菊の花っ?ベロベロの神様っ??高知のお座敷遊びをやってみた 高知橋「旬家」
前回
丸吉食堂でお会いした
中島さんに
「今から 高知のお座敷遊びできる店に連れてっちゃる」
と お誘い頂いた話をお届けしたが
今回はその続き
こちらも一読頂けると幸いです
↓
「こっちちや」
二期作の神様
中島さんと
JA高知の水もしたたるいい男
川竹さんの後について
初めての夜の高知を眺め歩く
渋いぜよ
「ここちや」
「しゅんや・・・と読みますか」
「じゅんや っていう店ちや」
「カリスマですね・・・」
「ここに 名物女将がおるがぜよ」
「名物女将っ!!」
「よう喋るがぜよ」
「お座敷遊び・・・女将・・・」
「ん」
「中島さん ここは料亭とかなんですか?」
「あはは そがな堅苦しい店やないぜよ」
とは言え
店内は全室個室の高級なムード
緊張してきたな
「まぁ 女将が来るまで呑みなおしちや」
「はいっ!!」
「中島さん・・・ このエビは・・・」
「四万十川の川海老ちや」
「ラピュタのロボット兵ぐらい 手が長いですね」
「あはは 手長エビとも言うがぜよ」
「中島さん これは・・・?」
「ウツボのから揚げちや」
「海のギャングッ!!食べれるんですかっ?」
「食うたことないがよ」
「めっちゃ旨いですね!!」
「そうろ」
「食感が楽しく味が濃厚で」
「そうろ そうろ」
「これは モズクの天ぷらですか・・・?」
「そうやない あおさちや」
「青さのりですか」
「これも四万十川ちや」
「香りが素晴らしいですね」
「旨いろ」
「四万十川料理学校って 実在するんですか?」
「何を言いゆーんだ」
「何でもないです」
「あっ 生シラスですね」
「まぁ そうなんやけんど」
「はい」
「こっちでは どろめ って呼んじゅーよ」
「どろめ ですか」
「なんで どろめ っていうんですかね」
「海で 泥の中から目だけを出いちゅーきちや」
「ウホッ!! 甘みと苦みが絶妙ですね」
「旨いろ」
「これも どろめですか?」
「違うがぜよ」
「似てますが・・・」
「おっ 女将が来たぜよ」
「ようこそ いらっしゃった」
「女将 この人に これの事を教えちゃってよ」
「これは のれそれ ちょいうがぜよ」
「のれそれ ですか」
「アナゴの稚魚ぜよ」
「なんと 贅沢な」
「トゥルっとした喉越しが 最高ですね」
「うまいよね」
「例えるなら・・・」
「・・・」
「海のマロニー はどうですか」
「・・・」
「・・・」
「食材を食材で例えたら いかんぜよ」
「すいません・・・」
「高知には 呑まざるを得ん しきたりがあるんじゃ」
「しきたり・・・」
「土佐の返杯 ってのがあるがぜよ」
「へんぱい・・・」
「差しつ差されつを 地で行くが高知人」
「差しつ差されつ・・・」
「自分の盃を 返杯 言うて相手に渡しお酒を注ぐ」
「はい」
「注がれた側は お酒を飲み干いてじゃのぉ」
「はい」
「相手に盃を渡いて お酒を注ぐがぜよ」
「そんなしきたりがっ!!」
「今はコロナやき 同じ盃は使えんけどね」
「はい」
「こりゃ 契りの盃なんや」
「ちぎり ですか・・・」
「これをすると 目上も目下も関係のう親友になる」
「親友ですか・・・」
「親友ながに お互いの名前も知らんちゅうのはおかしい」
「はい」
「ワタクシ 当店の女将で中野順子と申します」
「酒場ナビの イカでございますっ!!」
「じゃあ ベロベロの神様をやるか」
「ベロベロの神様ですとっ!!」
「可杯を 使うがやけんどね」
「ベクハイ ですか・・・?」
「可って文字は べし とか べからず みたいな中国語でね」
「はい」
「文章の最後には 書けん文字なんぜよ」
「はい」
「やき下に置けん盃を ベクハイっていう」
「ってことは・・・」
「うん 呑み干すまで 手が離せんがぜよ」
「恐ろしやっ!!」
「一気呑み強制機でございます」
「ベロベロの神様は」
「はい」
「この3つの盃と それらが描かれたコマを使うんや」
「わっ なんかスケベですね」
「テングは 鼻があるき置けん」
「量もいっぱい入りそう」
「ひょっとこは 口から漏れるき置けん」
「ホンマや 口に穴あいてる」
「おかめは 顔を下にするらぁて可哀そうで置けん」
「そういうことか」
「はい コマ回して」
「こうですか・・・」
「コマが止まって 取っ手の向きの人が吞むんぜよ」
「なるへ」
「あ ベロベロのぉ~神様は~♪」
「歌があるんですね」
「正直~な神様よ♪」
「お 楽しいメロディ」
「スケベのほうへと おもむきゃれ~♪」
「うわっ 僕の方向いてるやないですか」
「大当たり~♪」
「しかも テングやっ!!」
「はい頑張って♪ ほらもうちょっと♪」
「カーーーッ!!」
「ご立派~♪」
「次は 菊の花やるぜよ」
「菊の花・・・」
「お盆に人数分の盃を 逆さにして置くんや」
「はい」
「その中の一つの盃に あったら菊の花を隠すんけんど」
「はい」
「今日は無いき 枝豆でええぜよ」
「枝豆でも」
「一人ずつ盃を 開いていきもってね」
「はい」
「枝豆が出た人が 開いちゅー盃の数だけ呑むがぜよ」
「じゃあ 5杯吞む可能性もっ!!」
「本来は 5人なんて少人数ではやらんぜよ」
「こじゃんと 呑むんですねっ!!」
「あ 菊の花~♪ 菊の花~♪」
「わっ あみだくじの歌と同じメロディー」
「開けて楽しい 菊の花~♪」
「うわっ 枝豆入ってましたわっ!!」
「はい 1杯目♪ そりゃ2~杯目♪ おりゃ3杯目♪」
「カーーーー!!」
「ご立派~~」
いや
呑んだ呑んだ
ほたえなっ!!
って誰かに怒られそうなぐらい
ハシャいだ
お座敷遊びの模様
動画の方が伝わりやすいでしょう
是非とも
こちらをご覧下さいませ
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「わっ!!お二人っ!!僕も払いますっ!!」
「ええきええき」
「この恩返しは いつか必ずっ!!」
女将さん
貴重な体験させて頂き
本当にありがとうございました
旬家(じゅんや)
住所: | 高知県高知市大川筋1-3-39 |
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TEL: | 050-5890-6899 |
営業時間: | 昼:11:00 ~ 14:30 夜:17:00 ~ 22:00 |
定休日: | 日 |