高知・大橋通「丸吉食堂」奇跡の出会いは《義務酒場》にて引き寄せられた
死ぬまでに
必ずいかなければならない
酒場がある
なんて言い方をすると大袈裟だが
サカバ―の皆様には
遠いので簡単にはいけないが
タイミングが合えば絶対行きたい店が
幾つかおありだろう
僕で言えばどこだ・・・?
旭川の独酌三四郎
和歌山の長久酒場
八戸のばんや
広島の利根屋
この辺りは
酒場ナビの看板を背負ってるなら
訪れるのは絶対条件
もはや
義務酒場
と言わねばならない
あの食堂もそれだ・・・
時は来た
それだけだ
高級飛行機でたどり着いたのは
高知空港
十年に一度の珍天候らしいが・・・
めちゃめちゃ寒いやん
南国土佐っ!!
シャトルバスで
高知市内の中心街へ
こんなに小さい橋なんだ・・・
がなければ
確かにガッカリしてただろう
はりまや橋の件については・・・
と
路面電車が誤ってくれている
いえいえ
発車ベルのジリリという音色が子宮に響いて
気持ちよかったです
あっ
ボクちゃんコブクロ無かった
ひろめ市場を横目に細い路地へ
あれに見えるは・・・
出たっ!!
丸吉食堂っ!!
創業してから82年の歴史を持つ
高知を代表する老舗食堂
死ぬ前に訪れることが出来て
感無量だ
しびれる外観・・・
すがれた木造づくりに
オレンジのテント
吉の漢字を〇で囲んで
まるよし
と読ませる看板が何とも言えない
中でも
んーーー
と声が漏れそうなぐらい
愛おしいのが・・・
この
外から拝めれる
木枠に囲まれ
渋さ抜群
これを見せられて
素通りできる呑兵衛などいるだろうか
これらをツマミにビールを・・・
寒空に
ゴクリッ!!
という僕の唾を飲み込む音が
響き渡った
おそらく高知には
外から このオカズを取ろうとして
ガラスに指をぶつけ
突き指してる人が多いだろう
なんなら
ガラス割ってしまった強者も
いらっしゃるだろう
カッコええぜよ
たっすいがはいかん
たっすい
とは高知の土佐弁で
弱弱しい 手ごたえがない
という意味らしい
元気に暖簾をくぐろう
「やっちゅーやろうかーー!!」
ぬおおおおお
飴色とセピア色がとどまらない
ごちゃごちゃとしてるように見えて
掃除が行き届いてる感じが
伝わってくる
清潔感と歴史のある酒場100%名店説
小上りもあるのか・・・
いごっそうに
幾度もひっくり返されてきたんだろうな
このちゃぶ台たち
うほっ!!
奥には宴会が出来るスペースもっ!!
勝手に
両国の下総屋食堂ぐらいのコンパクトさと
イメージしていたが
裏切られた
高校野球のペナントが飾られてる
江本孟紀
中西清起
藤川球児を輩出した
高知商業高等学校のお膝元だし
野球部の練習
見学してみたいな
先客は
作業着風の男性がお二人
徳利を並べてられて
ご満悦
お後に続かせて頂きますっ!!
おんや
ROHS(冷蔵おかずの入ったショーケース)
もある
ここから一品選んで・・・
店内からの眺めもいいな
こっちからも一つ頂戴し・・・
おおう
おでんもあるんですかっ!!
・・・後でね
キリンの瓶で
アサヒのグラスという
高知でのキリンとアサヒは
物語があるとか
因縁他人グラスと名付けよう
マグロの剥き身が
すこぶる旨い
高知に来て
カツオを意識してない
自分が好きだ
スジ煮込みの味が個性的
スジもコンニャクも
ショウガ食ってんちゃうかってぐらいの
ショウガ味
よっ!!
さすが生姜の生産量
ニッポンイチ~~♪
「おまん!!」
「はっ はいっ!!」
「なんで なんで阪神タイガースのジャンパー着ちゅーがぜよ」
「あっ あっ あっ」
いきなりの
先客の先輩の声に
鳩が豆鉄砲食らったような顔になってしまった
高知といえば
阪神の秋季キャンプを
安芸でやっている
もしかしたら
こちらの阪神ファンの方に
酒場で話しかけてもらえるんじゃないかという
期待を込めて着てきたが
まさか本当にそうなるとは
「阪神好きなが?」
「阪神だけじゃなく 野球全般が好きです」
「ほな 話しかけてよかったぜよ」
「と言いますと・・・」
「ワシャ オリックスの高知後援会理事やっちゅーがぜよ」
「わっ オリックスのスタジャンやないですかっ!!」
確かに
オリックスも秋季キャンプを高知でやっているので
ファンの方に遭遇することもあるだろう・・・
ただ
後援会の理事にお会いできるなんて・・・
これから
どういったお話がてきるやら・・・
自分の引きの強さに歓喜した
「ワシャ こがなもんや」
「えっ 他にも肩書がありますね」
「裏 見とーせよ」
「はい・・・」
「わっ ワラジ何足履いてるんですかっ??」
「高知の二期作というたら ワシのことや」
「年に2回 同じ畑で米作るんでしたっけ」
「今日は 酒米の品評会のがあったんぜよ」
「酒米・・・なんて品種の・・・?」
「土佐麗 っていう酒米ちや」
「とさうらら ですか」
「ところで おまん 何をビールなんか呑んじゅーがぜよ」
「えっ??」
「高知では ビールは飲酒に入らんよ」
「えっ? えっ?」
「女将っ 土佐鶴2合 追加ちや」
「わっ わっ おでん取ってきますっ!!」
おでんはセルフで取ってくるスタイル
里芋があったので
珍しくて連れてきちゃった
「あっ 女将さん 3種類頂きました」
「里芋好きやか?」
「あっ はい」
「じゃあ あと3つサービスするぜよ」
「うわっ!! そんなにいいんですかっ!!」
「これじゃあ 酒が足らんね」
「あっ 足りますけど・・・」
「女将っ あと2号と 豚汁くれんか」
「・・・足りますけど」
「おまん 高知のお座敷遊び知っちゅーか」
「菊の花 とかですか?」
「よう知っちゅーな やったことは無いろ?」
「もちろんです」
「ベク杯や返杯ってのも あるがぜよ」
「勉強になりますっ!!」
「・・・よっしゃ」
「・・・」
「それらが出来る店 今から連れて行っちゃるよ」
「ホンマですかっ!!」
「女将っ お会計しとーせ」
「あっ 女将さん僕も」
「一緒でええき」
「ごっ ごっ ご馳走様ですっ!!」
まさかの展開に狂喜乱舞
この後
カ イ カ ン
となるかどうかは・・・
続きます
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菊の花っ?ベロベロの神様っ??高知のお座敷遊びをやってみた 高知橋「旬家」
丸吉食堂(まるよししょくどう)
住所: | 高知県高知市追手筋2-5-5 |
---|---|
TEL: | 088-825-3937 |
営業時間: | 11:00~21:00 |
定休日: | 土日祝 |