。

 

 

屋台に関しては今まで一度も撤去された事がないらしく

イタズラさえもないとの事・・・

 

 

 

 

それにしても斬新すぎる営業スタイル

東京だからこそ成り立つ商売だろう。

 

 

 

 

営業する上でタイヤのパンクが一番怖いとの事で

パンクしないタイヤに改造したとか・・・

 

 

 

こういう酒場に長居は粋じゃない。

 

サクッと呑んで、また夜を”泳ぐ”のがサカバーだ。

 

 

 

「マスター、お会計をお願いします」

 

 

「この店ではお代はお客様に決めていただいてます」

 

 

予想外のルールを説明された。

 

 

確実に人間力を試されている心理戦・・・

さぁオレよ、どう出るんだっ！？

 

 

 

ニヤリと笑い、ボクは財布の中身を確認した。

 

 

そしてここでまたしても予想外の出来事が・・・

 

 

財布のなかには

一万円札１枚と千円札３枚という絶妙なコンディション。

 

 

 

たしかオレは高級なグラスで高級なウイスキーを”４杯”呑んだぜ・・・

 

 

 

ここは男らしく一万円札を置いて、帰るのが粋ではないか？

 

 

スコッチにより、ほろ酔いになった自分に問いかける。

 

 

グラスに残ったスコッチを呑み干し、マスターにこう言ってやったさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すみません、３０００円でもいいですかね（汗）」

 

 

 

オレにはまだスコッチを呑むのは早かったようだ・・・

 

 

お金持ちになって帰ってくるよ、TWILLOさん。

 

 

また都内の路上で逢いましょう・・・

 

 

 

 

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