幡ヶ谷「鳥正」 ちょっと踏み出してみれば、理想の夜はすぐそこに
私、カリスマジュンヤは
ひょんなことから最近渋谷区幡ヶ谷にて
ニューウェーブ ネオ大衆スナック 「SMASH!」をオープンさせました。
この街に住んで、もう10年以上経ちまして・・・
色んな幡ヶ谷酒場のことを聞かれますが
実はボクまだまだ未訪問の酒場が多く、ちゃんと答えられない時があります。
それではダメだ・・・
今からでも遅くはない。
未訪問の幡ヶ谷酒場をゆっくり答え合わせしていこう。
「今夜はしっぽり焼き鳥でも食べたいな」
新店の準備で心も身体も疲れ切ってたある日・・・
そうだ、ずっとずっと気になってたあの焼き鳥屋へ行くには今日しかないっ!
幡ヶ谷六号坂商店街を下り、目的の酒場へやってきた。
「鳥正」
ボクが幡ヶ谷へ引っ越してきた時から、ずっと営業してた幡ヶ谷の隠れ老舗。
ずっと気にはなってたが
訪問するのが遅くなりすぎた・・・
10年分の想いを込めて、いざライドオン!
ほほう、やはり店内のカウンターと椅子は素晴らしい見栄えである。
メニュー短冊の感じも素晴らしいが
やはりこの店の最大の魅力はワンオペのマスターの存在だ。
「うめえ焼き鳥食べさせてやるよ」感が
これでもかってくらい滲み出ている。
入店してすぐ
まだ何も食べてないのに、ここは酔いなって思わせてくれるのは名店の証だ。
「生レモンハイ」
レモン半個分をしっかり絞ってくれた生レモンハイが嬉しい。
そんな嬉しい生レモンハイを呑みながら、じっくりとメニューを吟味。
ボクはこのメニューを吟味する時間が
だいぶ好きだ。
鳥さし、鳥たたき・・・
じゅるり。
串焼きコースなんてのがあるんですね。
これ頼んどけば、満足出来るぞって
マスターのオススメコースってことかな。
「お通し」
彩完璧の100点満点のお通しが出てきた。
こんなお通しがでてきたら、”お通しカット”なんて悲しい言葉は
酒場業界で無くなるだろうな。
おかわりしたくなるお通しに感謝。
「鳥たたき」
盛り付け、ネギのカッティング、胡麻のコーティング具合、器のオシャレさ
全てがパーフェクトで繊細な一品。
食べる前から旨いのはもう分かっている。
ハードルはガンガンに上がってしまったが
それをいとも簡単に超えてくる鳥のたたきだ。
生レモンハイは一瞬で消えてしまった。
厳つさと繊細さ
両方を兼ね備えるのが、酒場では超大事だ。
「焼き鳥は塩かタレどうする?」
「マスターのオススメでお願いします!」
「だったら、ウチは塩だね」
タバコを吸い終わったマスターは焼き代へ移動した。
ボクが”焼き鳥は絶対に塩派”
ってことを見抜いたようなマスターの返答に痺れてしまった。
コースではなく、部位を1本ずつ注文したボクのチョイスに
「コイツはタレじゃなく、塩派だな」
って読まれてたのだろうか・・・
いや、それは考えすぎか。
次々と出てくる焼き鳥塩・・・
これがまたちょうどいい感じで
ウマッシュっ!!!
一口食べて、生レモンハイ流し込んで、二口目は一味をかけて、また生レモンハイを流し込む。
お酒が足りなくなったら、すぐにおかわりをすればいい。
こんな夜になって欲しかった。
今夜は理想的な夜だ。
こんな夜があるから、また明日も頑張れる。
店を立ち上げるにあたって、うまくいかないことが続き
正直メンタルが弱っていたが、一瞬で回復。
マスター、ウマッシュな焼き鳥をありがとう。
「はい、これが最後の手羽先ね」
生レモンハイと焼き鳥の至福無限ループに終わりが近づいてきた。
ボクは最後の手羽先を噛み締め、骨までしゃぶりあげた。
最後手についた手羽先の脂まで大事に味わった。
ちょっと踏み出せば、こんな酔い夜が身近にあるんだな・・・
バタバタしてて、あまり呑み歩き出来てなかったけど
改めて酒場の良さを味わえた夜になった。
「近所に住んでるの?」
渋さ全開だったマスターは
話してみると普通の優しいおじちゃん。
「へぇ〜幡ヶ谷でお店やるんだ。うまくいくと良いね」
まだ食べれてない部位があるから
焼き鳥が食べたくなったらまたすぐに来よう。
さぁ日が変わって、今夜は金曜の夜。
これを見てくれてるあなたも、今夜は近所のずっと気になってた酒場へ行ってみてはいかがでしょうか。
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■幡ヶ谷酒場一覧■
鳥正(とりしょう)
住所: | 東京都渋谷区幡ヶ谷3-11-6 |
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TEL: | 03-3378-1733 |
営業時間: | 18:00〜23:00 |
定休日: | 月曜日、火曜日 |